この記事の目次
進撃の巨人13話『傷』のあらすじ
大岩で穴を塞ぐ作戦を継続するか否かで、兵団の中で意見が割れる。
駐屯兵団イアン班長の「命を投げ売ってでもエレン巨人に賭けよう」発言が、リコ達の心を動かし、作戦は続行。
アルミンはエレン巨人のもとに駆け寄り、巨人の項の中にいるエレンを起こそうと試みる。
進撃の巨人13話『傷』で発生した伏線・謎
残された謎
進撃の巨人13話『傷』で解決した伏線・謎
進撃の巨人13話『傷』の表現・対比
進撃の巨人13話『傷』の考察・解説
進撃の巨人13話『傷』の考察・解説動画
サブタイトル『傷』の意味
エレン巨人がミカサの頬に「傷」をつける
関連進撃全話のサブタイトルの意味を考察
現在の状況
845年、超大型巨人と鎧の巨人に「シガンシナ区」の内扉と外扉に穴を開けられて、ウォール・マリア内に巨人が侵入して領土が奪われてました。 さらに現在にあたる850年、超大型巨人により「トロスト区」の外扉が破壊され「トロスト区」内に巨人が侵入しています。3箇所に穴が開けられている状態です。
これは、次に内扉が破壊されたらウォール・ローゼ内に巨人が入ってきてしまう!という危機的状況です。 そこで、一番内側の「トロスト区」につながる穴だけでも大岩で塞ごう、というのが今回の「トロスト区奪還作戦」です。(地理関係を図解で解説した記事はこちら)
ピクシス司令の格好良さ
司令としての責任感
トロスト区奪還作戦が開始され、少し時間が経過しているシーンから始まります。エレン巨人が大岩を塞ぐ作業が円滑にいくように、兵士たちが囮となり無垢の巨人を街の隅に集めています。その囮作戦の部隊でも犠牲が出ています。「約2割の兵士を失いました…」と報告を受けるピクシスは毅然とした態度で「失ったのではない。ワシの命(めい)により死なせたのじゃ」と語ります。
現在は3巻第12話「偶像」で語られたように人類存続の瀬戸際なのです。
そしてピクシス司令は「人類が生きながらえるためならワシは殺戮者と呼ばれよう」というように語ります。
ここには2つの意味があるように思います。
1つ目は、兵士が命を落とすことに対して、自分が「殺した」という自覚を持っているということです。 2つ目は 「死なせた」ということは「死に意味があった」ということを作戦のための礎となったと思いたい、そうさせる決意があるということでしょう。
このようにピクシス司令の一言とっても深い表現がされています。
※「死」に対して「無駄ではない」「意味があったんだ」というテーマは「3巻特別編 リヴァイ兵士長」の話とも共通しています。兵士の「死」に意味を持たせるのは「生者」である、というテーマは作品を通して描かれているテーマです。20巻第80話「名もなき兵士」ではウォール・マリア奪還作戦で絶望の中、兵士を鼓舞するためエルヴィン・スミスが演説をします。
作戦成功への判断力
エレンは巨人化を成功させましたが判断能力を失っている状態でした。ミカサに対して殴りかかろうとする姿を見て精鋭班は作戦失敗の赤い信煙弾を放ちます。
その場の全員が作戦中止と思いましたが、ピクシスだけは違いました。
「そう簡単に負けを認めることは許されんぞ」「ワシらができることは…生ある限り足掻き通すことじゃ」と語り撤退命令を拒否するのです。
それは何がなんでも作戦を続行させる、という短絡的な考えではありません。死んだ兵士に報いるためでもあり、何より現場の精鋭班を信頼しているからこその命令でした。
ピクシス司令は大局を冷静に見れる人であり、合理的な判断もできます。その上で「死」の重みを理解し、責任感も持っている優秀な指揮官であることが分かる場面となっています。
ちなみに…ピクシスの精鋭班に対する思いや彼らの覚悟についてはアニメ第11話「傷」で追加の描写があるので必見です!
ミカサがかわいい
エレン巨人が暴走した後にも現場の指揮を任された駐屯兵団のイアン・デードリッヒは引き続きエレンを守る作戦を命じます。
そして、イアンはミカサに対して「お前の力が発揮されるだろう」と自由に動くことを命じ、「恋人を守るためだからな」と語ります。それ対してミカサは「家族です」と赤面しながら答えます(アニメではより頬が赤らんでいてかわいいです)。
ミカサの「家族」と言う発言や「家」という言葉は多くの場面で見られます。ミカサにとって心の拠り所となっているという表現だと思います。この「家族」「家」という言葉は作品の終盤において重要な意味を持ちます。これに関しては、アニメ93話「長い夢」の解説「いってらっしゃいの意味」という目次で考察しています。
進撃の巨人13話『傷』の感想・ネタバレ
進撃の巨人13話『傷』の感想動画
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