この記事の目次
進撃の巨人89話『会議』のあらすじ
グリシャの回想
フクロウがグリシャに、エルディア復権派の使命を告げる。
壁の中に来たグリシャの目的は、パラディ島に逃げ込んだ壁の王が持つ「始祖の巨人」を取り戻すことだった。
現在(ウォール・マリア奪還作戦後)
懲罰房から出たエレン調査兵団の面々は、兵団会議に出席。
壁内人類を取り巻く状況が予想以上に危険であること、敵は世界であることを認識する。
ヒストリアはライナーが託した「104期生ユミルの手紙」を読む。
ユミルがマーレ国で生まれた物乞いで、ユミルという偽の名前をつけられ、迫害の結果パラディ島に楽園送りになったことが記されていた。
進撃の巨人89話『会議』で発生した伏線・謎
残された謎
進撃の巨人89話『会議』で解決した伏線・謎
進撃の巨人89話『会議』の表現・対比
進撃の巨人89話『会議』の考察・解説
進撃の巨人89話『会議』の考察・解説動画
サブタイトル『会議』の意味
グリシャの手記をもとにして、壁内兵団の会議が行われる。
関連進撃全話のサブタイトルの意味を考察
ポイント
マーレ国とパラディ島の対立構図
物語の大きな背景には、マーレ国、パラディ島、そしてその他の世界という三つの勢力が存在します。
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マーレ国
ユミルの民(エルディア人)以外が実権を握り、ユミルの民は無垢の巨人兵器として扱われています。始祖の巨人の力を手に入れたいと考えつつも、その代償としてユミルの民が使い捨てにされる危険も孕んでいます。 -
パラディ島
多くのユミルの民が住み、始祖の巨人を保持していますが、軍事技術は世界に遅れをとっているため、非常に危険な状態です。世界からは警戒され、憎まれています。 -
その他の国々
マーレ国に対抗しつつ、ユミルの民やパラディ島を恐れ、警戒する国も多くあります。
ユミルの手紙とその生涯
ユミルは約60年前に孤児として育ち、生涯の道具として扱われました。始祖ユミルの生まれ変わりとされ、マーレ国の中でエルディア人の希望としての役割を強いられますが、結局はパラディ島に送り込まれ無垢の巨人へと変貌します。
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無垢の巨人化
ユミルは無垢の巨人として60年さまよい、その間にマーレ国のライナーやベルトルトに捕食され、知性巨人の顎の巨人へと転生しました。 -
クリスタとの出会い
知性巨人となったユミルはパラディ島でクリスタと再会します。
始祖の巨人の力と制約
始祖の巨人はユミルの民の記憶改ざんや肉体改造、無垢の巨人への命令、そして壁内巨人の大移動「地鳴らし」など多くの力を持ちます。
しかし、その力を使うには「王家の血」を引く者が必要で、不戦の契りという契約により、王家の血を引く者が始祖の巨人を使うと、戦争をしないという制約がかかるため、発動できないことが多いです。
エレンが始祖の巨人の力を使えたのは、王家の血を引くダイナ・フリッツの巨人(エレンの父グリシャの元妻)に触れたためであり、これは物語の重要なポイントです。
エレンの懸念とアルミンの疑惑
エレンはヒストリアに始祖の巨人を継承させることも考えますが、不戦の契りが発動してしまうためそれを避けたいという思いがあります。一方でアルミンはエレンの行動や考えに何か疑念を抱いている様子が描かれています。
エレンの「中二病」時代と人間らしさ
エレンが一人虚空に向かって話しかけるシーンでは、リヴァイに「こいつは15歳だ、そういう時期は誰にでもある」と指摘されます。これは俗に言う「中二病」のようなもので、作中で明確な用語は出ませんが、エレンの成長過程の一部として描かれています。
ユミルの存在意義と信仰
ユミルはエルディア人の中で神聖視される一方で、マーレ人からは悪魔のように憎まれています。104期生のユミルはその名前の役割を全うし、パラディ島で無垢の巨人として彷徨うことになりました。
未来の記憶と進撃の巨人の特殊性
進撃の巨人の能力者は過去の継承者の記憶を見ることができますが、唯一「進撃の巨人」だけは未来の記憶も閲覧可能です。これにより、未来のエレンが過去のクルーガーに影響を与えているという複雑な時間軸の絡みが生じています。
クルーガーはグリシャに「人を愛せ」と説き、繰り返される歴史の悲劇を断ち切るため使命を全うするよう伝えます。この言葉も未来のエレンの記憶が反映されている可能性があります。
以上のように、「進撃の巨人」はただの戦闘や冒険だけでなく、自由の代償、民族の悲劇、歴史の歪み、そして重い責任と使命感が複雑に絡み合う深い物語です。
進撃の巨人89話『会議』の感想・ネタバレ
進撃の巨人89話『会議』の感想動画
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