【進撃の巨人】アニメ79話「未来の記憶」考察・解説【ファイナルシーズン4期20話】

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進撃の巨人アニメ79話「未来の記憶」で10年越しに回収された伏線を解説します 。最終回までネタバレあるのでご注意ください。

進撃の巨人アニメ79話「未来の記憶」で回収された3つの伏線

まず1つ目。
アニメ シーズン1の第一話、グリシャの目線です。
原作だとこのグリシャの横顔を描いて、子供のエレンの 方を見ない描きかたをしていましたね。
では、その視線の先になにがあったのかというとこの未来のエレンの存在でした。

原作1話目から今回で原作で言うところの 121話目まで10年越しで回収された衝撃的な伏線がアニメでも描かれたという感じです。

 

2つ目。進撃の巨人の能力が判明した。作品タイトル自体が進撃の巨人。

そして エレンが巨人化し進むことで進撃の巨人かなと思いきやアニメ58話のタイトル、更には内容でもあった通り

進撃の巨人というのはいついかなる時代も自由を 求めて進み続けた。

自由のために戦った存在だ。

と明かされました。

 

しかし、今回進撃の巨人の真の能力が明らかになった。

未来の継承者の記憶を覗き見ることができる。

というのが進撃の巨人の能力だったということがわかります 。

ということで以前、 フクロウ(クルーガーさん)が生まれてきていない、 ミカサと アルミンに関して言及しているシーンも、実はこの未来の記憶が影響してい たことが分かった。

 

そして、3つ目。

エレンが見た記憶とレイス家の 襲撃の真相なんですが「アニメ シーズン3、59話のエレンのこの何とも言えない表情」、これが何なのかというところが分かりました。

結論としては、未来をみていたからなんです。

レイス家を襲ったグリシャに関しては、実は最終的にはエレンがグリシャに働きかけていた。

ということが今回明らかになりました。

とにかく今回の話は、エレンが能力を使ってグリシャに記憶を見せている。

そして、進撃の巨人の能力が「未来を見る」というところを理解するとより楽しめるので、

そのあたりもう少し細かくお話ししていきます。

 

グリシャがジークを見たシーンの解説

グリシャがジークをみたシーンなんすけど、おそらくエレンの能力、「始祖+進撃」と思うのですが、それによってグリシャに記憶を見せているのですね。

グリシャの方もエレンの記憶を受信して、疑似的にジークの姿を見ている。

例えばこのシーンに関して言うと、こういう状況ですね。

 

グリシャとエレンが横に立っている。その奥にジークの姿がいる。
図で表すとこんな感じなんですが、エレンとグリシャが机越しに、ジークの真向かいに立っている。

エレンから見える光景というのは机の奥にジークがいる、という光景ですよね。

一方でグリシャから見える光景というのは、机があるだけです。

エレンが能力を使ってグリシャに自分が見た光景・記憶を送ることによってグリシャから机の奥にジークがいるように見える、

というのが今回の話しの押さえておかなければならないポイントですね。

 

エレンが能力を使ってグリシャに働きかけたところは?

この観点で見るとエレンが働きかけた所、たくさんあるのでそれを順番に見ていきましょう。

さっそく、不確かな所なのですが、赤子エレンの見つめる先ですね。

赤ちゃんのエレンが見つめる先にイェーガー兄弟がいました。

この時、もしかしたら赤ちゃんエレンもイェーガー兄弟の姿を見ていたのではないかな、という可能性があります。

エレンが横目でジークの姿を見ていたのですが赤ちゃんエレンはジークの姿を見ていたのではないかな、というのが最初のシーンです。

ただ、これは確定ではないです。

 

確定なのはグリシャがジークを見た先ほどのシーンです。

このジークの 姿を見た。

後ろに立っている、横に立っているエレンからジークの姿をグリシャに見せている。

グリシャのセリフに注目なんですが、「ジークがあんな髭面おじさんなわけないだろう」と言ってる通り、

グリシャは幼少期のジークは知って いるんですが、この髭面ロンゲ爪長ジークおじさんを知らないので、エレンの 記憶を見ているのは確定かな、と思います。

この時の注目ポイントはこのエレンの表情です。エレン自身も驚くような顔をしていた。

おそらくこの時に初めてグリシャに自分の記憶を見せられると確信したんじゃないかなと。

そして、ここから 消極的だったエレンが自ら扉を開けて先に進もうとする。

自分がやる べきことが分かってきた、という描写かなと思います。

ジークが最初に扉を開けて「次だ」と、言ったシーンと対照的に今度はエレンが自ら「次に行くぞ」と、ジーク に呼び掛けています。

ジークに対する呼び方も「兄さん」と、今まで 読んでいたんですが「ジーク」に代わっている。

このあたりも ジークへの態度の変化、というところも見えてきます。

 

そして、その次。

地下室の鍵のシーンです 。
この時もおそらくグリシャはエレンの能力の働きかけによって自分の姿を見て いるのではないか、と思います。

エレンが自分を見ている記憶ですね。

少し 分かりにくいので説明するとこういう状況です。

グリシャが鍵を持っていてその 正面にエレンが立っている。

エレンから見える光景というのは、このグリシャが鍵を 持っている光景です。
一方でグリシャから見える光景というのは何も見えない。

そこにエレンが能力を使って自分が見た光景を送ることによってグリシャから 見える光景としては自分の姿が見れる。

このことによって「あ。エレンに自分は見 られてるなー」と、グリシャは理解してるのではないかなと思います。

なのでエレンの方を見ているという感じです。

 

そして、次ですね。

第1話の伏線回収の場面なのですが、まずこのあたりのシーンに関しては、もともとのWIT STUDIOの作画に合わせてMAPPAが描き直してるので、是非、比較して見てみてください。

そして、なんと言ってもこの衝撃的な1話のシーンの裏側 なんですが
未来エレンがこの場にいて、グリシャの方を見ている。

グリシャからすると、自分の顔の記憶が送られてきていてエレンがここにいる感じがする。

先ほどの説明と同じ状況です。

そんな感じかな、と思います。

厳密にはこの2人の目線は合っていないです。

グリシャから見るとエレンの姿が見えているわけではないので、この辺りからエレンは自分のことを見ているぞ、とグリシャは感じている。

もう一つですねこのグリシャが子どもエレンだけに、言ったように思えた言葉。

「ずっと秘密にしていた地下室を見せてやろう」

というのもありましたけれど、その後グリシャが向かうのが礼拝堂の地下室っていうところも、

なんかちょっと、意味深で痺れるシーンだと思いました。

 

そして礼拝堂に入った後ですね。

グリシャはエレンの存在を感じるんですね。

「何も知らずに受け入れれば死ぬのは我々だけで済む」

という、フリーダの言葉に対して怒りを覚えたエレン。

「他人から 自由 を奪われるくらいなら俺はそいつから 自由を奪う。」

という、エレンの一貫した考えがあります。

このとき能力を無意識かもしれないですが、使っていました。

そしてその結果、このグリシャの目線が左から右に移動する。

フリーダーを見ているエレンのこの位置、自分の右後ろに入るということに気づいたという描写がありました。

そしてなんといっても、エレンの脅しが衝撃的でした。

このシーンもエレンが喋っている、その声を記憶として体験している。みたいな感じかなと思います。

ヘッドフォンで、息子から脅迫されている。という感じです。

注目はグリシャの回想です。
妹のフェイを自分が飛行船を見に連れて行った結果、殺してしまったんですが、おそらくこの記憶をエレンはグリシャに見せているんじゃないかな、と個人的には推測しています。

効果音もね「シュイイーン」て感じでいくつか入っているので、おそらくグリシャが、背中を押されないとなかなか動かないので、そのためにエレンが仕掛けたんじゃないかなと。

原作だとこのグリシャの主観で妹を連れる姿。右手だけが写ってます。

これで妹を連れる姿を見せて、「自由の代償を自分で支払えよ」ということをエレンは伝えたのではないか。

この時のエレンの目にも注目ですね。

明らかに能力が発動しているような目でした。

ちなみに、このエレンの目の色は緑でフリーダたちの始祖の紫とは違いました。

ちょっと話がそれたんですがこれによって、グリシャはフリーダたちレイス家を殺害する、自由の代償を支払う覚悟を決めて、行動したというわけです。

 

最後、このジークを見るグリシャの姿です。

ここもアニメがすごい細かいのでぜひ見直してほしいんですがジーク が「何を…何を…言ってる」と言った後にグリシャが

「エレンの先の記憶を見た。しかしまさかあんな恐ろしいことになるとは…」

と言っているいるのですがこれアニメだと「何を言ってる…」というジークの台詞に

グリシャの「エレンの先の記憶を見た」というセリフが被るので

この時までグリシャはジークを見ていないんだ。見えていないんだということが分かります。

しかしこの後に「ジークそこにいるのか」という形でエレンがジークの姿をグリシャに見せたというところがわかりますね。

この状況的にはエレンがジークの姿を見て、それをまたグリシャに記憶で見せているという感じでしょう。

 

アニメでグリシャがジークに触れている件

アニメの疑問が少しありまして物理的に触れられる問題ですね。

記憶を送っているはずだったんですがアニメだと物理的に触れることができていたので、もう少しエレンは色々できるのかなぁ、という推測も広がります。

まずこのエレンがグリシャに触れるときに音はしていました。

原作だと触れてはいなかったんですがちょっと改変されていました。

グリシャとジークの抱擁に関しては原作だと触れているのか、触れている風だったのかちょっと分からないですが

アニメだと明らかにね触れていて、音もして、ジークの服もちょっと変化しているというところで、接触が可能なんだなというところが見えます。

よく考えたら、そもそもこの記憶の中で扉を開けたりしているので干渉自体はできるのかなぁという感じもしました。

これ結局なんなんでしょうね?
あくまでもここは道の世界なので記憶を見せる以上のことができるのか、

あるいは心象風景的なものなのであまり意味はないのか、

あるいはアニメの解釈違いなのかちょっと分からないですけれども…

 

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