進撃の巨人TVアニメファイナルシーズン7話目(66話)「強襲」をネタバレありで考察します。
原作派の私タキが、アニメ化で追加された「アニメオリジナル」表現を中心に、原作&アニメがもっと楽しくなるような情報をまとめました。
進撃の巨人アニメFinalSeason後半の内容も含みますので、アニメ勢の方はご注意ください。
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【進撃の巨人】アニメ65話「戦鎚の巨人」考察・感想【ファイナルシーズン4期6話】
この記事の目次
ネタバレありで進撃の巨人ファイナルシーズン4期7話(66話)「強襲」を考察
私が気になったアニメオリジナル(アニオリ)の要素は以下の通り
- パンツァー隊の写真
- ライナーの色
- ジャンが破る窓
- ピークの優しさ
タキ
パンツァー隊の写真のアニオリ
パンツァー隊のカルロが死亡するシーンで、車両の室内にピークとパンツァー隊の集合写真が張ってありました。
他にもピークちゃん単体の写真などもあり、ピークへの恋心が伺えます。
名もなき兵士に関しても、女性の写真(彼女?)を張っていました。思い思いの車内。そこに人生が見えてしまう。
この辺り、MAPPAさんの良いアニメオリジナル・改変ですよね。
マーレ軍人にも待つ人・大事な人・好きな人がいて、それぞれの人生がある。しかしその生命は戦争のもとで奪われてしまう。
命を奪うなんて許せない!と言いたいところですが、奪ったのは他ならぬパラディ島勢力。これまでの進撃の巨人を見ている人であれば、パラディ島の連中があくまではなく、普通に暮らしていた人間とわかります。
責めようもない、この苦しさ。どこへ持っていけばいいのやら…という。これがファイナルシーズン特有の辛さですね。
ちなみにアニメーションとしても良かったです。サシャの銃弾でカルロの攻撃が自然と止む(=何かあった=死亡)とわかる、アニメの時間強制による演出。
この辺りのサシャの狙撃手としての腕の良さ、そしてマーレ側から見た悲劇がアニメだとより劇的でした。
原作ではわからない「ライナーの体内の色」
ファルコを助けたライナー。肉体的にも精神的にも限界なようです。
鎧の巨人の体内の色は、原作だとわかりませんでしたが、どうやら紫色のようです。コレにはどんな意図が…?
Youtube解説動画でこんなコメントも頂きました。
ライナーの体内の色は戦う意思が無いので、紫の表現になったのかと思ってます
普通に戦ってる時は(脊髄にいる時)は赤色なので、、
新鮮な肉=赤 腐りかけた肉=紫 みたいなイメージ
by丸山まるこさん
たしかに普通は赤色ですよね。そう考えると、気持ちであったり肉体的な限界を色で表現しているのかもしれません。この辺りは再びアニメで表現が出てきた時に考えてみたいと思います。
ジャンが破る窓(アニオリ)
アニメのOPでジャンが窓を突き破るシーンが追加されました。大した意味はない追加シーンですが、物語前半の「トロスト区攻防戦」の時のジャンを思い出しますね。
アニメ前半のどこかで見た光景を描こうとしている感じもします。
ピークの優しさ(アニオリ台詞)
ぼろぼろになったピークちゃん。心配するファルコに対して
「逃げなさい」
「早く」
と語っていました。
軍としては「戦士」の命のほうが優先順位が明らかに高いはず。しかし、一人の人間として、 子供に対する大人として「逃げなさい」と言うところにピークの優しさが垣間見えます。
アニメオリジナルの台詞でしたが、原作にあってもおかしくないような感じですね。
その他:66話のアニオリ追加・改変
- マーレ兵士が獣の巨人を見て「おぉ!」と喜ぶところも漫画よりちょっとオーバーに描かれていました。やはりマーレ国の戦力の要である巨人の「戦士長」への信頼は厚いんだな…と地味にわかる良い改変ですね。
- ピーク(パンツァー隊)の攻撃で、パラディ島の兵士が死に行く。アニメのほうが血の色が印象的でわかりやすい。
- 漫画だと「カツオ」だった戦鎚攻撃時の効果音が、「カン!」と高めの音だった。
進撃の巨人4期7話(66話)「強襲」のネタバレ感想
タキ個人の主観多めでざっくばらんに語っていきます。66話の解説動画とかぶる内容もあるのですが、もう少し曖昧なところにも踏み込んでいます。
【今週のライナー】
毎週恒例の「今週のライナー」コーナーです。今週のライナーの名場面はなんと言ってもヒーローのごとく登場する所。
ファルコとガビ、少年少女の純粋な願いに答える形で登場する姿はまさにヒーロー。往年のヒーロー特撮モノのような復活シーンでした。
ちなみに原作だと、この復活の2ページ後に敗北です。
アニメでもやはりその辺りは意識しているのか、次回予告の中で「力尽き倒れる鎧の巨人」という表現がありました。出落ちすぎる。
実際倒れるので間違いではないのですが、せめて一週間だけでもライナーが活躍する夢のような時間を堪能したかった。「これは誰の記憶だろう?」となってもいいので、ライナー活躍IFルートを見たいですね。
ちなみに、このライナー復活シーンは手前に写るエレンが悪魔的でそちらも好印象です。ゴジラ・怪獣を意識していると思うのですが、明らかに「悪役」として描いていますよね。この逆転の描き方が好きでした。
超大型巨人登場シーン
超大型巨人の兵器としての強さが際立つシーンが最高でした。赤色の表現も良いですし、アニメならではの迫力を満喫できました。
一方でマーレ側から見ると、超大型の兵器としての破壊力を見るだけで、仲間(ベルトルト)が死んだことを悟ってしまう悲しさがあります。この辺りの感情をゼンリョクで揺さぶってくる辺り、良いシーンですね。
あと、アルミンが美少年過ぎて驚きました。
オニャンコポン
「頼んだよ、オニャンコポン」
「任せてください、ハンジさん」
が当たり前のように進んでいくので笑ってしまいました。
たしかにアニメだとそうなるよなあ…。
ハンジ役の声優さん(朴璐美さん)も苦労したっぽいです↓
進撃の巨人
本日のOAハンジ登場!「オニャンコポン」
って、
すっげー言いづらいのだよしかも真顔で
「オニャンコポン」
って、
マジ吹きそうになるのだよでも
「オニャンコポン」
すっげー気に入ってるのだよ
やっぱ先生は天才だ…。
クソすっげー練習したけど😭
— 朴璐美 (@romiansaran) January 24, 2021
ファルコの気持ちと飛び出した理由
ファルコがこうやって「止めてくれ!」と言えたのは、ファルコの優しさはもちろん、エレンとの会話も影響しているのかも。
エレンイェーガー=パラディ島の悪魔は「人間」だと知ることができたから、なにかが変わると信じて飛び出したのかな…。
金髪マフラー泥棒ルイーゼ@ミカサ大好き
金髪ルイーゼも既に何度も出ていましたね(画像右下)
アニメでも今後もう少し活躍するかも。台詞の改変とか、エレンへの気持ちとか、ありそうですね。ミカサとエレンの関係を強調するための重要な「触媒」的な人物になりそう。
ジャンは車力の巨人への攻撃を何故外したのか?
ジャンが外したのか?というのは難しい話だなあ〜と思います。原作と違ってアニメだとジャンの目が「細くなる」描写がありました。決意の現れにも思えますが、解釈はそれぞれありますね。
Youtubeコメントで頂いた意見を引用させてもらいます。
ファルコを前にして偶然か必然か車力に雷槍を撃ち損じるところからはまた、咄嗟の選択に迫られたジャンの中に生じる一瞬の迷いが感じられます
発射角が数ミリ変わっただけで、着弾位置は大きくかわりますからねー。
あの目の動きは決意では無く「子供」に雷鎗は打てないと言った感情かな? と。
民間人への攻撃を止めてたっていうのもありますが、
心の底から覚悟を決めていたら、「俺が外したのか?」とは考えないと思います。
ジャンの心の葛藤を考えるとやるせない気持ちになりますね…
ただそれでも微妙に手元が狂うレベルの無意識の迷いを「果たして俺は払いきれたのか?」という自問は湧く。
前に進むけどふと自分を疑ってしまうジャンらしい等身大の人間くささを描いた場面だと感じています。
だからこそ雷槍を撃つ時に躊躇いながらも狙い通りに撃ったと思う
躊躇いながら撃ったってのが重要で、腕を振るスピードが遅くなって、結果的に雷槍が飛んでいくスピードも遅くなる。遅ければ蒸気で逸れるくらいの弱い勢いになるから、蒸気で逸れた可能性を支持する。
そのおかげでファルコとピークちゃんは生き延びれたし、ジャンはキーマンですね。
蒸気によって外れたことで、ジャンには自分はまだ迷いや躊躇いをしてしまってるのかと葛藤させるためだと思ってます。
決断できたはずなのにと迷いを持たせるシーンかなと
これから考えるに、ピークを守るファルコ(「まだ」弱い人)の気持ちを無意識のうちに考えてしまったため、攻撃が外れたんじゃないかと思いますね。
かといって蒸気が無ければ当たっていたとは思うのでどっちの要因も重なっていたと思います
ジャンは「民間人への被害を抑えろ」や
「子供を空から投げ捨てれば、この戦いが終わるのかよ」他などやはり戦いや、殺し合いには、躊躇いが強くあると思います。
そのため覚悟が決めきれず、無意識に外したのではないかと考えています。
ジークの裏切り伏線について
獣の巨人が来た時に、本来のリヴァイであれば真っ先に振り向く所を振り向かないのもポイント。
ジークの攻撃が、ウォール・マリア奪還作戦のときと違って「縦投げ」なのもちょっとしたヒント。
「エレン・イェーガーは俺の敵じゃない」発言はそのまんまですね。
あと「出てこいよリヴァイ、時間がないんだろ」で時計を映すのも良い。
冒頭の獣の巨人が来た時の反応が三者三様で面白かったです。
- ポルコ「ジークさん!(来てくれて嬉しい)」
- リヴァイ「(来やがった…)」
- ピーク「(なんで10分遅れで来た私より遅い?罠にかかっていた?投石の準備はしていない?」
みたいな。
ちなみに「死ぬな、生き延びろ」と語るリヴァイの心境は、兵長の基本的な考えを表しているシーンで好き。
33巻132話の動画でも語っていますが調査兵団の「心臓を捧げよ」的な考えとは逆と思います。
マガトの優しさについて
ファルコの心配をするマガト隊長の姿が印象的。
マガトの解説動画でも語っていますが、マガトのときおり見せる子どもたちへの優しさが好きです。
「エルディア人」「戦士候補生」としてではなく、一人の人間として見ている感じ。
欲を言えば「グライス!」呼びより「ファルコ!」とマガト隊長には呼んでほしかった。
緊急時についつい心配するのが先走ってファーストネームで呼ぶほうが印象的だと思うんですよね。
実際ガビを呼ぶときは、ブラウンではなく「ガビ!」と呼ぶシーンなんかもあるので…。
パンツァー隊の謎
パンツァー隊は5人います。
4人死亡しましたが、残りの1人がどうなったかは漫画原作でも謎(ピークちゃんに抱きつかれた恰幅の良い男性)。
個人的には、整備士で戦場には行かない役目だったんじゃないかなと思っていますが…どうなんだろう。あるいは予備の人員として待機していたのかもしれませんね。
ポルコと戦槌の巨人
ポルコの「クソ!!」「クソ!!」と言いながらエレンを襲う所、名演な気がする。悔しさがめちゃくちゃ伝わる。だからこそくるみ割り人形として利用されるのが切ない…。
戦鎚を食べるシーンも、しっかり時間を使って「食べられてしまうのか!?」というハラハラ感があって、良いアニメ演出。
水晶体の中のラーラタイバーの「目をそらさない覚悟」が印象的。力を出し切り出来ることがなくなったとしても、エレンを睨みつけ続ける。タイバー家の矜持を感じます。
ライナアアアアアアアアアア
「ライナアアアアアアアアアア」のところも、漫画よりもアニメのほうが、より迫るものがある。子どもたちの純粋な願い。
ファルコ&ガビの声優さんの演技がとにかくスゴかった。
きれいな声が出なくても良いから、遠くまでその気持を届けようとすると、裏返りそうなギリギリの声になるのかもなあ。
漫画(原作)は26巻収録
今回の話は、漫画原作の26巻に収録されています。原作との違いもたくさんあるので、まだ読んでいない方は必見です!
ちみキャラ4コマ漫画「調査兵団-ファイナル」
まとめ
進撃の巨人アニメ66話について考えたことや思ったことをつらつら語りました。もっと詳しい話は以下の動画で語っていますので、興味あればどうぞ
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【進撃の巨人】アニメファイナルシーズンを安く見る方法まとめ(見逃し・無料)
タキ
伏線が難しくてわかりにくいんですが、このサイトのおかげで詳しくなれて気がします👍