この記事の目次
進撃の巨人122話『二千年前の君から』のあらすじ
2000年前(ユミルの回想)
ヒストリアとフリーダの会話を介して、始祖ユミルの回想が始まる。
ユミルは、故郷の村を追われ、舌を切られ、奴隷として使われる日々を過ごす。
結婚式でキスをする男女を見つめるも、それは自分には遠い世界の出来事だった。
ある日、豚を逃した罪で、村を追放される。
偶然迷い込んだ巨大樹のウロの中に落ちていき、光るムカデのような生物と接触し、巨人の力を手にする。
ユミルは巨人の力を使って、大国マーレを滅ぼし、エルディアの発展に大きく寄与する。
初代フリッツ王は、その能力・功績を認め、ユミルとの間に3人の子供を設ける。
ある日の式事で、裏切り者が槍でフリッツ王を狙う。
それをかばったユミルは、フリッツ王の冷たい態度と言葉に絶望し、そのまま命を落とす。
ユミルが死後目覚めると、そこは「道の世界」だった。
自分の3人の娘マリア・ローゼ・シーナが自分の体を食べることで巨人の力は継承されていた。
更には、その子孫も、巨人の力を継いでいく。
道の世界に囚われた始祖ユミルに待っていたのは、2000年にも渡る、巨人を作り続ける運命だった。
現在(道の世界)
エレンはユミルを後ろから抱きしめ「オレがこの世を終わらせてやる。お前がどうするか選べ」と語りかける。
始祖ユミルは、涙を流し、エレンが始祖の力を発揮できるように協力する。
現在(パラディ島シガンシナ区)
現実世界では、ジークがエレンの頭と接触してから、時間は経過していない。
エレンが始祖の巨人の力を発動し、壁内巨人の硬質化が解けてしまう。
進撃の巨人122話『二千年前の君から』で発生した伏線・謎
残された謎
進撃の巨人122話『二千年前の君から』で解決した伏線・謎
進撃の巨人122話『二千年前の君から』の表現・対比
進撃の巨人122話『二千年前の君から』の考察・解説
進撃の巨人122話『二千年前の君から』の考察・解説動画
サブタイトル『二千年前の君から』の意味
始祖ユミルからミカサ(とエレン)への願い。
1話「二千年後の君へ」と対比。
関連進撃全話のサブタイトルの意味を考察
始祖ユミルの見た9枚の花弁とは?
今回、一番面白かったのが花の表現です。
進撃の巨人の世界では何度も花による表現が出ているのですが、今回は特にすごい。
始祖ユミルが巨人になる直前に見た花弁は8枚でした。
その後、槍に刺され死ぬ間際、再度同じ花が彼女の脳内に描かれます。
この時の花弁は9枚あるんですよね。
この1枚増えた花弁はなにか?
私は、ユミルの「自由を求める意思」の象徴だと考察しました。
この「自由を求める意思」が「進撃の巨人」という形に変化して、エレンを2000年かけて導いていたのだと。
この9枚の花弁と、巨人の能力の数が9つあることはかぶりますよね。
始祖ユミルの王への期待
では、なぜ、そう考えたか?
それは始祖ユミルの人生と王との関係を考えると、見えてきます。
始祖ユミルは初代フリッツ王の命令にずっと従ってきました。
彼の命令のまま、道を開き、荒れ地を耕し、峠に橋をかけました。
さらには彼の命ずるまま、王都の子どもを3人産み、さらにはマーレも滅ぼしました。
※ちなみに、後ほど語りますが、ユミルの両親は既にいないと推測できます。
そんなユミルは子どもも産み、王に情も湧いていたはず。
そしてユミルは、槍の犠牲になり、王の命を救います。
王の方をじっと見て、王の優しい言葉を待ちました。
始祖ユミルの唯一の反抗が進撃の巨人につながった
しかし初代フリッツ王は彼女に近寄ることもせず、玉座の上から
「何をしておる 起きよ」
と冷酷な言葉を浴びせます。
これには、ユミルも絶望。
心配する一言もなく、巨人の力を持つ道具としてしか見られていなかった事実を知ります。
そこでずっと王の命令を聞いていたユミルが、生涯で初めての反抗をします。
それが「起きないで、死を選ぶ」ことでした。
この反抗する精神、自由への意思が死ぬ間際9枚目の花弁として、表現されています。
血で濡れた二枚は進撃と始祖の巨人かもしれないです。
ユミルの死は自分で選んだもの
初代フリッツ王の言葉「槍ごときで死なぬことはわかっておる」は果たして本当でしょうか?
結論としては、王の発言は正しかったと思います。
参考となるのが進撃の巨人26巻103話のライナーが死にかけているシーンですね。
ファルコが「生きる強い意志さえあれば、巨人の力で勝手に修復される」と言っています。
つまり、生きる強い意志を持っているならば、傷を負っても生きることができる。
この時ユミルも「生きること」を選んでいれば、怪我を修復することは出来たと推測できます。
ちなみにこのユミルが死んでいき、黒背景の中、意識がとぎれとぎれになるシーンは、以前にもありました。
進撃の巨人29巻の115話でジークがリヴァイと戦いの末、死亡するシーンですね。
この時も、黒背景の中で、ジークの意識がだんだんと小さくなっていく描写がされていました。
マンガ的な演出でかぶせている、ということが分かります。
ユミルと王様の服装の変化
進撃の巨人122話は、服装に注目するとまた別の角度から楽しめます。
ユミルの活躍によって、王様の服装は立派になっていきました。
フリッツ王の服装をぜひ見比べてみてください。
一方で、ユミルの服装に大きな変化はありません。
豊かさをフリッツ王だけが受け取っていることが改めて分かります。
あと、かなり詳細に見ていて気づいたのが、ユミルの腕に3本のアクセサリが途中からつけられています。
今までおしゃれもせず、装飾品もつけていなかったユミルでしたが、娘が3人生まれた後に、そのアクセサリをつけています。
これは3本ということで、おそらく3人の娘への愛情を表している、のだと推測できます。
あるいは、妄想ですけど、3人の娘からもらったものかな、と考えるとより楽しめますね。
王様は何故ユミルを食べさせたか?
その3人の娘に、なぜ王様はユミルの遺体を食べさせます。
王は巨人を継承させる方法は知らなかったはずです。
しかし、食べさせた。
これは、シンプルに「食べれば受け継げるだろう」という発想からですね。
人の体の一部を吸収することで力を宿すことが出来る、というような原始的な発想は昔からあります。
これは進撃の巨人に限らず、割と自然なことかな、と思います。
ただしこのときには「脊髄だけで継承できる」とは分からなかったので、全身を食べさせていますね。
量としてもかなりのもので、ユミルが15キロなら、一人あたり15キロでして、まさに地獄。
こんなシーン、NHKでアニメ化できるのか?というのが気になるところですが、
実はすでにされています。
アニメ2期のエンディングのあるカットで既に描かれています。
「フリッツ王が3人の娘が何かを食べるのを見守る」という絵ですね。
始祖ユミルの道での姿は少女
死ぬ間際の始祖ユミルの姿は大人でした。出産も3回していますし、顔の造形も少し違いますね。
しかし、道に来た時の姿は子どもに戻っていますね。
これも意外と気づかない細かい描写です。
有機生物の起源である脊椎生物にとりつかれたタイミングの姿なのでしょう。
このタイミングで巨人の力を得た代償かもしれませんし、ユミルにとっての「あの時、巨人の力を得ないで死んでいれば」という思いなのかもしれません。
ここは正直これ以上は、わかりませんね。
ここまでずっとユミルに関する考察をしていましたが、ユミルの周りの人々にも目を向けて4点ほど話します。
舌を切られた奴隷たち
初代フリッツ王はユミルの故郷を侵略し制圧しました。
その際にユミルの前で人々の舌が切られている描写がありました。
これはおそらく奴隷全員の舌を切っているのだと思います。
理由としては、奴隷たちの共謀や反乱を恐れて、話し合いをさせるのを防ぐためですね。
「誰もしゃべれない」ことを裏付け描写はもう一つあり、ユミルが全員から舞台を逃した犯人に祭り上げられる場面です。
これも喋れないからこその描写かな、と思います。
ちなみに前回、進撃の巨人122話発売日に出した考察動画で、ユミルの両親が舌を切られるのをユミルが見ていたと発言したのですが、修正です。
おそらく、ユミル含めて、舌を切られたのは奴隷全員です。
ユミルの両親に関しては、既に死んでいると考察します。
というのは、ユミルが犯人に祭り上げられた時に、全員が一斉に指差したような描写だったから。
ユミルをかばう人もいないのは、両親がいないからでしょう。
更にはユミルが幼い子どもだったから、彼女が生贄・スケープゴートにされたのかな、と。
ちなみに、大人だけでなく、ユミル以外の幼い子供が指差しています。
更にですよ、始祖ユミルと、エレンの同期のユミルは境遇が大変似ています。
同期のユミルも両親が幼い頃からいなかったんですよね。
このことも、始祖ユミルに両親がいないことの裏付けになるかな、と思います。
進撃の巨人世界の13という数字
有名な話ですが、進撃の巨人の世界では13という数字が特別に扱われています。
例えば第1巻ではページ数が書かれていないのですが、唯一13ページ目だけ、13と書かれています。
さらには、エルヴィンは13代目の団長ですし、知性巨人の寿命は13年です。
この知性巨人の寿命が13年というのは、フクロウがユミルの呪いと言っていましたね。
13年は始祖ユミルが力に目覚めてから死ぬまでの年月に相当すると言われています。
そして122話でも13という数字が絡んできます。
ユミルはなんと冒頭から13ページ目で巨人になっています。
更には、巨人になってから彼女が死ぬまでのページ数もなんと13ページ。
これは、ユミルの呪いを、ページ数で表現しています。
ほんと、諫山創先生すごいですね。
ちなみに、ユミルを告発した指の数も13本あったりします。
初代フリッツ王とジークの共通点
もうかなり情報量が多いので、お腹いっぱいだと思いますが、もう少しだけ語らせてください。
初代フリッツ王とジークの共通点で今回面白い描写がありました。
ユミルは最終的にジークよりエレンを選んだのですが、この時のジークの言葉が印象的。
ジークは命令に従えと叫び、エレンは誰にも従わなくていいとユミルに話しかけました。
この「支配」と「自由」、「選択を奪うジーク」と「選択を許すエレン」が非常に対比的です。
この話を読んでいると、初代フリッツ王とジークが無意識に重なって見えてくるんですよね。
というのも、ジークもフリッツ王も「一方的な命令」をユミルに対して行っています。
まるで道具のようにみているわけですね。
更には、外見もふたりとも髭面です。
122話では「フリッツ王の髭面」のアップと、上から目線の言葉が同時に描かれています。
その後、道の中でも「ジークの髭面」のアップと、上から目線の言葉が同時に描かれています。
コレは明らかに、ユミル、そして読者にフリッツ王とジークを重ね合わせて見るように誘導していますね。
エレンはユミルの生涯を知っていた
今回の話は、ユミルの過去と最後の壁の崩壊が衝撃的でしたよね。
そんな中、意外と見落とされているポイントが「エレンはユミルの人生を知っている」という点。
今回のエレンのユミルに対する対応を見る限り、エレンは道に来る前から、ユミルの人生をどこかで見ていたと考えられます。
それではいつ知ったのか?
可能性は2つあります。
1つは22巻でヒストリアの手の甲にキスした瞬間です。
あのシーンで、エレンは過去の記憶を見ていますからね。
もう1つは27巻でヒストリアの元をお忍びで訪れた時の可能性もあります。
顔が描かれていない人物がヒストリアの元を訪れているのですが、これがエレンの可能性があります。
その場合は、ヒストリアと再度接触し、より昔の記憶を思い出したのかな、とも。
最後に妄想度強めの考察と、展開予想です。
始祖ユミル巨人の特殊性
始祖ユミルの巨人は特殊です。
ユミル巨人の身体は脊椎生物の力で作られたのでしょう。
一方で、ユミル以降の巨人の体はユミルが道で手作りしています。
この点から見ても、始祖ユミルの巨人は他の巨人と違うことが分かります。
更には、巨人の継承についても、ルールが違いそうです。
通常、巨人能力の継承は「生きている人」を食べる必要があると言われていました。
能力者が死ぬと、別の人に突然能力が現れるとも言われていますね。
しかしユミルの能力を受け継いだ3人の娘は、ユミルの死体を食べていますよね。
それでも能力は継承されたわけですから、ユミルの場合だけ特殊な可能性が高いです。
最後の展開予想で話しますが、この辺りからユミルの特別な始祖の巨人が123話で出てくるかもな、と思います。
エレンのこの世を終わらせるの意味は?
エレンが「オレがこの世をおらわせてやる」と発言していました。
可能性は2つあります、1つ目は「現実世界を滅ぼす」という意味。
これは、地鳴らしを使って、この腐った世界を、文字通り終わらせるという方向ですね。
2つ目の可能性は「ユミルにとっての世界を終わらせる」という意味。
言い換えると、ユミルが巨人を作り続ける世界であり、ユミルが奴隷で自由のない世界です。
個人的には、この後者の意味だと捉えています。
大地の悪魔の正体はフリッツ王?
絵本や伝承で言われていた「大地の悪魔」とはなんだったのか気になりますね。
可能性は2つあります。
1つは有機生物の起源、つまりあの脊椎生物が大地の悪魔であるという説。
ユミルと接触した時点で、なんらかの契約が自動的に行われたという考えですね。
もう1つは大地の悪魔とはフリッツ王であるという説。
一度、奴隷から解放されて自由にされたユミルが巨人の力を得て、戻ってきます。
そのタイミングでフリッツ王はユミルを再度「奴隷」として契約し直したという考え方ですね。
しかし、個人的にはユミルはフリッツ王と契約をしたのではないと考えています。
単に後世の人々が初代フリッツ王のことを貶めて、具体的な悪役を作るために「フリッツ王を大地の悪魔」と呼んでいるだけかな、と。
マーレの歴史への偏見を見ると、この辺りかなあ、という想像です。
ポイント
1つ目、10年後初のタイトル伏線を回収。う言うまでもないですが、二千年前から誰かをと言って、エレンがユミルを抱きしめていましたが、1話目の二千年後の君へが、122話、二千年前の君から二千年前の君、ユミルから、二千年後の君、エレンへという物語だったと分かります。エレンの俺をここまで導いたのは、お前なのかというセリフからもわかる通り、ユミルがエレンを二千年かけて導いた、物語になっていました。今回の二千年かけて導くところで進撃の巨人の能力です。ユミルの意思と非常に関係してるのではないかという、長い考察をしていきます。個人的な考察になるのですが、花が実は重要です。諫山先生のブログで言っていたのですが、進撃の巨人における花は、特殊な意味を持っています。引用しますと、最新の10話で原作で最も描きたかったを、2カ所足してもらいました。アニメに。その1つは花のシーンです。アバラの外の地面は焼け焦げているのに、アルミンとミカサのいる内側は、花びらさえ散っていないという意図の演出です。目に見える物理的な力以上の不思議なことが、起こっているように見せたかったからですところで花が描かれているシーンは注目ポイントです。今回もユミルが見た花の描写はいくつかありました。最初です、巨人化する前、この時にも実は花の描写が映っています。この時の花びらの枚数8枚しかありません。しかしエレン、エレンじゃないユミルが、死ぬ前に、道に行く前に見た花の枚数実は9枚あります。この1枚増えているが、ポイントです。この1枚増えた花びら、何を表しているかというと、9枚目の花びら9体目の巨人の能力、これが進撃の巨人の能力です。抽象的に言うと、この死ぬ間際のユミルの自由への意志、これが進撃の巨人の能力を生み出した、私はその様に捉えています。う補足をするとです、ユミルの反骨の精神というところ、ここに注目すると、分かりやすいです。ユミルが死んだのは、フリッツ王への反抗でした。フリッツ王自身が、お前が槍ごときで死なぬことは分かっておると言ったのですが、これ本当その通りで、あのレベリオ収容区の襲撃でライナー回復しなかったの、覚えてますか?ファルコが言っていました。巨人の力なら損傷した体は、勝手に修復されるはず、生きる強い意志さえあればだけど、ということでユミルは、生きる強い意志がなかったからこそ、あの場面で死んだんです。巨人の力を持っているので、槍ごときでは死ななかったと。しかし、死んだと。それはなぜかというと、王とのそのやりとりがあったからです。ユミルは死ぬ間際に王の言葉を期待していました。倒れた時に、王を助けて倒れた時に、王の方これ明らかに見ています。コマでも、アップになったコマがありますが、自分の身を投げ捨ててでも、王を助けたと。子供を設けたりもしたし、その王の優しさとか愛情が、自分にあるのではないか、奴隷じゃないものがあるのではないかと、ユミルは期待していたのですが、出てきた言葉何かというと、起きて肌だけ、お前はそのために生まれてきたのだ。我が奴隷ユミルよという非常に残酷な冷静、冷酷な言葉でした。あ、ここでユミルは、あくまでも自分は奴隷ですと、失望したと思います。選んだのが、死ぬことだったわけです。巨人の力で回復することではなく、生涯で唯一の反抗とも言って、起きないこと、死ぬことを、選んだんです。この時のその反抗の意志というか、自由を求めたりだとか、反抗する意志が、この9枚目の仮面で表現されている。それ故、9枚目の絵が、わざわざ映っていたと。現実世界にはないですから。王様のいる城の中だろうと思うので、これはユミルの心象風景、心の中の風景です。余談ですが、この花びらに落ちた血というのも、ポイントかなと思っていて、最初に巨人化する前の花です。8枚の仮面だったこの花ですが、ここに落ちた血の姿は、実はこれユミルの涙の描写でもあるのだと。ユミルはその王に言われて、左目の負傷をしてしまったわけです。左目から血が流れているのと同様に、ここ涙も流しています。ここからわかることは、血はあくまで涙の皮膚でもあるのではないかというところです。ユミルが死ぬ間際、槍に刺されて死ぬ間際です。脳裏にまたその花という姿が思い浮かんでいます。現実世界にある花ではなくて、心象風景としての花がここで思い浮かんでいますが、その花に血が流れているわけです。この血は何かというと、ユミルの心の涙を表している。血は涙と考えると、ユミルの涙、悲しみとか絶望を表していると思います。しかしこの時、現実世界では王から期待の言葉ももらえず、自分の子供たちがいたのもあり、自分は涙を流せなかったのです。流せる状態にはなかったがこのユミルの状況です。しかし二千年の歳月を経て、自分を見つけてくれたエレン。彼が二千年前から誰かを待っていたんだろう、お前はと言われて、彼の言葉を聞いて、ずっと黒塗りだったユミルの目が、ついに光を帯びて、人間の姿を取り戻すんです。この時にユミルは涙を浮かべている、涙を流す目となっています。エレンの言葉は、俺はお前の味方だとか、感情を出していいんだよとか、世界に怒っていいんだよという、ユミルがずっと抑圧してきた、この感情が爆発するにたる、非常にユミルの心を慰める言葉だった。それ故ユミルは、ついに涙を流したという、表現かなところでこの花というところと、血と涙を、ぜひ注目して読み返してみてください。3つ目です、13という表現。よく言われている話サクッといきますけど、進撃の巨人って13という数字と結構ゆかりがありますと、1話の13ページ目だけ、ページ数が描かれているは有名な話ですし、13代目調査兵団団長エルヴィンとか、ユミルの寿命、地勢巨人の寿命は13年という話もありました。今回の122話では、ユミルを指す指の本数は実は13本あります。この辺りも何か意図的に13という数字を、意図しているなところもありますし、あとは122話の13ページ目でユミルが巨人になり、さらにその13ページ後に死ぬというところがあったりするので、ここの辺りも13という数字絡めているし、特にその後者の13ページ後に死ぬというところは、ユミルの寿命が13年というところでも書けているのではないかという、話もあります。ここは正直数え方次第なところはありますが、その辺りも、注目してみると面白いと思います。2つ目です、死とユミルの生涯を解説していきます。休憩です。死とユミルの生涯、こちらを時系列で見ていこうと思います。104期生のユミルっていたです。彼女と死とユミル、この2人の人生を比較すると、死とユミルの人生非常に分かりやすくなるので、まず最初そこについての話です。死とユミルと104期のユミルです。どんな関係だったかというか、どんな共通点があるかというところですが、104期生のユミルは、私には名前がなかった、どこの誰が私を産んだのかもわからない、物恋の1人だったところで両親がいない、さらに元の名前を持っていなくて、ユミルと名付けられたのです。死とユミル、もう同じだと、親がいるような描写はなかったですし、元々の自分の名前が、わからない状態だったということです。使えていた人です、死とユミルの王様は、身なりが豪華になったし、104期生ユミルのボスも、身なりが豪華になっていきました。22話で私に名前を付けた男も、身なりが豪華になるにつれご機嫌になったと、104期生のユミルは語っていました。自体が一種の伏線みたいなもので、この30話、122話では、死とユミルが、王様の方、フリッツ王の方を見てです、膝をつくシーンがありますが、この時の服装と、エルディアが、どんどん成長していった後の服装、豪華になってます。自体一種の、伏線で、身なりが豪華になるを、ここで改めて表していりますと分かります。一方で、注目なのは、ユミル側の服装です。ユミルの服装、全然変わってないです。多少綺麗にはなったが、ほとんど同じというか、全然豪華になってないところも、この格差を、表しているのだと。次です、死とユミルと同期ユミルは、王の命令に、従っていたと。104期のユミルは、与えられていた役を演じるだけで、みんなが喜び、幸せになれる、そう信じたと言っていますが、死とユミルも、心理描写がないですが、そう信じていた、奴隷根性が、あったので、それ以外の選択肢がなかったとはと思いますが、気持ちだったと。あとは、死とユミルは、諸外国から悪魔と呼ばれていただろうと。同期ユミルも、マーレ人から悪魔呼ばわりされていたよ。他にも、象徴的なシーンで104期生のユミルが、この世にはただ存在するだけで石を投げられる人々がいる、と言っていました。その象徴として、一粒手を全身に受けたと。死とユミルの方も、豚を逃した罪で、裁かれるのですが、その辺りも、非常に重なるところあります。104期生のユミルと死とユミルは、色々と共通点がありますが、一番違うのはここです。再び目を覚ました時の状況です。104期生のユミルは、二度目の生と言いますか、一回死んで、巨人に、死んでというか巨人になって、知性巨人を得た時に、再び目を覚ますと、そこには自由が広がっていた、道の光景を見て言っていました。しかし、104期生ではない、死とユミルの方は、全然逆の状況だったのです。道に来たが、終わりのない労働が待っていましたし、三本に分かれた道を見て、娘たちがこう継承したと知った、これが絶望的ですが、その様に、方や自由、方や奴隷、絶望ところが、この辺り、この二人、対比していくと、非常に面白いです。という、前知識があった上での、死とユミルの人生を見ていきましょう。一つ目です、ユミルがエルディアに来た初期の話です。こんなコマがありました。この世界は辛くて厳しいことばかりだから、助け合って生きていかなきゃ、と言って、ユミルが、奴隷として、歩いている姿。フリッツ王がいたエルディアの外の部族、そこにユミルは元々いたのです。その部族が、戦いで負けて、人々が奴隷として、扱われているという姿。残酷描写ですが、舌を切る描写もありました。122話ではフリッツ王以外のキャラクターのセリフ、なかったので、多くの人々が奴隷として連れ去られた人々が、舌をみんな切られたという気がします。奴隷たちが凶暴するのを避ける、というところがあるから、みんなで、反乱を企てたりするのを避けるために、舌を切った、喋れなくしたと思います。レクリエーション的に、一部の人だけ切った可能性もありますが、私はその様に考えています。想像ですが、ユミルどんな状況だったかというと、今言ったように舌を切られている、さらには両親がいない元の名前もない、状態です。104期生ユミルについての話をしましたが、彼女同様に、両親もいないし、後から名前を付けられた、元々ユミルという名前じゃなかったと。二つ目、ユミルも喋れなかったとしたら、自分の名前伝えられないです。この当時の、その教育推理順的に、始祖ユミルは文字も覚えてないと思います。しかも舌を切られて喋れない状況だったら、自分の名前を伝えること、これは無理だったと思うので、ユミルは後から名付けられた名前です。あと、親がいないというところですが、みんなに指差されて、お前が豚を逃がしたんだって言われるシーンがありますが、この時に誰も助けてくれていないです、かばってくれていない。ユミルの両親がこの場にいないということを表しているのではないです。それ故、みんなの、生贄というかスケープゴートとして、罪を背負ったのです。しかも、喋れなかったところで、槍玉にあげられたと。ここ切ないのが、この同世代の子供たちです。大人だけじゃなくて子供たちも、いると。彼らも、指を指している。そうしないと生き残れなかった。ユミルをかばう人が誰もいなかったという、そこら辺の両方の悲しみが、あるのだと。このユミルの初期の話です。次、ユミルが巨人の力を得るまでの話です。豚を逃した罪、これで罰せられたユミルは、お前は自由だと言われながら、逃亡していきました。自由にされたが、全然自由じゃないです。しかも、狩りに追われているというか、犬です、馬で追われているところで、貴族の遊び的に、ハンティングされていたと。あの少女を捕まえろと、30分やるから出ていけのようなもので言われて、追われているのだと。王の、王様が発言していましたが、片目をくり抜くと言ったので、片目がくり抜かれて、血が流れているという状況です。後に巨人化して治ってはいますが、左目傷ついています。ユミルは、ついに巨大樹の中に入って、巨人の力を、得るという展開です。この時に注目なのがこの左目を怪我しているというのと、この巨大樹に入るというところです。進撃の巨人の元ネタの一つ、北欧神話にこれ影響を受けているからです。北欧神話で、オーディンという神様がいます。FFとか、RPG系でよく聞く名前だと思いますが、オーディンってこんな逸話があります。ユグドラシル、巨大樹の根元にある泉の水を飲むことで、知恵を身につけ魔術を獲得したと。片目はその時の代償として失ったとされるという、こんな話がオーディンにはあります。まさにユミルと一緒です。この時、片目を怪我して、しかも巨大樹に入って、巨人の力を得るところでこれオーディンのその話というのと、被せていると感じがします。最終的に巨人の力を得たのは、この謎の生物との、合流だったわけですが、クルーガーが22話の88話で語っていたように、有機生物の起源と接触した少女が、そのものズバリでした。こちらの生物、よく言われるのは、ハルキゲニアという古代生物がモチーフではないかという話が言われています。ここは正直言ってSF的というか、ファンタジー的な要素これ以上深掘りしてもあんまり意味がないです。巨人の力を得たがユミルのその前半戦でした。その後ユミルは奴隷として、なおも働いていきます。色々なことをやっています。エルディアという部族の発展に寄与したりだとか、マーレという古代の大国を滅ぼす、フリッツ王との間に子供を設けたという話です。フリッツ王自身が道を開き、荒れ地を耕し、峠に橋を架けた我が部族エルディアは随分と大きくなった、という話をしています。一方でフリッツの名の下、ニックキマーレを滅ぼせとも言っていました。エルディアの歴史って何なんだがずっと29話以前では謎だったのですが、今回ついに明らかになりました。21話でこの大秘的に描かれていたのは、このそれぞれの主張があったというところです。エレンの父親であるグリシャが、見ろこれが真実だ、我々の始祖ユミルは巨人の力に目覚め、荒れ地を耕し道を作り、峠には橋を架けた、と言っていましたが、彼らエルディアを復権したい、エルディア復権派の発言と、この王様の発言は完全に一致していました。一方でエルディア復権派の逆です、マーレ国の主張としては、ユミルは悪いやつだし、民族浄化約1700年もやった、マーレ国を滅ぼしたと言ったのですが、こちらもこちらで正しかった歴史問題、どちらが正しかったのかがあったのですが、どちらも正しかったが結論だったという話です。ただ違ったのはユミルの意思があったように、後の人々は思っていますが、結果的にはフリッツ王に命令されて、奴隷として行動していただけが明らかになったという話です。ユミルの奴隷時代です。最後ユミルは、フリッツ王を助けて死亡してしまいます。王様を狙う裏切り者が中にいたんだと思いますが、奴が槍を投げて王様を殺そうとします。その時に奴隷根性なのか反射的に助けてしまったの、ユミルは。先ほども言ったのですが、前提として巨人能力保持者はそう簡単には死なないので、生きようと思えば生きられたのですが、王様への期待と現実のギャップに苦しんで死ぬことを選んだんです。ユミルって思い返せば、122話の前半で結婚式を見て、愛する男女を羨ましく思っていました。こんなコマがありました。遠くからユミルは見つめていますが、これは明らかに自分が手に入れたいものというか、憧れの眼差しでした。フリッツのフリーダの言葉です、愛される人になり助け合いながら生きる、お互いの愛ところがここで語られていたのですが、それを始祖ユミルも求めていたと分かります。しかしその愛情はフリッツ王からは与えられなかった、期待していたものは与えられなかったはこの残酷な描写です。奴隷だけど妻として受け入れられているし、子供も3人いるから、その様に愛されるのではないかって思ったが、投げかけられた言葉は我が奴隷というところだったと。心配でも、死なないでくれとか言うでもなく、ただ道具として自分の存在を見ていたのですということをユミルは再認識してしまうのです。ユミルにとっての唯一の反抗できる手段、自分が死ぬことを選んだという展開です。ユミルの生涯の解説です。休憩です。ユミルの生涯ですが、実は進撃の巨人という大きな物語の中で見ていくとよりわかりやすいのです。
エレンが始祖ユミルを助けたが122話ですが、ここまでの流れというのも簡単に理解しておくといいです。だけ語り始めるとかなり長くなるので、結構はしょって紹介します。始祖ユミルが亡くなった後の世界で、ユミルの名を受け継いだのが104期生ユミルです。彼女から始祖ユミルを助けるまでの物語って実は繋がっています。具体的にどういう風かというと、始祖ユミルじゃなくて104期生ユミルがヒストリアを助けた。ヒストリアがエレンを助けて、エレンが始祖ユミルを助けた。物語です。最初104期生ユミルは生まれ変わったというところから、ユミルという名前のせいで大変な人生を過ごした。気がつけば私は悪魔と呼ばれるようになっていたが、それでもユミルを演じ続けたと104期生ユミルは言っていましたが、その後です、巨人となり知性巨人となったと。ユミルという役割から自由になって、第二の人生を歩んだんです。その時に思っていたのはこの言葉です。し生まれ変わることができたなら今度は自分のためだけに生きたいと、そう強く願った。ユミルは第二の自由な人生を得るのです。その自分のために生きると誓っていたユミルですが、最後どんな死に方をしたか、何を成したかというとベルトルトやライナーを助けて死ぬことを選んだという最後でした。ベルトルトが頼む誰かお願いだ、誰か僕らを見つけてくれ、この言葉をユミルは聞いていたのです。このコマの隣にユミルの表情が挟まれているはそういうことですが、この見つけてくれというところでユミル自身が彼らを助けることにしたと。お前達の境遇を知ってるのは私だけだしな私も同じだよ、自分じゃどうしようもならなかったというところで女神様もに悪い気分じゃないねと語っていました。詳しくは12話の解説動画を見ていただければと思います。ユミルの最後は風にマーレ国に行って死んでいったわけですが、この思いを引き継いだがヒストリアでありエレンです。ヒストリアって元々死に場所を探していたのですが、ユミルの言葉を受けて自分のために生きよう、胸張って生きようと思ったのです。ユミルの言葉があったから王政編で父親のロッド・レイス、彼の望みで壁の中を救うために、平和にするために王様をついてくれを拒んだわけです。自分のために生きろを拒んで、ヒストリア自身は私自身のために生きると言ってエレンを救ったわけです。私は人類の敵だけどエレンの味方、いい子にもなれないし神様にもなりたくない。でも自分なんかいらないなんて言って泣いている人がいたら、ことないよって伝えに行きたい、語っていました。この時にユミルのこの描写が映っているので、ユミルに受けた影響が非常に大きいのです。このヒストリアのセリフも注目かなと思っていて、私は人類の敵だけどエレンの味方は今のエレンと近いです。人類の敵だけど、始祖ユミルの味方をしたがこのエレンの行動ですその様に、ユミルからヒストリアに受け継がれていた、自分のために生きる、かつ誰かを助ける気持ちはエレンまで受け継がれて、エレンの最後の行動に結びついていったのです。エレンは、始祖ユミルの記憶を体感式の時に覗いたという、コマがありました。ヒストリアと触れた時です。その時に、始祖ユミルの生涯を知ってしまった、ヒストリアと後日密会した時に、知った可能性もありますが、この道に来る前に、既に始祖ユミルの、その生涯を知っていたという状況です。ユミルは、エレンに救われます。エレンは、俺をここまで導いたのはお前なのか、待っていたんだろう、ずっと語っていました。まとめるとです、自分のために生きるということを選んだ人々がいて、しかしその自分のために生きるは、助けを求める人がいたら、自分の意思で助けることを選ぶというところまで、含めてだったわけです。104期生ユミルの場合は、自分のために生きるって言いながら、ヒストリアが大事という気持ちを持っていました。しかし、泣いているベルトルト彼を見つけたことで、助けたのです。誰かお願いだ、見つけてくれって言われて、彼を見つけて助けに行ったと。ヒストリアも同様に、自分のために生きると誓ったのですが、ロッド・レイスの頼みとかもありつつ、泣いているエレンがいたので、ロッド・レイスの頼みよりも、エレンを助けること、こちらを選択したのです。うるさいバカ、泣き虫とか言っていたけど、泣いているエレンを助けたと。最後、エレン。彼もまた自分のために生きると、誓った人物です。自由を求めるし、104期生が大事でした。しかし、泣いているユミル、彼女のことを、ヒストリアと触れた時に、見つけてしまったのです。ユミルという少女の、悲惨な人生と助けを求めている姿を見たので、助けたと。動画の前半で言いましたが、ヒストリアが、この血の描写です。の涙と同じだと思うので、泣いているユミルを、助けたと思います。104期生ユミルがヒストリア、ヒストリアがエレン、エレンが始祖ユミルと、この脈々と受け継がれてきた意思というか、助ける気持ちところが、最終的に、始祖ユミルを助けた、104期生ユミルが始祖ユミルを助けたとも捉えられますし、104期生ユミルと始祖ユミルを同格化するのであれば、始祖ユミルが自分自身を助けたとも、見られる物語じゃないです。大きな物語の流れという話でした。休憩です。ユミル以外の人々との対比ですが、これも結構複数あります。この辺りからはもう、小ネタなんでサクサクと進んでいきますが、最初冒頭のフリーダがヒストリアに語った言葉です。フリーダは、こちら、そのヒストリアの大事だった人です。フリーダですが、ヒストリアは私は一人じゃなかった、私にはあのお姉さんがいたと語っていました。この時、フリーダの言葉って結構残酷です。まず最初、女の子らしくという言葉ですが、最近の社会だとようやく多くの人が分かってきた考えだと思いますが、女性はこうあるべきだみたいな抑圧の言葉です。この抑圧、社会的な抑圧はたくさんありますと、女性はこうあるべきとか、男性はこうあるべき、日本人はこうあるべきとか、いうものが我々の社会にはどうしてもあります。エルディア人はこうだとか、壁内の一般人は振る舞うべきだところも作品内ではあります。普通はこうあるべきだとか、しろという抑圧です。良くないものが、進撃の巨人の中でもようやく色々と描かれているのだと。このフリーダという女性は、結構難しいキャラクターかなと思っていて、ヒストリアのこと、彼女のことを大切に思っているは間違いないわけです。彼女でも、145代フリッツ王の思想とかもあったりして、微妙な側面もありますが、女の子らしくあれという、抑圧を無自覚にしてしまっていることが今回描かれていました。このフリーダという人物は、ヒストリアへの優しさというのもあるのですが、同時にそういう他者を抑圧するような考えを持っていたりする、邪悪さというのも内包している。一人の人間が完全なる善でも、完全なる悪でもないが、このフリーダという女性を見ると分かります。フリーダの言っていた言葉、女の子らしく以外にも、愛される人になって助け合って生きるという言葉もありました。しかし、これユミルの人生と重ねて考えると、非常に皮肉めいた言葉になっているなということです。ユミルは最終的に、誰からも愛されない奴隷としてその生涯を閉じてしまいました。この描写なんかを見ると、子供たちは愛してくれたは分かるのですが、気持ち的にはフリッツ王に認められることもなく、他の人にも巨人として怖がられていたと思うので、孤独だったと。少なくとも他の人からは、物のような扱いとか、腫れ者扱いされていたと思います。さらにこの愛される人になってはその様に敵わなかったのですが、助け合って生きるところも、初代フリッツ王とは、助け合うこともできず、対等な関係で助け合うことは少なくともできなかったと。一方的にフリッツ王に使われるだけ、都合の良い奴隷として仕入れられて、道具のように使われていただけところで始祖ユミルの人生を女の子らしい子で愛される人になって助け合って生きていたんだよって語っていたが、全然違ったという、これらの言葉と真逆の人生を始祖ユミルは歩んでいたというところが非常に皮肉じゃないです。フリーダですが、注目ポイントです、実は髪型というところ注目ですエレンが、最終的に始祖ユミルを後ろから抱きしめて、お前が選べというところで彼女のことを救ったのですが、フリーダ後ろから抱きしめてヒストリアのことを思うシーンがありました。この時この構図も一緒ですが、それ以上に髪型です、この髪型がエレンと同じですエレンとフリーダは重ね合わせて描いていると感じがします。ヒストリアというかクリスタ、この時はクリスタです、クリスタは誰も愛してくれる人がいない状況でフリーダに唯一愛されていた、それ故救われていた側面があったのですが、始祖ユミルはずっと救われていなかったのです。しかし彼女のことを一人の人間とみなして味方してくれたのがエレンだった。二千年かけてついにエレンが味方してくれた。この辺りも実はヒストリアとフリーダというところと対比しているところが見えてきます。さらにこの似ている描写というところでいうとジークと初代フリッツ王です、これ感じた方も多いと思いますが、フリッツ王はユミルのことを奴隷とか道具と見ていました。一方的に命令していました。ジークというのも実は同じようなことをしていると。フリッツ王は、我が奴隷ユミルよと言っていたこのシーンと、このジークの、俺は王家の血を引くものだというこの2つのコマです。見比べると分かりますが、かなりね口元の汚いアップを描いている。しかもヒゲが生えているところでこれも、明らかに重ねて描いています、この2人の人物というの。過去の動画でも考察したのですが、進撃の巨人って目元のアップが基本的には多いのですが、たまにこんな口元のアップというのもあります。口元アップの時って結構、醜悪さとか嘘の表現みたいなネガティブ表現で使われている印象が多いのですが、ごに漏れず使われていたのです。さらに褒美だ我の子種をくれてやるというところの醜悪さというのも口元アップですこのヒゲだったりだとか口元のアップところで無意識的に初代フリッツ王とジーク、この2人の共通点を感じてしまうが漫画の上手いところかなって、我々読者もそう思うし、ユミルもジークに初代フリッツ王の姿をどうしても見てしまうというところがあるのではないです。次、ユミルに対する接し方です。エレンとジークで全然真逆ですよという話です。初代フリッツ王以降の王家の人々、ジーク含めて彼らは、ユミルのことを意思を持たない奴隷だと思って命令していたわけです。ジークもこの無限と燃える時間を過ごすユミルのこと、彼女のことを知っていた上で、ただの機械とか奴隷のように見ていたと分かります。一方でエレンの方は、ユミルの人生、ヒストリアの接触から知って、彼女のことを一人の人間と見出していたわけです。その結果、エレンとジークの違いは、自身の目的のために命令していたジーク、さらに歴代王たちと異なって、選択しろと自由を与えた、これがエレンの姿です。俺の命令に従え、今すぐやれというジークに、決めるのはお前だ、お前が選べというエレンはこれ対比的です。余談ですが、この30話までを見ていくと、エレンとジークの根本的な違いが色々見えてきます。この命令の仕方一つとってもそうですし、生まれからして結構違うのです。ジークの方は特別であれとグリシャからずっと言われてきたと。一方でエレンの方は生まれてきた時から特別である、元から特別だというところで承認を受けていた。さらに、このジークとエレンの根本的な子供時代の考えも違っていて、収容区から出られなくても生きていければ幸せじゃないかというジークの考えに、エレンは壁の中で生きているだけだったら家畜じゃないか奴隷じゃないかと言っていました。さらにこの最終的な二人の選択ですが、ジークのその反出生主義的な生まれてこなければよかったというところと、エレンは逆で俺がこの世に生まれてきたからだところで生まれてくることを肯定しているというところ。この辺りを考えるに、エレンとジークのこの対比というか違いが、この30話までかけてです、色々と描かれてきたということも分かります。次です、お前が選べの残酷さ今話したようにこのジークと対比するとエレン主人公だし、もういい奴だってなるです。少女ユミルを助けに行ったところでと思いますが、そのエレンの言葉です、決めるのはお前だ、お前が選べって何かというと、これリヴァイ兵長から言われていた、お前が選択しろところも影響している、エレンの考えに影響しているのだと。その言葉をエレンが、他の人に投げかけるというのも非常にいいシーンです。実際は、これこの穿った見方になるのですが、選択ではないよなところもあったりします。王政編でリヴァイが礼拝堂の崩壊から逃れるにはエレンが硬質化するしかないところで毎度お前にばかりすまなく思うが、エレン好きな方を選べと言っていました。作者の諫山先生自身も語っていましたが、一見選択があるように見えて、実質的には選択肢がないような状況です選べって言ってるが、選ぶしかないというか、片方を選ぶしかないという状況です今回のこのユミルの状況も同じです。決めるのはお前だ、お前が選べと言っていますが、こんなの永久にここにいるより終わらせるしかないよなところで実質、これ選択肢あるように見えて、実質選択肢がないような、話だ。だからといってエレンのやった行動が悪いではないですが、その様にエレン完璧だとかというわけではなくて、一種その様に別の側面というのも考えてみるのも重要です。ヒストリアと始祖ユミルの人生、ここも実は対比関係があります。その生涯から見て、ヒストリアと始祖ユミルは、名前を変えられたりだとか、求められた役割通り生きろと言われている。上の人から、色々と利用されそうになっていた。極めつけこの妊娠のシーンです。始祖ユミルのこの妊娠は、ヒストリアのこの妊娠のコマというのと重ねて描いている。この時のヒストリアの感情ってなんともわかりづらいのですが、始祖ユミルを通じて見ると見えてくるということです。対比という話でした。最後の前に休憩です。ユミル関連の考察まとめ。ちっちゃいネタが複数あるだけなのでサクサクと進んでいきますが、ユミルが王に反抗しない理由です。ユミルこれだけの力を持っていて、巨人の力を持っていたら、フリッツ王に反抗すればいいじゃんって誰もが思うと思いますが、これ奴隷根性というか、逆らうという考えがなかったと思います。このあたりです、それぞれの人の実体験に基づいて、考えられる人考えられない人がいると思います。例えばブラック企業での過酷な労働していたりだとか、超大会系の部活なんかやっている人だと想像つくと思いますが、選択肢がもうなくなっちゃうのです。心が疲れた状態だと。自らの意思で反抗するの怖いし、逆らうとか反抗するとか抜け出すという選択肢がなくなってしまう。そういう発想すらなくなってしまうは、現代の我々でもあることです。さらに始祖ユミルの場合は、親もいないし、教育も受けていないしところで王様に反抗するということが思いつかなかったと思います。ただそれでもなお、深層心理では、自由を求める気持ちが一人の人間の当たり前としてあった。それが巡り巡って、エレンという人物が神でも奴隷でもなく、一人の人間として初めての味方として認めてくれたという、オチになってると思います。次、ユミルの三人の娘の食事シーンです。残酷な描写でしたが、ユミルの体をすべて食いつくせ、マリア、ローゼ、シーナこのパラディ島の中の三重の壁の名前は、ユミルの娘たちが明らかになったのですが、母親の遺体、脊椎を偶然食べたことで、巨人能力が継承されたでしょうと。この道が三本に分かれる描写もあったのですが、これはその三人に受け渡されたところを暗示しています。アニメ2期のエンディングのイラストでユミルの娘たちが食べるシーンの先取りがされていたりします。この辺りもぜひアニメを見返してもらえたらいいです。次、愛情について。ユミルの服装って基本的に変化しないですが、一個注目なのがこの手にあるアクセサリーです。腕につけているアクセサリー。なんか三本の金属か何かだと思いますが、これ意味深ですと勝手に思います。三人の娘を表しているのかもしれないし、あるいはこの三本のアクセサリー三人の娘たちが作ってくれたみたいな。基本的に王様と違って、始祖ユミルの服装ってずっと変化していかないですが、唯一、ここで手にアクセサリーがあるので、娘との関係を表している。次、なぜユミルは子供の姿なのか。道に着いた時のユミルは、先ほどの大人の姿ではなく子供の姿です。死ぬ直前の姿はこれだったのですが、死んだ後の道の姿は子供でした。仮説でしかないですが、一つは、池に落ちた時の姿、巨人の力を得た時の姿に戻ったと。ファウストです、ゲーテンのファウストとか、古今東西の物語でよくあります。
生を得るとか力を得るという代わりに、代償を支払わなければいけないは、よくあります。その時の考えを踏襲すると、もう一回、自分の生きるという、生を得る代わりに、契約した時の肉体を差し出したのかな、みたいな。それ故の、永遠の労働だった、というのも一つの見方だと思いますし、ユミルが死ぬまでは、人生全体を悔いていたと、死んでいればよかったというタイミングが、巨人の力を得る前だった、巨人の力を得る瞬間だったところであの時死んでいればな、ところが、影響しているのだ、という可能性もあります。ただ、こちらの場合は、子供たちという愛情を自分に与えてくれる存在もいたし、子供達のことも愛情を持っていたと思うので、この辺り考えると、13年間を彼女が完全に否定できるかというと、微妙なところでした。自分の姿が子供ところも、満ちにきた直後から子供だったので、自分の子供たちが自分の体を食べて、その後も生き続けなければいけなかったを悟ったのは後だったりするので、この辺り、仮説でしかないですが、思います。あと、表現としてのカタルシスです。幾千万の巨人が壁の中にはいると言われていましたが、このシーンは、それを作っているタイミングです。一気に、並べる形でたくさん作っているところで145代フリッツ王の命令で一気に作ったと。今回、122話の最後で、それが壊れる。こんなシーンがありました。壁が壊れるというシーンがあったのですが、この辺りもしっかりと読まないと気づかないですが、無意識的に我々のカタルシスを感じるような構図の一致性というか神話性があるです。並んでいる感じというのと、壁が壊れている、並んでいる感じです。この辺りを実は重ね合わせているのだと。このぜひ見開きのページ見てもらいたいです。壁の崩壊は、支配の象徴の破壊でもあるし、現実世界でもこの分け隔てるもの、ベルリンの壁とかありましたが、ものも想起させるようなものだったりするので、それらで、この最後のエレンよくやったなど、ユミル開放されてよかったって気持ちにつながると思います。最後、小ネタです。小ネタもまだいくつかありますが、サクサクいきます。1つ目、フリッツ王の優秀さ。ネット上だと、このコダネおじさんとかという最悪なネーミングがあって面白いのですが、その様に呼ばれることもある、最悪な存在のフリッツ王ですが、一方で優秀さはあったのです。まず、この民を束ねてエルディア帝国を強くしたその実績がありますし、ユミルという象徴を奴隷として扱ってはいたが、人心を把握する術というのもあったと。さらにこのユミルという象徴を妻にしたところで巨人になるような人間は普通怖いです。しかしそれを怖がらないこの豪傑つぶりがあったと。最終的にこの子供たちに、ユミルを食べさせることで巨人化能力をうまいこと継承させた。当然偶然です。古代の人々の発想として、この人の体を食べて力を得るはよくあったの、現実世界でも。それ同様にこの初代フリッツ王というのもその様にやった。ただ、脊髄だけでいいはわからなかったので、体丸ごと食べてる感じしました。例えばユミルが45キロあるとすると、1人あたり15キロで残酷だと思いますが、フリッツ王、悪いやつ、ひどいやつですが、一方で優秀でもあったというところが垣間見えます。次、アルミンの予想がまた当たったって感じで、34話で少なくとも100年間ずっと立ちっぱなしだったから、散歩でもしだすと思うなって言ったら、散歩しだしたが31話です次、ジークの死と同じ、皆さん気づいてる方多いと思いますが、29話のこのコマと、ジークのコマとユミルのコマが、明らかに重ねて描かれていたりします。以上言うことはないです。あとユミルの選択の謎です。ユミルはジークに賛成していてもよかったと。暗楽子計画に賛成していても、このエルディア人はどんどんいなくなっていくので、この責務からは逃れられたはずですが、ジークが雷槍で一回死にかけた時、この時に復活させていたのもそのためじゃないです。しかし今回エレンを選んだわけです。それはなぜかというと世界への怒りみたいなものがあったから、エレンの側を選んだはず。当然エレンが自分のことを味方してくれた、一人の人間として扱ってくれたが8割方の理由だと思いますが、最終的にエレン側を選んだはこのエレン同様の世界への怒りところがユミルにはあったと。最後に出てきたユミルの表情もその辺の悔しさと悲しさと怒りなど、様々な感情がごちゃ混ぜになったというところがあると思います。次です、巨人の種類の違い。クルーガーが有機生物の起源とかって語っていましたが、ユミルの体だけそれに取り憑かれた形別物です。本人がそのまま大きくなっただけというか。それ以降の巨人たちはユミルが、この道でこねこねして体を作っているところでユミルの巨人とそれ以外の巨人は別物だが今後描かれるです。さらに、ユミルの娘たち、最初の3人は死んだユミルの脊髄液を摂取して、巨人の力を手に入れたわけです。今だと生きている知性巨人を巨人化したまま、無垢の巨人となって食わないと、その能力を継承できないです。そのあたりも違ったりするので、このあたりの設定描かれるはず。あとは想像です。王様、フリッツ王の言葉でお前は自由だという言葉がありました。実はこのセリフ、過去にグロス曹長も言っています。クルーガーとグリシャがパラディ島に来た時に、お前は自由だって言ってエルディア復権派の人々を殺していたのがグロス曹長ですが、明らかにお前は自由だってネガティブなワードというか、全然自由じゃないのにその様に言っていることが垣間見えます。実はこのお前は自由だというセリフです、情熱大陸の諫山先生が最終回の一コマとして考えていました。ここでも男性が赤ちゃんを抱きかかえてお前は自由だと語っていたこのお前は自由だというコマです、特別な意味を持ちそうですと考えています。以前の動画で語ったのですが、始祖ユミルは奴隷として一度目の生を受けていて、生まれ変わっても道に行ったとしてもまた奴隷だったと。今エレンによって自由を得ることができた。次、104期生のユミル、彼女は一回目の生を奴隷として受けたが、二回目生まれ変わった時に自由になれたという人生だったです。三人目のユミルがいるとしたら、それはヒストリアの子供だろうと。その三人目のユミル、赤ジャンのユミルは一回目生まれながらにして自由になった。それがこのお前は自由だというコマと関係するのだが個人的な想像です。つまりお前は自由だは呪いのような言葉だったのですが、一種の言祝ぎというか呪いを解くような言葉として扱われると思います。
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