この記事の目次
進撃の巨人35話『獣の巨人』のあらすじ
104期生隔離施設にいた調査兵団メンバーは、巨人の来訪に対応すべく、東西南北の4班に分かれる。
故郷のラガコ村が心配なコニー、そして壁破壊の真相が気になるライナー・ベルトルトは、南へ。
北の森に故郷があるサシャは、北へ。
リヴァイに次ぐ実力者のミケは、巨人たちと一人で戦い、足止めする。
しかし獣の巨人の予想外の攻撃に敗北し、死亡してしまう。
進撃の巨人35話『獣の巨人』で発生した伏線・謎
(9巻35話)
Aライナーは、南の壁破壊疑惑を確認しに行ったと思われる。ただ、兵士モードでコニーが心配だった可能性もある。「もちろん 僕も行くよ」と言った時のベルトルトは、ライナーの精神状況が不安だったようにも見える。
(巻話)
残された謎
進撃の巨人35話『獣の巨人』で解決した伏線・謎
進撃の巨人35話『獣の巨人』の表現・対比
進撃の巨人35話『獣の巨人』の考察・解説
進撃の巨人35話『獣の巨人』の考察・解説動画
サブタイトル『獣の巨人』の意味
喋る巨人=獣の巨人の初登場。
【変更】別マガ掲載時タイトルは「光り輝く少年の瞳」
(ライナー・ベルトルトが戦士長ジーク登場に目を輝かせていた)
※知性巨人名2回目
関連進撃全話のサブタイトルの意味を考察
状況整理
今回は兵士の動きがより複雑になります。
兵士が北班、南班、西班に分かれて行動します。こちらのウォール・ローゼ内に巨人が出現編を参照していただくと分かりやすいと思います。
起きてる問題
前回の話のラストでウォール・ローゼの隔離施設に巨人が現れました。ウォール・ローゼの壁は壊されていないはずなので、壁内に巨人が発生したということはウォール・ローゼのどこかに穴が開いたんじゃないか?という展開です。
104期生たちが「女型の巨人」の仲間、つまり敵なのではないかと疑われていた為、調査兵団は彼らを隔離していました。その間に壁の穴が開いたということで、敵は104期生にはいなかったと判断しています。敵はだれなのか?という問題は残りますがまずはやるべきことがあります。
やるべきこと
- 壁の穴を見つける
- 近隣住民の避難
- 主要都市へ報告
以上を行うに当たってそれぞれ班に分かれて行動します。詳しく見ていきましょう。
1.壁の穴を見つける(西班&南班)
南側から巨人がやってきたことが分かっているのでウォール・ローゼの南側のどこかが壊されたと想定して破壊箇所を確認する必要があります。
西班
メンバーは先輩兵士のナナバ、ヘニング。104期はユミル、クリスタです。彼らは西側から壁の破壊箇所を探しています。西班の状況については第37話「南西へ」で描かれます。
南班
メンバーは先輩兵士のゲルガー、リーネ。104期はコニー、ライナー、ベルトルトです。ウォール・ローゼの破壊予想箇所に近い南班は特に危険とされているため人数を多く必要としています。地図にあるように近くにあるコニーの村(ラガコ村)に避難要請を出した後に壁の破壊箇所を探しに行く予定です。ラガコ村での様子は第37話「南西へ」、第38話「ウトガルド城」で描かれます。
2.近隣住民の避難
北班
メンバーは先輩兵士1人と104期生はサシャです。巨人がまだ現れていないはずの地域なので少人数で向かっています。北側の地域の森の奥にサシャの村(ダウパー村)があります。参考地図はこちら。
3.主要都市へ報告
東班(仮)
エルヴィン団長へ巨人出現の報告を担っていたのがトーマです。トーマはウォール・シーナのエルミハ区へ伝令後、エルヴィン団長のいるストヘス区へ伝令に行きます(地図はこちら)。
その他
上記の班以外にも伝令に向かった兵士がいます。ヤルケル区、クロルバ区、ストヘス区とそれぞれ向かいました。ピクシス司令のいるトロスト区の駐屯兵団本部へ報告が入ることで駐屯兵団が動き出します。駐屯兵団の活躍については第38話「ウトガルド城」で描かれます。
ミケの実力
ミケは嗅覚が鋭い兵士で匂いで巨人の接近に気づいたり、初対面の人の匂いをスンスン嗅ぐような少し変わった人物です。戦闘力が高く、リヴァイ兵長に次ぐ調査兵団No.2の実力の持ち主です。
巨人襲来で「私たち…人類は負けた…」と絶望している調査兵団をミケが奮い立たせます。
「人は戦うことをやめた時、初めて敗北する」「戦い続ける限りはまだ負けていない」
この言葉を聞いてナナバは立ち上がります。ミケはその後、各班に分かれて行動する調査兵団たちのために時間稼ぎをする役割として1人で5体の巨人を倒します。この役割はミケだからこそできたと言えます。各班が持ち場に去っていたことを確信したミケは危険な現場から離脱しようとします。その時に「獣の巨人」と遭遇します。
ミケの最期
「獣の巨人」は無垢の巨人を操れます。その無垢の巨人に自分の体を食べられ、死にかけているところで自分が言った「戦い続ける限りはまだ負けていない」という言葉を思い出します。ミケはなんとか最後まで戦おうとします。戦う覚悟を決めたミケですが現実は残酷で、無垢の巨人に生きたまま食われ、恐怖と苦痛とともに死んでいくミケが描かれます。
無垢巨人に食われながら「いやぁああ」と泣き叫ぶシーンが強烈ですが、調査兵団トップクラスに強いキャラクターでも巨人に捕食され殺されることは絶叫するほどに恐ろしいということが伝わってきます。
獣の巨人
「超大型巨人」と「鎧の巨人」と「女型の巨人」とエレンの知性巨人4体に続いて5体目の巨人として「獣の巨人」が登場します。
人型の知性巨人は体高14〜15mであるのに対して「獣の巨人」は体高17mと大きめです。体毛に覆われている特徴や馬を掴んで投げ飛ばす攻撃にもミケが驚いています。
そして話せる、ということが衝撃です。怯えるミケに対して丁寧語で話しかけまうす。恐怖で返答ができないミケを見て
「同じ言語のはずなんだが…怯えてそれどころじゃないのか…」と考えを見透かしている様子です。
無垢の巨人に命令をしているが不要と判断すると潰してしまうという残虐性もあり、得体のしれない恐怖を感じます。
氷爆石を持って帰る「獣の巨人」
ミケの立体機動装置から氷爆石を奪っています。氷爆石はパラディ島にしかない貴重な地下資源です。これを「獣の巨人」の正体であるジークが持っていて第107話「来客」で再び登場します。
アズマビト家のキヨミ様と会う時にマーレの機密案件だった氷爆石についてジークが語ります。
マーレが管理している氷爆石以外とは別にジークはミケから奪った氷爆石を個人で保管していました。これをアズマビト家との交渉で使います。安楽死計画のためにはエレンと接触することが必要ですがその仲介役としてアズマビト家に目をつけたということです。
兵士ライナー
ライナーの言動に再び注目してみます。巨人がたくさんいる領域にコニーの出身地ラガコ村があります。そこに向かおうとするコニーを支援するためにライナーが「俺も行く」と言います。そしてベルトルトに「お前はどうする?ベルトルト」「人数が必要だ」と言っています。
この場面が面白いのはライナーが「戦士」か「兵士」かどちらと捉えるかで見え方が変わることです。
この時のライナーが戦士モードであれば予想外の異常事態に対し、マーレの戦士として危険を冒してでも偵察に行く、ということでしょう。ベルトルトを誘うのも当然と言えます。
一方で兵士モードであれば自分をパラディ島の中の兵士だと思い込んでいるということです。マーレの使命を忘れている状態なのでベルトルトのこの表情は「これは放っておけない…」という意味で監視しに行くような感じだと思います。「お前はどうする?ベルトルト」という問いに対して「何を言っているんだ…」という表情にも見えてきます。
進撃の巨人35話『獣の巨人』の感想・ネタバレ
進撃の巨人35話『獣の巨人』の感想動画
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