この記事の目次
進撃の巨人107話『来客』のあらすじ
852年(2年前の回想)
パラディ島は発展を続け、港が完成。
最初に迎え入れたのは、ヒィズル国のアズマビト家。
当主キヨミは、ミカサが「ヒィズル国の将軍家の忘れ形見」だと語る。
キヨミはパラディ島の発展と、ヒィズル国への利益を叶える「ジークの秘策」をパラディ島兵団に伝える。
それは「始祖の巨人」の力で「地鳴らし」を抑止力に使い、他国が手を出せない間に、パラディ島の軍事力を世界水準まで上げる計画だった。
しかしその代償は大きく、始祖の巨人保持者とレイス家は、最低でも50年間、継承を絶やさず続けなければいけない。
エレンはその計画に反対の声を上げる。
854年(現在)
エレンは鏡に向かって「戦え戦え」と自分を鼓舞する。
ハンジは、単独行動をしたエレンにその真意を尋ねるが、エレンは逆に「他のやり方があったら!教えて下さいよ!」と逆上する。
ブラウス家はサシャの死を知らされる。墓に訪れ、涙を流す。
墓に居合わせた捕虜の料理人ニコロもまた、サシャに心を救われた一人だった。
ニコロはサシャの父親アルトゥルを「俺の料理を食べに来てください」と招待する。
レベリオ襲撃後、パラディ島兵団がついに動き出す。
マーレ国から奪ってきた巨人化の薬を義勇兵から奪い、彼らを拘束。
また、ジークのことを巨大樹の森に幽閉する。
ガビとファルコが脱走。
更に、ヒストリアが妊娠していることが判明する。
進撃の巨人107話『来客』で発生した伏線・謎
残された謎
進撃の巨人107話『来客』で解決した伏線・謎
進撃の巨人107話『来客』の表現・対比
進撃の巨人107話『来客』の考察・解説
進撃の巨人107話『来客』の考察・解説動画
サブタイトル『来客』の意味
ヒィズル国のキヨミ・アズマビト達が、初の外国の来客としてパラディ島を訪れる
関連進撃全話のサブタイトルの意味を考察
ポイント
四つの主要勢力の関係性整理
「進撃の巨人」マーレ編以降、物語は複雑な四陣営の対立構造を中心に進みます。ここでは主要なグループとその特徴を整理します。
旧調査兵団メンバーと兵団の関係
旧調査兵団メンバーには、ハンジ、リヴァイ、アルミン、ミカサ、ジャン、コニーがいます。彼らはもともとパラディ島の元々の調査兵団で、兵団(ザックレー、総統、ピクシス、ナイル、新キャラのローグなど)と協力関係にあります。ただし、双方ともに疑心暗鬼な部分があり、完全な信頼関係とは言えません。
イェーガー派と反マーレ派義勇兵の構造
イェーガー派はエレンを中心としたグループで、フロックやルイーゼなど調査兵団の新兵が含まれます。兵団への不信からエレン側についた勢力です。
反マーレ派義勇兵はジークを中心としたグループで、イェレナやオニャンコポンといったマーレ出身の人物も含みます。この反マーレ派は裏でイェーガー派と協力しています。
パラディ島内の対立構造
パラディ島の元々の勢力(旧調査兵団メンバーと兵団)が一方の陣営。一方でイェーガー派と反マーレ派義勇兵が反旗を翻し対立。つまり、パラディ島では大きく「元々の兵団陣営」と「エレン・ジーク中心のイェーガー派+反マーレ派義勇兵」という二大勢力の争いが展開しています。
重要な新キャラ:キヨミ・アズマビト
キヨミ・アズマビトはヒィズル国の特使で、アズマビト家の当主。パラディ島に上陸し、ジークと密接に連携しています。彼女の動機は「打算」と「誇り」の二つに分かれます。
打算としては、ヒィズル国の地位向上とパラディ島の地下資源「氷爆石」の利用。誇りとしては、将軍家の末裔であるミカサを大切に守る使命感です。
ヒィズル国は日本をモチーフとし、100年以上前はエルディア帝国の同盟国でした。現在は敗戦国として力を失っていますが、資源の独占で国力回復を目指しています。
ジークの秘策とパラディ島の戦略
ジークが提案する秘策は長期的な国力強化で、地鳴らしを抑止力として利用しつつ、50年かけてパラディ島を強国に育てるものです。具体的にはエレンとジークが協力して始祖の巨人の力を使い、壁内の巨人を武力として活用する計画です。
ただし、これには王家の血を引くヒストリアなど多くの犠牲が伴います。また、ジークは「安楽死計画」というユミルの民を全滅させる計画も密かに進めており、これはイェレナと共謀しています。
戦略と戦術の対立
3年前から現在にかけて、パラディ島内では「地鳴らしを行うべきか」「他国と協調して国力を上げるべきか」という戦略レベルでの意見の対立が続きました。
27話以降は戦術レベルの対立となり、地鳴らしを誰が行うのか、エレンとジークを引き合わせるのか、巨人能力を別の人に継承するのかなど細かな駆け引きが描かれています。
ピクシスたち兵団の動き
27話では兵団がイェレナ率いる反マーレ派義勇兵を拘束。ジークを危険視し、巨人化薬を使ってエレン・ジークの能力を他人に継承させることを検討し始めました。兵団と反マーレ派義勇兵の敵対関係が明確になった場面です。
ハンジの読みと対応
ハンジはエレンに戦いを促しながらも、エレンがヒストリアを犠牲にすることはないと確信しています。実際、エレンは安楽死計画を阻止しつつ、ヒストリアを守ろうとしていることが示唆されています。
ハンジの予測は物語の展開でも的中し、彼女の洞察力は重要なポイントです。
ジークとキヨミの政治的駆け引き
ジークとキヨミの会話は大人の政治駆け引きが垣間見え、キヨミはパラディ島の支援にリスクを覚悟しつつ関与します。
また、キヨミの立体機動装置内の「氷爆石」は重要なユミルルギー資源であり、ヒィズル国の利権としても大きな意味を持っています。
兵団と反マーレ派義勇兵の信頼関係
リヴァイは反マーレ派義勇兵を信頼せず、彼らとの接触を極力避けます。エレンの顔を見せたことが「最大限の情報公開」であり、アルミンは重要な超大型巨人保持者として、より警戒されています。
リヴァイとジークは過去の因縁から憎み合う関係にあり、緊張感が続いています。
ミカサの紋章と将軍家の秘密
ミカサが将軍家の末裔であることが判明し、彼女が単なる東洋人の一族ではない深い秘密を持つことが示唆されています。この秘密は32話以降でさらに掘り下げられる見込みです。
なぜヒィズル国はエルディア帝国の侵略を受けなかったのか、なぜミカサがパラディ島にいるのか、など謎は続きます。
小ネタまとめ
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ライナーはマーレ編開始時から悪夢に悩まされており、精神的に不安定な様子が描写されています。
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ニコロはサシャの死に衝撃を受けており、「神の噂」や「少女」に関する伏線があります。
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「氷爆石」は立体機動装置に使用されており、ジークが奪ったものが物語の重要アイテムです。
以上が最新のマーレ編、パラディ島の四陣営と主要人物の関係、キヨミ・アズマビトの役割、ジークの秘策、そして各キャラの動向についての解説となります。
進撃の巨人107話『来客』の感想・ネタバレ
進撃の巨人107話『来客』の感想動画
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