【進撃の巨人】第57話『切り裂きケニー』考察・解説・感想【ネタバレ】

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進撃の巨人57話『切り裂きケニー』のあらすじ

ハンジはエルヴィンに「レイス家は、エレンを誰かに食べさせて巨人の力を奪うのでは?」という推測を共有する。
エルヴィンはレイス卿領地潜入班の報告書をハンジに渡す。

エルヴィンは中央第一憲兵に「エレン殺害の容疑」で逮捕・連行されてしまう。
去り際に「次の調査兵団団長はハンジ・ゾエ お前だ」と告げる。

ハンジは、リーブス会長殺人の真犯人を知る会長の息子フレーゲルに接触。転覆への協力を要請する。

誘拐されたエレンとヒストリアを助けようとするリヴァイだったが、切り裂きケニーが現れ、妨害されてしまう。

【時期】850年
【場所】パラディ島

進撃の巨人57話『切り裂きケニー』で発生した伏線・謎

Qヒストリアと「強固な誓約制度」の関係は?
(14巻57話)

A
(16巻64話)

Qエルヴィンがハンジに渡した「レイス卿領地の調査報告書」は?
(14巻57話)

A
(15巻62話)

関連進撃全話の伏線・謎まとめ

残された謎

Q
(14巻57話)

A
(巻話)

進撃の巨人57話『切り裂きケニー』で解決した伏線・謎

進撃の巨人57話『切り裂きケニー』の表現・対比

進撃の巨人57話『切り裂きケニー』の考察・解説

進撃の巨人57話『切り裂きケニー』の考察・解説動画

サブタイトル『切り裂きケニー』の意味

リヴァイが語る「ケニー・アッカーマン」のあだ名
※キャラ名6回目
関連進撃全話のサブタイトルの意味を考察

エルヴィンがハンジに託したもの

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

エルヴィンは次の調査兵団団長をハンジ・ゾエに託します。

なぜ今、次期調査兵団団長を任命したのか?それは偽の王率いる王政府と中央第一憲兵が調査兵団の動きを嗅ぎつけて、調査兵団を潰そうとしているからです。団長のエルヴィンが「組織殺人の容疑」をかけられて出頭を命じています。この状況からエルヴィンは自分が危うい立場であることを察したのです。

エルヴィンがハンジを団長に選んだ理由はハンジは数少ない分隊長であり、頭も切れる実力のある存在です。

この後、エルヴィンは隔離され連絡を取ることが困難になります。

そのことも踏まえてハンジに対して「自分の判断に従って動け」と指示します。

エルヴィンの手紙

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

エルヴィンがハンジに手紙を渡します。これは「レイス卿領地潜入班の報告書」でありレイス家の地下礼拝堂の位置やレイス家がグリシャに襲われた日の詳細が書かれています。

エルヴィンの嘘

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

エルヴィンはハンジに嘘をついています。

「ピクシス司令との交渉は決裂した。司令には頼るな」と言っています。これは嘘です。ピクシス司令と王政打倒について相談していましたが、決裂はしていません。

なぜ嘘をついたのかが第62話「罪」で語られます。結論としてはザックレーが言うように「自分が生き残るため」です。エルヴィンは現状のままであれば、レイス家にエレンを託し自分は死ぬ運命だったでしょう。しかし、自分が生き残るためには王政打倒をするしかなかった。ピクシスに真の王家が存在することを入れ知恵し、ハンジたちには自由に行動できるよう促した。

ハンジたちが行動することでフレーゲル率いるトロスト区の民衆を味方につけて中央第一憲兵団の裏の姿を暴くことができます。新聞社のベルク社を味方につけ真実を報道することができました。

記事の内容は

  • リーブス商会が中央憲兵に脅されていたこと
  • 調査兵団に民間人殺害の罪が被されていたこと
  • 王政の圧力により情報機関が操作されていること
  • 現在の王は偽の王であり真の王が存在すること

これによって王政打倒後に民衆の反乱が起こらない状況を作り出しました。

ジャンの癖

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

104期生たちは巨人を倒すために調査兵団に入ったわけですが、王政編では人を殺す必要性が出てきました。一般人代表のジャンがヒストリアを攻撃したリヴァイ兵長のことを非難しています。

「俺はこんな暴力組織に入ったつもりはねぇ。あん時…俺は人類を救うためにこの身を捧げたんだ」と言います。

この時、ジャンが「グググ」と拳を握ります。

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

第18話「今、何をすべきか」でも拳を握っています。

マルコの死を受けて、調査兵団に入る決意をした「あの時」を思い出しています。

フレーゲルの人間臭さ

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

第56話「役者」でイキっていたフレーゲルですが、今回は人間臭い弱々しさが表現されています。

父親であるリーブス会長を殺された息子フレーゲルにハンジが「一生天敵に脅えてネズミのようにコソコソ生きていくぐらいなら命をなげうってでもその天敵に一死報いてやろうとー」「思わねぇよ」と被せ気味に答えます。

フレーゲルは「誰もがあんたらみたいな死生観で生きてるわけじゃないんだよ。ネズミのような人生だって必死に生きてんだろ?…何もあんたに貶されるような筋合いはねぇよ」と語るのです。

作品内では調査兵団側の正義とか信念ということが強調されて描かれていますが、一方で一般市民は現実的な死生観を持っているということが分かります。リアリティのある秀逸なバランス感覚です。

リヴァイの似顔絵

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

「シメイテハイ」と書かれた新聞にリヴァイの似顔絵が描かれていますがいつもの洗練されたリヴァイの顔と違います。悪者に仕立てらた人物として本物よりもややビジュアルが悪く描かれているギャグです。

アニメではこれですw

引用:TVアニメ「進撃の巨人」

進撃の巨人57話『切り裂きケニー』の感想・ネタバレ

進撃の巨人57話『切り裂きケニー』の感想動画

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