【進撃の巨人】第51話『リヴァイ班』考察・解説・感想【ネタバレ】

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進撃の巨人51話『リヴァイ班』のあらすじ

ライナーたちに誘拐されたエレンの奪還に成功した調査兵団。
しかし、その代償は大きかった。熟練兵士も含む100人以上の兵士は40名程度まで減ってしまった。
一方で、エレンは巨人を操り、ウォール・マリアの壁の穴を塞ぐ決意を再び固める。

壁内の巨人発生を受けて、ウォール・ローゼの住人は、1週間ウォール・シーナ内の旧地下都市に非難していた。
騒動が落ち着いて、コニーは巨人の正体が人間である可能性を調査兵団に話し、エルヴィンは不敵な笑みを浮かべる。

エレンを守り、死にものぐるいにするために、104期生を中心とした新リヴァイ班が結成される。

【時期】850年
【場所】パラディ島

進撃の巨人51話『リヴァイ班』で発生した伏線・謎

Qエレンは犠牲者に対しての気持ち
(13巻51話)

A
(17巻68話)

Qヒストリアが子供の頃に読んだ絵本
(13巻51話)

A
(13巻54話)

Q巨人の正体が人間である理由は?
(13巻51話)

A
(22巻87話)

Q何故ラガコ村が狙われるのか?
(13巻51話)

A
(27巻109話)

Qエルヴィンの笑いの理由は?
(13巻51話)

A
(20巻80話)

関連進撃全話の伏線・謎まとめ

残された謎

Q
(13巻51話)

A
(巻話)

進撃の巨人51話『リヴァイ班』で解決した伏線・謎

進撃の巨人51話『リヴァイ班』の表現・対比

進撃の巨人51話『リヴァイ班』の考察・解説

進撃の巨人51話『リヴァイ班』の考察・解説動画

サブタイトル『リヴァイ班』の意味

新生リヴァイ班結成の話
関連進撃全話のサブタイトルの意味を考察

王政編

今回の話から「王政編」といわれるパートが始まります。あらすじについてはこちらの記事からどうぞ。

おおまかな流れとしては以下です。

  1. エレンが王政に誘拐される
  2. 調査兵団が王政を転覆
  3. ヒストリアが女王になる

調査兵団の現状

第50話「叫び」の直後の話です。エレンをライナーたちから奪還した調査兵団たちはウォール・ローゼの壁の上に避難します。

もともと調査兵団は壁外調査で女型の巨人の捕獲に失敗したり、エレンがストヘス区に損害を与えたりと失敗が続いています。エレンを中央に差し出すことや、調査兵団の解体などがほぼ確定とされていました(第7巻「敗者達」)。

そんな危うい状況の中で巨人の正体が判明したり、エレンの誘拐・奪還作戦をしていたというのも驚きです。その上で憲兵団の大半を失い、調査兵団も熟練兵士の大半を失いました。右腕を失ったエルヴィン団長は意識を失っています。エレンの救出作戦で甚大な被害を受けたことが分かります。

壁内人類の現状

ウォール・ローゼの壁が本当に壊されていないのか確認が取れるまで、住民たちはウォール・シーナ内の旧地下都市に避難していました。

そこで判明したのはウォール・ローゼの住民が地下都市に避難をした場合、食糧が1週間で底を尽きること、人間同士の争いが起こること、地下都市の不法住民との衝突が起こることでした。
これらを踏まえてウォール・ローゼの安全を宣言せざるを得ないとして、住民は地上へ戻り混乱はひとまず収まったという状況です。パラディ島はウォール・マリアが突破されたことで居住地や農地が減っていることもあり、すでにパラディ島は人類が生きるのにギリギリの状況であることが説明されています。

エレンの現状と変化

エレンは自分が攫われたことによる犠牲を知ります。エレンは自信喪失します。アルミンがエレンに無垢の巨人を操る力があるのではないか、ということが希望となります。王政編では自信喪失しているエレンがいかに立ち上がるか、というのも見所です。

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

第22話「長距離索敵陣形」でジャンがエレンに対して「オレたちはエレンに見返りを求めている」「きっちり値踏みさせてくれよ、自分の命に見合うのかどうかをな…」と語ります。この時、エレンは巨人の力を上手く扱えませんでしたし、自分に人類を救えるのか、という不安もありました。当時、エレンはジャンに対して何も言えなくなっていました。

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

ジャンがエレンに対して「お前を取り戻すために死んだ人達を…活かすか殺すかはお前次第なんじゃねぇのか?」とエレンにプレッシャーをかけます。エレンはここで「ありがとうなジャン」と答えます。ジャンは意外な返答に驚いています。エレンとジャンはよく喧嘩する仲で「ありがとう」と言うような関係ではないのです。エレンの成長とともにジャンとの友情がいい形へ変わってきた場面です。

新たな登場人物

ロッド・レイス

王政編の最大の敵は壁の真の王であるロッド・レイスです。彼はヒストリアの父親であり、代々壁を守ってきたレイス家の生き残りです。

中央第一憲兵

レイス家の直属の部隊が中央第一憲兵です。ケニーやサネスたちが所属している部隊です。対人立体機動装置や銃を用いてレイス家の護衛をしています。

リーブス商会

初登場は第5話「絶望の中で鈍く光る」で我先に荷馬車とともに逃げようとしている所をミカサにたしなめられる場面です。現在はトロスト区の商人をとりまとめている権力者であり、商会会長のディモ・リーブス、息子のフレーゲルが登場する。中央第一憲兵の命令に従う立場であったが、のちに調査兵団の協力者となる。

ベルク新聞社

もともと王政側に媚びを売る姿勢の新聞社である。真実を報道できない現実に憤る新人のピュレと保守的なベテランのロイの2人が登場する。

衝撃の真実

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

今回、判明するのが巨人の正体が人間である、ということです。

  • ウォール・ローゼ内に巨人が出現したが壁の穴が見つからない、
  • 壁内に出現した巨人討伐数がラガコ村の住人の数と一致
  • ラガコ村のコニーの家にいる巨人がコニーに話しかける

ハンジとコニーはラガコ村でコニーの母親と思われる巨人の調査をします。母親である確証を得ると巨人を拘束していた杭を外します。ハンジは巨人の生体実験をしていましたが、それが人間であったことを知り「…何ってことだ…」と絶望します。

※アニメではラガコ村への調査はモブリットと部下が出向いています。モブリットがコニーの両親の肖像画を見て、巨人が母親に似ていることに気づき「なんてことだ」と発言します。

主人公が正義ではない

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

ハンジがエルヴィンの元に巨人の正体が人間であることを報告に行きます。そこにいたリヴァイが「俺は今まで人を殺して飛び回ってたのか」と語ります。

一般的には敵は悪い存在であり、それを倒すのが正義という作品が多いと思います。しかし、今回はその形式が当てはまりません。巨人は得体の知らない生物であり、危険な存在です。人間が生きるために倒すことは当然で心は痛みませんでした。でも、実はそうではなかったという話です。

主人公が正義であり、敵が悪である、という単純な世界ではないことが徐々に分かってくるのが王政編の見所です。主人公から見た敵も人間であり、それぞれの事情を抱えている。それぞれの正義がある、というような複雑さが見え始めます。

新生リヴァイ班

104期のメンバーはリヴァイの指揮のもと、巨人の力を持つエレンと壁内の重要人物であるヒストリアの護衛につきます。この新生リヴァイ班が104期の新兵で構成されている理由は前回のエレン奪還作戦で熟練兵士の大半を失っているからです。

エレンが「リヴァイ班」という言葉を聞いて旧リヴァイ班のメンバーを思い出しています。女型の巨人戦でエレンを守るために結成された旧リヴァイ班は全員死亡しました。エレンは、今度こそ自分のせいで仲間を死なせたくない、と考えているように見えます。

エルヴィンの笑顔

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

巨人の正体が人間である、と判明したときエルヴィンが笑顔になっています。

「お前何を笑ってやがる」この笑顔を見てリヴァイは不振な表情をしています。

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

「てめえが調査兵団やってる本当の理由はそれか」

リヴァイはエルヴィンが調査兵団になって団長を続けるのには目的があるのではないか、と気づきます。それは人類の未来のためではなく世界の真実を知りたい、という好奇心や夢なのではないか、と勘付きます。ハンジは気づいておらず「え?」と言って理解できていない様子です。

諫山先生曰く、リヴァイからすると「エルヴィンお前人類を救おうって言ってたけど、言葉と本音違うじゃないか。隠していたな」というような状況だそうです。

リヴァイはエルヴィンのことを自分を上回る存在として認識していましたが実は胸に一物を隠していた、ということです。エルヴィンにとっては「自分の想像通りだ」という表情です。

エルヴィンとリヴァイの関係性についてはこちらの記事をどうぞ。

※アニメでは会話が変更されています。エルヴィンが笑顔になったのはコニーが退席した後になっていました。

進撃の巨人51話『リヴァイ班』の感想・ネタバレ

進撃の巨人51話『リヴァイ班』の感想動画

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