この記事の目次
進撃の巨人10話『左腕の行方』のあらすじ
エレンの回想から始まる。
巨人に食べられて死んだと思われたエレンは、消化される直前に「巨人化」して窮地を脱する。
巨人から人間に戻ったエレンを待っていたのは、幼馴染のミカサ・アルミンと、エレンを恐れて取り囲む兵士たちだった。
駐屯兵団のキッツは、エレン達の言葉に耳を貸さず、榴弾を発砲する。
エレンは再び巨人の力を発揮し、ミカサ・アルミンを守る。
進撃の巨人10話『左腕の行方』で発生した伏線・謎
(3巻10話)
A歴代の進撃の巨人継承者の記憶のことを言っている。エレンが腕を噛んで巨人化できたのは、無意識に記憶を保持していたため。
(22巻88話)
(3巻10話)
Aグリシャがエレンに言った台詞と、クルーガーがグリシャに言った台詞が同じ。クルーガーはミカサ・アルミンのことを知らないので、未来の記憶を見て発言している。
(22巻89話)
残された謎
(3巻10話)
A巨人化の影響で前後の記憶を喪失している。さらには父親を食べたことを思い出したくない、トラウマに近いものもある。頭痛に関しては、ミカサの頭痛とは無関係。
(巻話)
進撃の巨人10話『左腕の行方』の考察・解説
進撃の巨人10話『左腕の行方』の考察・解説動画
サブタイトル『左腕の行方』の意味
エレンが巨人に食べられた「左腕」が再生。
ミカサとアルミンを守るために、エレン巨人が「左腕」を使う。
関連進撃全話のサブタイトルの意味を考察
得体のしれないエレンの恐怖
完全に包囲されるエレンたち
エレンは巨人化して戦っている回想のあとに「殺シテヤル…」と呟いて目覚めると、戦闘態勢の兵士に囲まれています。エレンが巨人から出てきて、ミカサが再会の涙を流した場所からわざわざ移動して完全に包囲していることが分かります。さらには砲弾が用意されて厳重に警戒されており、人々がいかに巨人に対して怯えているのか分かります。
なぜこの3人だけ取り囲まれているのか、なぜこの場所なのかは3巻11話「応える」の現在の状況で解説しています。
幼馴染の意思
ミカサはエレンを守るためならなんでもするという行動方針です。他の人の命に変えてもエレンを守るということを一貫しています。そのため脅しめいた言動をしていますが、ミカサを攻撃することは誰もできません。ミカサの高い戦闘力が周知されているので危険であるのはもちろんですが、それと同時にミカサを失うことは人類にとって損害と考えられているからです。 一方でアルミンは話し合いで解決しようとしています。アルミンは訓令兵団の当時から分かり合おうとする調査兵団団長の資質が垣間見えます。この時はゲス要素はなくピュアな心で話し合いに挑もうとしています。
問い詰められるエレンたち
悪魔の証明
キッツ隊長の「貴様の正体はなんだ?」という問いかけがあります。これがいわゆる『悪魔の証明』と言われる問いになっています。 たとえば…皆さんが「あなたは悪魔ではないことを証明できますか?」と問われたら証明できるでしょうか? そこで「人間です」と言われても証明にはならないですし、仮に24時間365日監視していたとしても、悪魔ではないことの証拠としては不十分になってしまいます。「〇〇ではない」という証明は不可能に近いというわけです。
説得は失敗
エレンが巨人の姿をしていた事実を前提として考えると、キッツの「貴様の正体はなんだ?」に対するエレンの「人間です」という返答は失敗といえます。
結果としてキッツ隊長は砲弾を撃つ判断をします。
エレンの記憶
セリフの伏線
巨人化直後は記憶の障害が起きるのですがここでエレンが巨人化直前の記憶を思い出します。 ここで重要なグリシャのセリフがあります。
「ミカサやアルミン…みんなを救いたいならお前はこの力を…支配しなくてはならない」
このセリフですが22巻89話「会議」エレン・クルーガーのセリフと繋がっています。
「ミカサやアルミンみんなを救いたいなら使命を全うしろ」 「分からない誰の記憶だろう?」
このセリフから進撃の巨人の能力によって未来エレンがクルーガーとグリシャに対して記憶を送っていることが分かります。未来の記憶に関しては30巻121話「未来の記憶」で解説しています。
ここでいう「みんな」とは27巻108話「正論」でエレンが「お前らが大事だからだ」と言った104期生の仲間のことでしょう。当時のエレンにとって「みんな」とは誰なのか分からない状態でした。
進撃の巨人10話『左腕の行方』の感想・ネタバレ
進撃の巨人10話『左腕の行方』の感想動画
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