【進撃の巨人】第92話『マーレの戦士』考察・解説・感想【ネタバレ】

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進撃の巨人92話『マーレの戦士』のあらすじ

スラバ要塞でマーレ国は中東連合と戦いを続ける。
地上では、車力の巨人と顎の巨人が中東の兵士を蹴散らす。
上空からは、鎧の巨人と獣の巨人が襲撃。
更には、ジークの「叫び」の力で、無垢の巨人を空から降らせ、スラバ要塞を制圧する。

しかし、連合艦隊の最後の反撃は、鎧の巨人をも貫くほどの威力を見せる。
人類の科学力は、巨人の力に肉薄していることが世界に伝わってしまう。

マーレ国は4年に渡る戦争に勝利し、中東連合と講和条約を締結する。

【時期】854年
【場所】中東のスラバ要塞

進撃の巨人92話『マーレの戦士』で発生した伏線・謎

Q中東連合の兵士の侮辱「売女の末裔」
(23巻92話)

A
(30巻122話)

関連進撃全話の伏線・謎まとめ

残された謎

Q
(23巻92話)

A
(巻話)

進撃の巨人92話『マーレの戦士』で解決した伏線・謎

進撃の巨人92話『マーレの戦士』の表現・対比

進撃の巨人92話『マーレの戦士』の考察・解説

進撃の巨人92話『マーレの戦士』の考察・解説動画

サブタイトル『マーレの戦士』の意味

知性巨人を継承するマーレ戦士の話
関連進撃全話のサブタイトルの意味を考察

ポイント

車力の巨人ピークの特徴と戦闘スタイル

マーレ編の重要キャラクターの一人、ピーク・フィンガーは「車力の巨人」を継承する女性戦士です。通称「ピークちゃん」とも呼ばれ、獣の巨人ジークと共に行動する場面が多く見られます。

戦闘時には「パンツァー隊」という装甲をまとった兵士たちを率い、重装甲の上に銃撃を行う戦術を用います。

ここでの「パンツァー」はドイツ語で「鎧」や「装甲」を意味し、第一次世界大戦以降は戦車のことも指します。この言葉の使い方は、ガールズ&パンツァーなどで馴染みがある方も多いでしょう。

諫山先生のインタビューによると、ピークのデザインは高校生時代の落書きが原型で、ゾイド好きの影響もあるそうです。描写には苦心が感じられ、キャラクター作りの深さがうかがえます。


無垢の巨人とジークの「叫び」の秘密

マーレ編で描かれる無垢の巨人発生のメカニズムは複雑です。ジークの叫びの力によって、人々が巨人化する描写が特徴的ですが、実はジークは嘘を混ぜて説明しています。

  • 脊髄液を体内に入れるだけでは意識は失われない。

  • 叫びの力で巨人化するときに初めて意識が奪われる。

  • 体が硬直し意識を失うのは、別の薬品などの効果も絡んでいる。

このように細かい設定は物語の緊張感を高める一方、読者には難解な部分でもあります。


ライナー再登場とマーレ編の人間関係

91話で再登場したライナー・ブラウンは、92話で本格的に活躍します。彼は敵の位置を把握し、上層部の兵士たちに攻撃を指示します。

ここで注目したいのは、ガビがライナーを呼び捨てにするシーン。これは親族関係であり、彼らの絆や背景を示す重要な描写です。


マーレ編の三つ巴構造と世界観

マーレ編の物語は単なる「パラディ島対世界」ではなく、「パラディ島対マーレ国対世界」という三つ巴の複雑な状況に発展しています。

  • パラディ島の壁内人類は巨人を恐れていた。

  • マーレ国の人々は軍事兵器を恐れている。

  • 世界各国はエルディア人とマーレ国を憎み、警戒している。

この多層的な対立構造が物語に深みを与えています。


マーレ国の構成と差別構造

マーレ国はマーレ人、エルディア人、そして他国出身者から成り立っています。

  • マーレ人が支配階級。

  • エルディア人は差別され、巨人の力を持つ戦士たちが軍の中核。

  • 他国の人々は「悪魔」や「汚れ」として偏見を受ける。

エルディア人の祖先は「始祖ユミルの末裔」であり、物語の根幹に関わる設定です。


9つの巨人と継承者の整理

物語の理解には9つの巨人の能力と継承者を把握することが重要です。

  • 9つの巨人の種類

    鎧、車力、顎、獣、戦鎚、進撃、始祖、女型、超大型

  • 主要な継承者

    ジーク(獣の巨人)、ライナー(鎧の巨人)、ポルコ・ガリアード(顎の巨人)、ピーク(車力の巨人)、コルト・グライス(戦士候補生)、ガビ、ファルコなど。

特に戦士候補生の中でコルトとガビ、ファルコの存在が注目されます。


軍事技術の進化とゲームオブスローンズの影響

92話以降では巨人の装甲も通用しない強力な兵器が登場します。諫山先生は、海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」からの影響をインタビューで語っており、無敵と思われた巨人を攻撃する兵器の描写や、滅びた城での会議シーンなどにその影響が見られます。

ガビやファルコのキャラクター設定にも、「ゲーム・オブ・スローンズ」のアリア(戦う少女)やブラン(理性的な少年)との類似性を感じさせる部分があります。


まとめ

マーレ編はキャラクターの複雑な人間関係と軍事的緊張、そして多層的な対立構造が描かれており、物語の新たな局面を形成しています。

車力の巨人ピークの戦闘スタイルやジークの巨人化メカニズム、ライナーの復帰、そして9つの巨人の継承者たちを押さえることで、物語の理解が格段に深まります。

さらに海外ドラマからの影響を受けたリアルでシリアスなドラマ性が、マーレ編の魅力を引き立てています。

進撃の巨人92話『マーレの戦士』の感想・ネタバレ

進撃の巨人92話『マーレの戦士』の感想動画

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