この記事の目次
進撃の巨人103話『強襲』のあらすじ
ライナーがエレンの巨人化から身を挺して守った結果、ファルコは一命を取りとめる。
パラディ勢力vsマーレ軍の総力戦は、局所的に決着が付いていく。
リヴァイは獣の巨人を倒し、ジャンとサシャは車力の巨人・パンツァー隊を倒す。
更には、港から来るはずのマーレの援軍は、アルミンの超大型巨人化によって、やられてしまう。
進撃の巨人103話『強襲』で発生した伏線・謎
残された謎
進撃の巨人103話『強襲』で解決した伏線・謎
進撃の巨人103話『強襲』の表現・対比
進撃の巨人103話『強襲』の考察・解説
進撃の巨人103話『強襲』の考察・解説動画
サブタイトル『強襲』の意味
リヴァイが獣の巨人に襲いかかる。
調査兵団はマーレ軍を圧倒する。
関連進撃全話のサブタイトルの意味を考察
ポイント
ジークの裏切り伏線と戦いの演出
ジークが実はエレン側の味方であったことは、物語の後半で明らかになりますが、その伏線は随所に散りばめられていました。たとえばジークは「エレン・イェーガーは俺の敵じゃない」と公言しており、これは文字通りの真実でした。
また、ジークの登場タイミングも不自然で、ピークたちが捕まっている場面より遅れて登場するなど、計算された動きをしていたことが見て取れます。攻撃方法にも特徴があり、これまでパラディ島で多くの犠牲を出してきた横方向への攻撃とは違い、縦に石を投げて攻撃していました。これは避けやすく、敵を積極的に殺そうとしていないことの表れとも解釈できます。
さらに、「出てこいよリヴァイ、時間がないんだろ」というセリフや、リヴァイとの戦闘での削ぐ回数の少なさも、裏での打ち合わせや演技の可能性を示す重要な伏線です。爆弾のカモフラージュも、これまでにない動きで、ジークの裏切りが伏線として巧妙に張られていたことが分かります。
ピークの合理性と進撃の巨人の世界観
ポルコ・ガリアードが始祖奪還作戦に焦る一方で、ピークは冷静に「今の戦場は私たちが支配している」と語り、耐久戦なら勝てると楽観視しています。獣の巨人を守るための戦略的な判断も合理的です。
しかし、『進撃の巨人』の世界では、合理的な判断だけでは勝てないというテーマが貫かれています。命を賭ける大きな賭けや覚悟が勝利の鍵であり、女型の巨人アニやエルヴィンのような賭けに出る人物が勝ってきました。今回も獣の巨人の裏切りや敵の飛行艇到着といった想定外の事態が起きており、合理性だけでは突破できないことが示されています。
ジャンとピークの因縁・ポルコの描写
ジャンの「お前はあの時どう思った?」という発言は、シガンシナ区決戦でライナーを助けたい気持ちからハンジと交渉するもピークにさらわれた過去に起因しています。この因縁は物語に深みを与えています。
一方、ポルコ・ガリアードは今回の描写ではやや無能に映ります。盗聴に気づかず、獣の巨人を守る任務を放棄してエレンに突撃したことで、戦鎚の巨人の喪失に繋がりました。この暴走は失敗の象徴として描かれているようです。
ファルコの捨て身とエレンとの関係
エレンはファルコに「壁の内側も外側も同じだ」と語りかけています。エレンとの出会いを通じて、ファルコは相手が「悪魔」ではなく「人間」であることに気づきます。これはガビとは異なる視点であり、彼女はまだパラディ島を敵視しています。
ファルコはジャンに対し「撃つな、やめてくれ」と懇願し、ピークを救うために自らを犠牲にしました。この行動はエレンとの事前の会話が影響していると考えられます。ジャンはその後、狙撃が外れたことを悩み、人を殺せなかった自分に葛藤します。王政編での人殺しのためらいと同様に、ジャンの優しさと葛藤が強調される描写です。
進撃の巨人103話『強襲』の感想・ネタバレ
進撃の巨人103話『強襲』の感想動画
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