この記事の目次
進撃の巨人58話『銃声』のあらすじ
リヴァイは、憲兵のボスであり、古い知り合いであるケニーと敵対。
仲間の兵士を失い、エレン&ヒストリアの奪還に失敗。
リヴァイが敵兵を殺す中、ジャン・コニーたち104期生は対人の戦いに躊躇してしまう。
ケニーは、誘拐したエレンとヒストリアの身柄をロッド・レイスに引き渡す。
自身を捨てたロッドを睨むヒストリアだったが、思いがけぬ父親の抱擁に心を奪われる。
進撃の巨人58話『銃声』で発生した伏線・謎
残された謎
進撃の巨人58話『銃声』で解決した伏線・謎
進撃の巨人58話『銃声』の表現・対比
進撃の巨人58話『銃声』の考察・解説
進撃の巨人58話『銃声』の考察・解説動画
サブタイトル『銃声』の意味
ジャンと中央第一憲兵の戦いの中で響く銃声。
ジャンが撃たれて死んだと思われた
関連進撃全話のサブタイトルの意味を考察
リヴァイVSケニー

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)
ケニーは警戒しているリヴァイたちを奇襲し、調査兵団の兵士を殺します。
リヴァイが「ケニー!!」と叫び立体機動装置での戦闘が始まります。酒場での戦闘ではリヴァイが瓶でケニーの位置を確認し、酒場の銃を上下逆・背面で撃つ描写があります。ケニーたちの意表を突き、ピンチを脱するリヴァイに対してケニーは「どチビなりに成長していたらしい」と認め、さらに「俺の夢が遠退いちまうだろうが」と語ります。ケニーの夢については第69話「友人」で語られます。
※アニメ#39「痛み」でこの戦闘シーンは伝説の神作画として有名です。
ケニーの登場シーン

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)
ケニーの登場シーンはインパクトがあります。リヴァイを追い詰めて酒場(ストヘスサカバ)に入ります。
「どうもこの店から薄汚いネズミの匂いがするな。ドチビのネズミのよぉ。みーつけたー!!憲兵様が悪党を殺しに来たぜ!!バン!!バン!!」
リヴァイとケニーの戦いは今までと違う展開を見せます。巨人相手では圧勝していたリヴァイですががケニー相手では苦戦し、ピンチを迎えています。リヴァイにとってケニーは育ての親であり、自分を超える存在なのです。ここはリヴァイにとっての成長のための通過儀礼とも言えます。
諫山先生がケニーについてインタビューで語っています。
「おかしな行動をしていても、彼自身は普通のことをやっている感覚にある…そんなキャラクター像を目指しました。」(諫山創、「進撃の巨人」ANSWERS、講談社)
ケニーの正体

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)
リヴァイはケニーに対して「まだ生きてるとは思わなかったぜケニー。憲兵を殺しまくってたあんたが憲兵やってんのか?あんたの冗談で笑ったのは正直これが初めてだ」と言います。
ケニーはリヴァイの育ての親ということの経緯や詳細は第69話「友人」で語られます。ケニーは「リヴァイの母(クシェル)」の兄、つまり伯父さんです。
育ての親だったケニーはリヴァイが幼少期の時に去っていきます。その後、リヴァイはケニーに会うことはありませんでした。
ケニーは憲兵団殺しの「切り裂きケニー」と呼ばれ都市伝説的な存在として知れ渡っていました(第57話「切り裂きケニー」)。リヴァイはその正体が育ての親のケニーであることを知っていたようです。そのケニーが現在は中央第一憲兵に所属していることを知ります。
王政編は104期生の通過儀礼

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)
進撃の巨人の世界は、キャラクター達の通過儀礼を描く物語でもあります。通過儀礼はある体験をして人間が変わる非日常的なイベントのようなものです。
リヴァイはケニーの奇襲を受けてなんとか生き延びて104期と合流できました。現状がどれだけ危機的状況か緊迫した空気で感じます。リヴァイがそれぞれに指示を出し返事をする104期たち。
最後にリヴァイが「敵を殺せる時は殺せ」「わかったか?」と104期生たちに聞ききます。

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)
ミカサは幼少期に人を殺めて通過儀礼が済んだ人間です。そしてエレンを助けるためには何でもする覚悟があります。そのため、リヴァイから「殺せ」と言われた時もミカサは「了解」と言うのです。一方で、ミカサ以外の104期は通過儀礼が済んでいません。
ミカサの隣にいたジャンは明らかに戸惑ってる顔をしています。ジャンは通過儀礼の前の人間の反応として描かれています。この王政編では104期の成長や活躍にも注目してみるのがおすすめです。
進撃の巨人58話『銃声』の考察・解説
進撃の巨人58話『銃声』の考察・解説動画
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