この記事の目次
進撃の巨人21話『開門』のあらすじ
850年 ソニー&ビーン殺害事件〜新兵勧誘式
ソニー&ビーンの殺害を受けて、兵団内で犯人探しが始まるが、見つからない。
104期生はそれぞれが悩みと恐怖を抱えながら、どの兵団に入るかを決める。
アルミン・ミカサ・ジャン・コニー・サシャ・クリスタ・ユミル・ライナー・ベルトルト達21名が調査兵団へ。
唯一、アニだけが憲兵団に加入した。
850年 新兵勧誘式から1ヶ月後(第57回壁外調査)
新兵勧誘式から1ヶ月後、カラネス区を起点として、第57回壁外調査が始まる。
進撃の巨人21話『開門』で発生した伏線・謎
(5巻21話)
A調査兵団ではなく憲兵団に入ったのは、内地に近づいて、始祖の巨人を奪還する使命があったため。使命を果たして、マーレ国に帰らなければ、アニたち戦士は助からない。
(24巻96話)
(5巻21話)
Aアルミンが104期生にしか通じない「死に急ぎ野郎」という言葉を使う。女型の巨人が反応したことから、その正体は104期生だと推測する。
(8巻32話)
(5巻21話)
Aエルヴィンの発言を聞いていたライナーは、調査兵団の最終目的が「シガンシナ区のエレンの実家の地下室」だと当たりをつける。
(巻話)
(5巻21話)
A憲兵団入りするライナー&ベルトルトは、エレンの巨人化発覚を受けて、調査兵団入りを決意。ライナーは兵士モードになりやすいので、ベルトルトはライナーの近くにいなきゃいけないと考えていた?
(巻話)
残された謎
進撃の巨人21話『開門』で解決した伏線・謎
進撃の巨人21話『開門』の表現・対比
進撃の巨人21話『開門』の考察・解説
進撃の巨人21話『開門』の考察・解説動画
サブタイトル『開門』の意味
第57回壁外調査の開始。カラネス区の門が開く。
関連進撃全話のサブタイトルの意味を考察
エルヴィンのスピーチ
引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)
エルヴィンが調査兵団へ勧誘のスピーチの内容に注目です。エレンの生まれた家の地下室にある「巨人の謎」を解明すれば人類は反撃できるかもしれない、と語るのです。その話を聞いて、ライナーが「地下室だと?」反応しています。アルミンは「いくら兵士を集めたいからってそんな情報まで公にするなんておかしい」と言います。
エルヴィンの推理
引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)
エルヴィンがこの話をしたのは、敵を炙り出すためです。読み返してみると、焦るライナーと汗をかいているベルトルトの描写があります。ライナー達は地下に何があるのかわからないので、マーレ側に不利な何かがあるのではないか?という焦りがあるでしょう。実際にライナーたちにとっては、エレンが知性巨人の力を持っていることは想定外でした。
エルヴィンの想定としては、敵もエレンのことを重要人物だと思っているはずだということです。エレンに巨人の力があることを知り、壁の破壊を止めていたと仮説を立てています。エレンの巨人化の力が失わる可能性もありますから。
さらに、こちらから敵側に仕掛けようとしても難しいことも分かります。そもそも敵が特定されていない状況では反撃や逃亡のリスクもあります。壁内では貴族や兵団組織の間の問題もあるので揉め事が起こると面倒です。
調査兵団が危機感を持っているのは「エレンがいつ狙われるかわからない」ということです。これを逆手に取ったのがエルヴィンの策略です。いつ狙われるかわからないなら、こちらから狙わせた方が有利に事が運ぶと考えます。信頼できるリヴァイ班たちがエレンの護衛についているからこそ可能な作戦です。
以上の要素から「エレンの家の地下室に何か情報がある」と明かしたのです。エルヴィンが壇上から見ているのも推理に役立っているかもしれません。兵士の様子を伺いながら演説をしているに違いありません。誰かボロを出さないか見張っているでしょう。ライナーはギリギリセーフ、という感じでしょうか。結果的にエレンが壁の穴を塞ぎ、地下室の秘密を知られる前にマーレ戦士はすぐにでも行動しなければならない。次の壁外調査でエレンを狙わなければ危ない、という状況になりました。
調査兵団の実情
エルヴィンは調査兵団の勧誘の場面で実情の過酷さを語ります。
調査兵団は壁の破壊に伴い、4年掛けて作り上げた壁外への行路が絶たれています。しかも、この行路を作り上げるための4年間で9割の兵士が死亡したと語っています。
さらに、調査兵団に入った新兵は1ヶ月後に壁外調査を予定されていますが、そこでの死亡率は5割と告げます。
現実に置き換えると、自分が新卒で会社を選べるとします。その会社入ったら1ヶ月後、5割の確率で倒産であるとか、あるいは命が危ぶまれる海外に異動させられる、といった状況でしょう。またその状況は目標達成まで続くとして、その達成の見込みが20年かかることが分かっていて、4年で9割の死亡率が判明しています。
「新兵が最初の壁外遠征で死亡する確率は5割といった所か」という言葉も衝撃的です。
(…絶対死ぬじゃん)
という現実を突きつけられて、調査兵団入りを決めていた者たちは当然迷うのです。ここまで脅す理由としてはエルヴィンは作戦失敗のリスクを危惧しているからでしょう。
エルヴィンの発案した長距離索敵陣形は集団で連携し合って成り立つ作戦です。中途半端な覚悟で入団して戦場で逃げられたりすることは致命的なのです。戦場における軍隊は兵士の数が多ければ多いほど良さそうですが、エルヴィンの徹底した戦術ではそのような考えはないようです。
(※アニメでは4年間で6割の兵士が死亡、新兵の壁外調査での死亡確率は3割と変更されています。)
アルミンの鋭さ
引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)
アルミンの「アニって優しいね」以降の会話にアニが犯人だとアルミンが気づくシーンも重要です。アルミンの立体機動装置を見る目線から、この時点でアニが提出した立体機動装置はマルコの物だと気づいているのです。会話に挟まれた「!」がそれを物語っています。
アニの伏線
アニとアルミン、コニーの3人で調査兵団か憲兵団かを相談する場面は普通の会話にも見えます。ですが、実際にはアニが仲間たちが調査兵団に入ってほしくない気持ちもあったと思います。今後、アニが調査兵団と戦うことは予想できます。戦いたくない、という気持ちもありますし、戦士として戦う相手に情が湧いていれば不利になるリスクも背負います。実際にアルミンは殺せるタイミングで殺さなかったですし、結果的にアルミンを含む仲間の証言から「女型の巨人」がアニだと判明します。
ジャンの葛藤
引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)
4巻第18話「今、何をすべきか」でジャンが仲間に向けて「俺は調査兵団に入る」と語ります。これによってコニーたちが心を動かされました。コニーは訓令兵時代、エレンに影響を受けて調査兵団入りを希望します。しかし、実際に巨人の脅威を思い知り心が折れてしまいました。
引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)
一方で当のジャンも土壇場で迷いに迷っているのが人間らしいシーンです。
「頼むからこれ以上…自分のことを嫌いにさせないでくれ…」というのが最高です。
ここで逃げたら、もう…自分のことを本当嫌いになってします。命は助かるだろうけど、生きていく以上に自分のことを嫌いなままでずっと生きることになるぞ、とジャンが自分自身を説得しているシーンです。
ベルトルトの恋心
引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)
ベルトルトが憲兵団に行くアニを見ています。みんなが心臓を捧げる敬礼をしている場面でベルトルトだけがアニが去っていく姿を見ています。ベルトルトとアニに何か関係があることが分かります。マーレ戦士内で離れ離れになってしまうところで心配をしている気持ちもあるでしょう。さらにベルトルトはアニに恋しているで、つい目で追ってしまう恋心的な描写もあるかもしれません。
進撃の巨人21話『開門』の感想・ネタバレ
進撃の巨人21話『開門』の感想動画
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