この記事の目次
【獣の巨人】能力・継承者
「獣の巨人」とは?
「獣」の姿をした巨人。継承者によって獣の種類は異なっています。
- ジーク・イェーガーは「猿」。全身体毛に覆われたテナガザルのような姿
- トム・クサヴァーは「羊」。頭部に角を持ち、体部は筋骨隆々な姿
どの獣が選ばれるかは本人の記憶と対応している可能性があります。例えばジークは幼少期に「サルの人形」で遊んでいた描写がありました。クサヴァーも「羊の人形」を持っていた描写がアニメオリジナルで追加されています。
ファルコの発言からわかる「鳥の巨人」の存在
ファルコ・グライスの発言から、前任者に翼を持つ鳥のような姿の巨人もいたことがわかります。
「ジークさんの脊髄液で巨人になりました。だから『獣の巨人』の特徴が発現してるみたいなんです。一番よく見る記憶は…雲の上を飛んでいた記憶です…それが僕にもできる…そんな感じがするんです(第133話「罪人達」)」
歴代9つの巨人の存在
他にも34巻のラストバトル「天と地の戦い」において出てきた歴代の9つの巨人の中には、ワニや牛らしき姿もありました。
進撃の巨人アニメSeason2のオープニング
また、進撃の巨人アニメSeason2のオープニングで、獣の巨人と並走する様々な動物の姿が描かれています。恐竜、象、クジラ、キリン、ラクダ、ダチョウなど
彼らも獣の巨人の種類として含まれていた可能性もありえます(単なる遊び心かもしれません)
※また、クサヴァー(羊)からジーク(猿)、そしてファルコ(鳥型の顎の巨人)という流れから「十二支」なのではないか?と連載中に考えられていました。しかし、歴代9つの巨人の中に「ワニ」などが存在していることから、この説は誤りでしょう。
「獣の巨人」の能力
獣の巨人にわかりやすい固有の能力はありません。おそらく「獣の性質を受け継ぐこと」自体が獣特有の力なのでしょう。
マーレ軍の中でも「もともとは目立った取り柄のない巨人」だったが、ジークが継承して評価は一変。(キャラクター名鑑FINAL P.172) と評されています。つまり、歴代の獣は使いづらい種類が多かったと思われます。
例えばジークの前任者である「トム・クサヴァーの羊」は、弱点である頭部の角が武器になるため運用が困難です。更にクサヴァー自身が研究者であり、戦い向きの性格ではなかったでしょう。第138話「天と地の戦い」ではクサヴァー巨人の戦闘が描かれていますが、羊特有の頭突きで巨人を突き飛ばすことで応戦していました。うなじがガラ空きで危険です。
一方で「ジーク・イェーガーの猿」は、腕が長いという身体的特徴を備えていました。ジークとクサヴァーとのキャッチボールで培われた投球技術によって、「投石」という強力な兵器が誕生しました。ウォールマリア奪還作戦では、岩を細かく砕き一度に広範囲の攻撃を行って兵士や馬を即死させています。また、中東連合との戦争でも、砲弾を投球し戦艦を沈めました。
ジークの獣は「人間に近い猿」であるため、発話向きの口をしています。「会話ができる」ことも一つの特徴と言えるでしょう。ウォール・ローゼの威力偵察では獣巨人の姿のままミケに話しかけていましたし、ウォール・マリア奪還作戦でも「車力の巨人」と意思疎通しています。
ジーク・イェーガー固有の能力
ジーク・イェーガーの獣の能力について整理すると
- 猿の特性:腕が長いこと、発話向きの口
- 他の巨人の能力:硬質化(鎧の巨人の脊髄液を接種した)
- 王家の血の力:叫びによる巨人化と命令
となります。特に歴代の獣の巨人には発生しなかった「ジークの脊髄液を取り入れたエルディア人を無垢の巨人に変える」「ジークの意思や言葉で、巨人をコントロールする(月夜でも動かすことが可能)」は、ジークの王家の血の力です。
「獣の巨人」の継承者まとめ
過去の継承者(鳥) 空を飛んだ獣が過去にいたとされる(133話のファルコの記憶) |
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トム・クサヴァー 「獣の巨人」継承者。巨人博士。幼少期のジークを救う |
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ジーク・イェーガー 「獣の巨人」継承者。戦士長で王家の血筋。エレンとは異母兄弟 |
【獣の巨人】ストーリー上の主な登場話
女型の巨人編(5〜8巻)
第34話『戦士は踊る』
※ジークは威力偵察でパラディ島上陸後、ラガコ村住民をガスで巨人化した。その時の無垢の巨人達が描かれる。
ウォール・ローゼ巨人騒動編(9〜12巻)
第35話『獣の巨人』
獣の姿でジーク登場。ミケから立体機動装置を奪い、無垢を操り殺害する。
第38話『ウトガルド城』〜第39話『兵士』
巨人化したままウトガルド城の周りを偵察後、壁の上に登り追撃。
第40話『ユミル』
獣が壁から降りる(勝利を確信して退却?)
第46話『開口』
※ユミルがライナーに「あの猿はなんだ?」と問いかけ(獣の全身の姿描写)
ウォール・マリア奪還編(18〜20巻)
第70話『いつか見た夢』
シガンシナ区にて、獣の巨人状態のジークが鎧の巨人と決闘。勝利した結果「アニの救出」よりも「エレンの奪取」が優先となる。
第74話『作戦成功条件』
シガンシナ区内門にてジーク巨人化。投石で扉を塞ぎ、調査兵団の退路を塞ぐ。
第75話『二つの戦局』
配備した無垢巨人に突撃命令を出す。
第79話『完全試合』〜第80話『名も無き兵士』
獣の投石の追撃で調査兵団の多くを殺害。
第81話『約束』
ジークは獣の投石で兵士を殺すが、リヴァイの奇襲に気づかずに敗北。その後、車力の巨人に救出される。リヴァイへの追撃を周囲の巨人に指示する。
第83話『大鉈』
※車力の巨人に乗ったジークがエレンと初対面。
マーレ編(23〜26巻)
第92話『マーレの戦士』
ジークは中東連合との戦争に参加。上空から叫びで無垢の巨人爆弾を駆使。自身も巨人化して投石攻撃する。
第95話『嘘つき』
マーレ軍人が巨人と継承者の解説。
第102話『後の祭り』〜第103話『強襲』
レベリオ収容区にてパラディ島勢力に応戦。マーレ国の味方を欺くため、ジークは巨人化して戦う。
パラディ島紛争編(27〜30巻)
第106話『義勇兵』
【回想】イェレナの脳裏に浮かぶジーク獣の姿。「神」と語られる。
第112話『無知』〜第113話『暴悪』
巨大樹の森にて、ジークが「叫び」を発動。リヴァイの部下を無垢の巨人化する。自身も巨人化して逃走するが、リヴァイに敗北。
第114話『唯一の救い』
巨大樹の森の外れにて、雷槍もろとも爆破して一度は絶命する。
第115話『支え』
【回想】ジークは前任者のクサヴァーから獣を継承する。その後、獣の巨人として戦争に参加、イェレナを救う。反マーレ派義勇兵を結成。
現実では息絶えたジークの体を謎の巨人が体内に入れる。始祖ユミルの力で復活する。
第117話『断罪』〜第120話『刹那』
シガンシナ区に戻ったジークは巨人化してエレンを援護。車力の巨人に撃たれて巨人状態を解除。エレンと接触し、道へ。
地鳴らし編(31〜34巻)
第134話『絶望の淵にて』
※ユミルが作る偽の「獣の巨人」が登場。
第135話『天と地の戦い』〜第136話『心臓を捧げよ』
歴代の9つの巨人が登場。ミカサ達に襲いかかる
第136話『心臓を捧げよ』
※『道』にてジークはアルミンと対話。父と和解し、エレンを止めることに協力する。
第137話『巨人』
ジークは自らリヴァイの前に姿を表し、斬首される。
第139話『あの丘の木に向かって』
光るムカデと共に巨人の力が消える。
巨人解説まとめ | |||
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女型 | 獣 | 顎 | 車力 |
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