進撃の巨人TVアニメ The Final Season第62話「希望の扉」(シーズン4期3話目)を解説します。
今回はアニメ勢に向けて「原作のネタバレなし」で、わかりにくいところや抑えておくべきポイントを紹介していきます。アニメ勢の皆さんも脱落せずに進撃の巨人を楽しんでもらえると嬉しいです!
当然ながらTVアニメシーズン3(59話)までのネタバレと、ファイナルシーズン60話〜62話の内容にも触れていくのでご注意ください。
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この記事の目次
ネタバレなしで「進撃の巨人」アニメ62話「希望の扉」を解説
まず最重要ポイントを3行でまとめると以下の通り
- ライナー達マーレ戦士の過去が明らかに
- ライナーが「銃を口に咥えて…」
- ファルコが負傷兵と会話
読むのが面倒な人はYoutube動画で解説しているので、そちらをどうぞ。
ライナー達マーレ戦士の回想
時期としては842年〜843年ごろ。 アニメS1の第1話で「超大型巨人」が来る3年くらい前ですね。
【POINT1】戦士候補生を目指す理由とは?
なぜライナーたちは戦士(巨人継承)を目指して頑張っているのでしょうか?
結論としては、巨人を継承したら「名誉マーレ人」になれて、自分&家族が良い待遇を受けることが可能だからです。
赤い腕章をつけて、他の人と違う感じが出るだけはなく、病院治療などを優遇、良い暮らしもできそうです。さらには、反逆者家庭であっても楽園送り(パラディ島で無垢の巨人にさせられること)を避けやすいです。
タキ
ただし、知性巨人を継承すると、始祖ユミルの呪い(13年で死ぬ)にかかります。ジークはあと1年、ライナーはあと2年の寿命という状況です。
【POINT2】戦士候補生たちの名前と顔の一致
戦士候補生たちの「少年時代」が今回描かれていました。顔と名前を一致させるの難しかったと思います。
最初に出てきた美少年は獣の巨人継承者のジークです。今と違って、ヒゲとメガネが無いので分かりづらいですねw
その他のメンバーは左から
- マルセルガリアード(顎)
- ポルコガリアード(顎)
- ライナー(鎧)
- ベルトルト(超大型)
- アニ(女型)
- ピーク(車力)
という感じ。
アニメファイナルシーズンから出てきたマルセル・ポルコ・ピークのことは覚えておきましょう!
【POINT3】ライナーたちの始祖奪還計画とマルセル死亡
もともと845年までマーレ国のレベリオ収容国住んでいたライナー。「鎧の巨人」を継承し、マーレ戦士の一員として、845年にパラディ島に潜入します。
しかし到着後、無垢の巨人(104期生ユミル)に襲われます。自分をかばったマルセル・ガリアード(顎の巨人)は死亡。パラディ島作戦は早速大ピンチになりました。
結局、ライナー、アニ、ベルトルトの3人は、自分たちだけで作戦を遂行することを決断。アニメシーズン1第1話の「エレンたちの住む壁が破壊され、巨人たちが侵入してくる」という状況に繋がります。
タキ
詳しくはこちら↓
【ネタバレなし】進撃の巨人アニメ62話の始祖奪還計画の裏側を解説
ライナーが「銃を口に咥えた」理由は?
今回のアニメ62話で一番の衝撃はライナーが「銃を口に咥えて、死を選びかけた」ことでしょう。ショッキングなシーンでしたよね。
ファンブックを読むとわかりますが、ライナーは身長が3cm伸びた反面、体重が12kg落ちています。数字でわかるライナーの心労。辛い。
【POINT1】ライナー=エルディア人とマーレ人の息子
ライナーの精神状況を理解するためには、ライナーが置かれている「状況」をしっかり把握する必要があります。
マーレ国には、マーレ人、エルディア人の2種類の人種で大半を占めています。両者の関係は
- マーレ人 マーレ国では偉い立場
- エルディア人 巨人になれる / 虐げられている
という感じ。
エルディア人は「ユミルの民」「悪魔」「悪魔の末裔」「薄汚い豚の末裔」などいろいろな呼ばれ方をしています。とにかくマーレ国の中では弱い立場だということを理解してくださいね。
そして、そんな
- マーレ人の父親
- エルディア人の母親(カリナ)
を両親に持つ人物がライナーです。
【POINT2】ライナーを支えていた思い
ライナー少年は母親カリナの「マーレ人になって、ライナー父親と暮らしたい」という願いを持っていました。
それを汲み取り、ライナー少年は戦士になることを決意。無事「鎧の巨人」を継承し、母親とともに名誉マーレ人になれました。
しかし、ライナー父は「お前ら悪魔の一族から逃げ切ってやる」とライナー一家とは関わりになる気はないようです(最低でしたね)。
ここで、ライナー少年は「なぜ、自分は戦士になったのだろう?」「母の夢は叶わないのに…」という気持ちになったわけですね。
更にはパラディ島到着後も
- 実は自分はマルセル(顎の巨人)が裏で色々と動いていた結果、戦士にさせられただけと分かる
- 英雄になりたいのに、マルセルを置いて一人逃げてしまった
- 壁の中には悪魔がいると思っていたが、エレンたちは普通の「人間」だったと気づいてしまう
と自分を支えていたいろいろな思いが消えていきます。
【POINT3】ライナーの孤独と衝動
そして、マーレ国の実家「レベリオ」に帰宅。パラディ島での出来事を話そうとしても、「悪魔は悪魔だろう」という反応をされてしまいます(アニメ61話でのブラウン家でのガビや母カリナ)。
友人のベルトルトもいなくなり、誰も相談できない状況です。
そんな中、まさかの「パラディ島への再渡航の決定」。再び104期生たちと戦わなければいけない…というプレッシャーも重なり、ライナーは完全に追い詰められてしまいます。
そして、(おそらく)衝動的に選んだ行動が、銃を口に咥え、自らの生を終えることでした。
より詳しい話は62話の解説動画を見ていただいたほうが理解しやすいと思います。
【ネタバレなし】進撃の巨人アニメ62話がわからない人のための解説動画
ファルコが負傷兵と会話
今回の62話の最後の見どころはファルコです。偶然にも、壁ドンによってライナーの命を救ったファルコ。
※ライナーは壁を叩かれた音で正気に戻り、ファルコたちのためにも生きることを決意しました
ファルコは61話までで描かれていたように「ガビに対しての特別な感情」があります。それ故「ガビが鎧の巨人を継承し、13年で死ぬのを阻止したい」と考えているんですね。
そんな中出会ったのが、心に傷を負った「エルディア人負傷兵」です。
彼はファルコに語ります。
- 戦争によって心も体も蝕まれ自由も奪われる
- なぜこのようになってしまったのか?大抵は自分の意思ではなく、他人や環境に強制されて仕方なく地獄に足を突っ込んでしまう
- ただし⾃分で⾃分の背中を押した奴の⾒る地獄は別
- その地獄の先にある何か(希望、さらなる地獄)を見ている
- それがなにかは「進み続けた者にしかわからない」
実はこの人、61話でも登場していましたね。
心的外傷を負った負傷兵で「腕章が逆」だった人です。ファルコが話しかけて、そこで縁が出来た感じですね。
進撃の巨人アニメ62話「希望の扉」でわからない人が多いシーンの解説
進撃の巨人アニメ62話で「普通にアニメを見るだけではわからないだろうな…」というシーンがいくつかありました。原作派の私(タキ)がポイントを解説していきます!
アニとケニーの話はどういう意味?パパ?
まず前提をおさらいすると、ライナーたちは「始祖の巨人を探すため」にパラディ島に来ています。調査のため、アニは夜な夜な王都に潜入していました。
その中で、始祖の巨人に関連しそうな重要人物ケニー(王の側近である中央第一憲兵の偉い人)を見つけました。ケニーの後をつけて王の手がかりを得ようとしていたアニ。しかし、尾行はバレて背後をとられてしまう。
そこで、苦し紛れの嘘「自分は娘だ」で一瞬の隙を作りなんとか逃げることができたって感じですね。
※アニはマーレ国出身なので、ケニーが父親と本気で思っているわけではないです
より詳しい話はYouTube動画で頂いた質問のQ&Aを御覧ください。
またYouTube動画でも詳しく解説しています。
【ネタバレなし】進撃の巨人アニメ62話のアニとケニーの会話の意味をわかりやすく解説【ファイナルシーズン4期3話目】
ベルトルトがダイナ巨人に驚いた理由は?
ベルトルトがウォール・マリアを破壊した後、あわや巨人に食べられる…というシーンがありました。
しかし、この巨人(グリシャの妻「ダイナ・フリッツ」)は、ベルトルトを無視して、グリシャの家に直接向かいました。その結果、エレンの母親カルラは殺され、エレンは巨人への復習を誓うことに。
このダイナ巨人がベルトルトを無視したのは「奇行種」だからでしょう。ダイナがパラディ島に島送りにされて、無垢の巨人にされる前に「どんな姿になってもあなたを探し出すから」とグリシャに言っていたシーンの伏線回収的な感じですね。
詳しくは下記の動画で解説しています。
【ネタバレなし】進撃の巨人アニメ62話の始祖奪還計画の裏側をわかりやすく解説【ファイナルシーズン4期3話目】
首吊りしたおじさんの話はなんだったの?
首吊りしたおじさんの話は何だったのでしょう?
漫画原作では「あのおじさんは、誰かに裁いてほしかったのだと思う」とベルトルトが語っています。つまり、子供を置いて自分だけ逃げてきた自責の念ゆえに、首を吊ることを選びました。
これはライナー自身の選択とも重なってきます。
進撃アニメ62話の「おじさんの自殺」シーンはやっぱりカットされなくてよかったですよね。
おじさんの「自殺願望」「罪悪感」「罪の告白(懺悔したい)・誰かに裁かれたい」気持ちは、そのまま62話のライナーが銃を口に入れるのとつながる。
さらには、後のエレンへの罪の告白にもつながる。— タキチャンネル (@kaisetsuya) December 26, 2020
ちなみに、アニメ1期3話でエレンとベルトルト(訓練兵時代)の会話の伏線回収でもあります。当時のベルトルトたちは実は嘘をついていました。あの自殺したおじさんが見た巨人の姿を、自分が見たように話していました。
※アニメでは情報がカットされていましたが、あのおじさんがいた村は、生存者が「おじさん以外いなかった」ため、嘘をつくのに使いやすかった…という話もあります。
TVアニメシーズン1の第3話を見返すと、共通点に気づけますので、是非見てみてください😁
進撃の巨人TVアニメ62話「希望の扉」の伏線
現時点で抑えておくべきポイント・伏線は以下の通り
- マルセル死亡の理由が明らかに
- ライナーの精神状況がヤバい
- 負傷兵は何者?
- 戦士候補生(ファルコ、ガビ、ウド、ゾフィア)の誰が鎧の巨人を継承するのか?
今回は、回想メインなので、ライナーの心情を味わうのが大事な回でした。
9つの巨人の継承状況はこれで大体スッキリしたと思います。これから出てくる「戦槌の巨人」以外は改めて下記の図解で理解しておくと良いと思います😁
元ツイートはこちら↓
進撃の巨人62話のまとめ図解(多分) pic.twitter.com/KnrVWMuYi0
— タキチャンネル (@kaisetsuya) December 22, 2020
進撃の巨人アニメ62話の質疑応答
タキアニメチャンネルの視聴者の方から頂いた質問&回答をまとめました。いまいち理解できない人はこちらを見たら理解度が深まるかもしれません😁
【進撃の巨人】「マーレ編」がわからない人向けのQ&A!アニメ60〜75話分
進撃の巨人アニメ60話「現在公開可能な情報」
『悪魔』であるエルディア人の少年少女から構成された少年兵部隊。
マーレ軍監視の元、過酷な訓練を受け、その成績、素行、技術、人格、国家への献身などの評価項目より選別される。
九つの巨人は「エルディア人」のみに継承されるため、『悪魔』でありながら国防を担うエルディア人は必須であり、そのため一親等の親族は「名誉マーレ人」の資格を得ることが出来る。
【進撃の巨人】TVアニメ4期の「現在公開可能な情報」のまとめ
進撃の巨人アニメ62話は原作漫画23巻と対応
今回の話は、漫画原作の23巻に収録されています。原作との違いもたくさんあるので、まだ読んでいない方は必見です!
タキ
進撃アニメ62話のポイントまとめ
- ライナー達マーレ戦士の過去が明らかに
- ライナーが「銃を口に咥えて…」
- ファルコが負傷兵と会話
進撃の巨人のアニメFinalSeasonを挫折せずに楽しめる人が増えるように今後も解説がんばります!
ちなみにアニメ全話を見返したい方はAmazonPrimeがオススメです。放送翌日の昼12時に最速公開されますし、初月無料&月額料金も最安なので。
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【進撃の巨人】アニメファイナルシーズンを安く見る方法まとめ(見逃し・無料)
私のYoutubeチャンネル(タキアニメチャンネル)でも進撃の巨人について解説しているので、興味がある方は見てみてください
タキ
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