この記事の目次
進撃の巨人102話『後の祭り』のあらすじ
エレン・調査兵団 vs 戦槌の巨人・車力の巨人・顎の巨人・獣の巨人・マーレ軍の総力戦が開始。
サシャは、ガビがお世話になった門兵のおじさん2人を銃殺する。ガビは、サシャに復讐の火を燃やす。
エレンは戦槌の巨人の本体が地下にいることを見破り、結晶化しているラーラ・タイバーを確保する。
進撃の巨人102話『後の祭り』で発生した伏線・謎
残された謎
進撃の巨人102話『後の祭り』で解決した伏線・謎
進撃の巨人102話『後の祭り』の表現・対比
進撃の巨人102話『後の祭り』の考察・解説
進撃の巨人102話『後の祭り』の考察・解説動画
サブタイトル『後の祭り』の意味
ヴィリーの演説による祭りの「後」でもあり、
パラディ島勢力とエレンはマーレに攻撃を仕掛け、民間人を殺してしまう。
関連進撃全話のサブタイトルの意味を考察
ポイント
マーレ側の巨人装備と思想の対比
レベリオ襲撃後、マーレ側は戦鎚の巨人、顎の巨人、車力の巨人、獣の巨人といった主要な巨人たちの装備を整え、着実に戦闘準備を進めています。
この中で特に注目されるのがジャンとフロックの思想の違いです。ジャンは民間人への被害を最小限にしようと配慮し、無関係な命を尊重する姿勢を持っています。一方、フロックはパラディ島の外の人々を全て敵とみなし、容赦なく攻撃する過激派であり、エレンを「悪魔」として頼りにしています。
フロックの思想はかつて存在したエルディア帝国の復活願望に近く、他国を劣った存在とみなして侵略を繰り返す歴史の再現のようにも見えます。
ガビの心情とエレンとの共通点
ガビはサシャを見上げるシーンで、エレンが超大型巨人を見つめる視線と重ねられており、両者の運命や心情の共鳴が感じられます。
ガビは「なぜ殺されたのか分からない」という疑問を抱え、エレンがかつてライナーに持っていた苦悩を彷彿とさせます。彼女が同情するのは、殺された兵士たちが彼女の親しい仲間だったからです。彼らは軽口をたたき合うほどの仲であり、無念の死がガビの行動動機の一つとなっています。
怨恨の連鎖とその断絶
サシャがガビの親しい二人を殺したことで、ニコロやカヤがガビを殺そうとする憎悪の連鎖が生まれます。しかし物語はやがてこの連鎖を断ち切る展開へと進み、憎しみの連鎖を断ち切ることがテーマの一つであることを示しています。
104期生の成長と通過儀礼
104期生たちは当初、「奪われる命を守るために奪う」という考え方でした。ジャンもそのひとりです。
しかし王政編以降、彼らは「奪われる前に奪う」というより過酷な現実を受け入れました。しかもその相手が「人間」であることもあります。この精神的成長は大きな試練であり、ジャンの指揮官としての頭角を現すきっかけとなりました。
ジャンのリーダーシップ
調査兵団の戦力が激減した中、ジャンは数少ないリーダー格として作戦を率いています。サシャが戦闘不能となった際、ジャンが指揮官的な役割を果たす姿が描かれ、彼の成長と責任感が伝わります。
立体機動装置の進化
立体機動装置はケニーたちが使っていた耐震立体機動装置を基に改良が施されました。
具体的には持ち手に銃とアンカーを搭載し、背部に大型ガスボンベを装着、太ももにはブレードケースを備えています。これらの改良により、過去の装置に比べて実用性と戦闘力が大きく向上しています。
過去の装備との比較は物語の理解を深めるうえでも興味深いポイントです。
まとめ
レベリオ襲撃後の物語では、マーレ側の巨人装備や思想の対比、ガビの心情の変化とエレンとの共通点、憎しみの連鎖とその断絶が描かれています。104期生は命を奪う覚悟を強め、ジャンが指揮官として成長を遂げています。立体機動装置の進化も戦術の変化を示しています。
これらはそれぞれのキャラクターが抱える葛藤と責任感を浮き彫りにし、物語の奥深さを際立たせています。
進撃の巨人102話『後の祭り』の考察・解説
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