【進撃の巨人】第8話『咆哮』考察・解説・感想【ネタバレ】

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進撃の巨人8話『咆哮』のあらすじ

ジャンの先導で本部にたどり着いた訓練兵達。
人が密集したために巨人に狙われるも、エレン巨人が蹴散らして窮地を脱する。
「敵巨人(エレン)を使おう」と発想し連れてきたのはアルミンの作戦だった。

【時期】850年
【場所】パラディ島シガンシナ区

進撃の巨人8話『咆哮』で発生した伏線・謎

Q巨人は奇行種で人間を襲わない?格闘術の概念がある?
(2巻8話)

A巨人の正体はエレンだった。「巨人への怒り」から、人よりも巨人に反応したと思われる。エレンは訓練兵団時代に格闘術を習っていたために、他の無垢の巨人と戦い方が違っていた。
(2巻9話)

関連進撃全話の伏線・謎まとめ

残された謎

Q
(2巻8話)

A
(巻話)

進撃の巨人8話『咆哮』の考察・解説

進撃の巨人8話『咆哮』の考察・解説動画

このブログの内容は以下の動画でも解説しています

サブタイトル『咆哮』の意味

エレン巨人の叫び。人類の怒りの体現
関連進撃全話のサブタイトルの意味を考察

エレン巨人の登場で流れが変わる

諦めない心が伝播する

エレン巨人が現る直前まで諦めること、つまり死ぬことを選んでいたミカサ。それ故にアルミンの「諦め」も理解しています。しかし、エレンから受け継いだ「戦う精神」が蘇り「諦めるな」というメッセージが訓練兵の同期たちにも伝わっていきます。

ミカサの決意

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

「戦わなければ勝てない」という言葉を思い出し、ミカサは生きる力を再び蘇らせます。同時にエレン巨人が助けにきて危機を脱するのです。 そして、仲間たちに発破をかけて先導したにも関わらず仲間たちを救う責任を放棄していたことに気づき悔い改めます。

アルミンの行動

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

アルミンは自分のせいでエレンたち仲間が全員死んでしまったと思っていました。そんな時に自分よりも実力のあるミカサが現れます。ガスを切らしているミカサを見て、アルミンは「やることは決まっている」と言って自分の立体機動装置のガスと刃をすべてミカサに託そうとします。

アルミンの心理

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

ミカサに立体機動装置のガスと刃を託すことは合理的な判断のようにも捉えられます。一方でアルミンにとって体の良い死に場所を選んでいるようにも見えます。自分のせいで人が死ぬくらいなら自分が死んだほうがマシだ、という部分もあるでしょう。 エレンたちを身代わりにして自分だけ助かってしまったという後悔と罪悪感のアルミンは、圧倒的実力のあるミカサにすべてを託し、自分は死ぬことを覚悟します。そして「生きたまま食われるのは嫌だ」と自決のたの刃だけは持たせて欲しいというアルミン。しかし、ミカサはそれを捨てます。絶望するアルミンに対してミカサは「ここに置いていったりはしない」と言います。

アルミンの覚醒

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

生き抜くために戦う仲間たちの背中を見て、自分が死ぬ以上に自分のせいで人が死ぬ方が嫌だと思うアルミン。「また友達を死なせてしまう…」というモノローグのあとにアルミンが周囲を見回し、ハッとした表情をします。そして、アルミンが「無茶だと思うけど…」と先程の巨人を指さします。 漫画ではここで別場面に移ります。アニメではアルミンの提案でエレン巨人を誘導して本部に向かう作戦が立てられます。アルミンは「あいつは無垢の巨人を倒そうとしている」「人間を襲うことはない」という予想を立てていました。なので、人が多く集まっている場所に引き寄せることで無垢の巨人を一網打尽にできのでは…と推測したのです。

ジャンという人物像

絶望

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

自分が犠牲になってもアルミンを助けると誓ったミカサとコニーでしたが、対照的な人物がジャンでした。 ジャンはミカサたちとは別の班で戦闘していて、彼らもまたガスが無くなりかけている状況です。ガス欠で巨人から逃げられず死亡する仲間やそれを助けようとして犠牲になる仲間もいます。ジャンはその様子を絶望し、ただ見ているだけでした。恐怖で体が動かないという状態に近いでしょう。

葛藤

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

仲間が食われる光景を見て「今だ!」と号令をかけます。巨人が仲間を食っている隙に本部へ向かう作戦を瞬時に思いつくのです。その号令に仲間が続きますが全員が本部に来れられたわけではありませんでした。仲間の死を犠牲にしたこと、自分の号令によって亡くなった仲間がいたことを自覚して後悔します。ジャンは冷静に盤面を見ることができる人物でしたが、仲間が自分のせいで死んだかもしれない…その怒り、やるせなさ、その「苦しみ」で葛藤します。

怒り

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

やっとの思いで補給本部に辿り着きますが、この場面では感情が爆発します。本部の補給班が怯えて隠れていたことが判明したからです。一刻も早くガスを補給して安全な場所へ移動するべきですが、ジャンは補給班に対して激怒して殴りかかります。冷静な行動ができていないジャンの様子が分かります。

エレンの影響からの現実

引用:『進撃の巨人』(諫山創、講談社)

冷静なジャンに生きるために影響を与えたのはミカサが先陣を切る姿を見たからです。7話で「てめぇのせいだぞエレン…」と言ってミカサの後に続きます。そのミカサに戦い続ける諦めない心を与えたのはエレンであり、その精神がさらに訓令兵たちに伝播していく様子はエレンの圧倒的主人公感がありました。

しかし、現実を思い知るジャンの心理描写は希望から絶望へと変化していきます。

ミカサたちが合流して状況説明

そんな補給本部にミカサがガラスを割って登場します。巨人に囲まれ絶望する仲間たちに「共闘する巨人が現れたこと」を話します。その巨人を使って戦闘を有利に進められるのではないか?とコニーが高揚気味に話します。周りの訓練兵は「そんな夢みたいな話が…」と疑心暗鬼\になる中、ミカサは「これが私達が生き残るために最善策」と言い切ります。

小ネタ

冒頭のエレン巨人登場シーンに注目してみます。コマ割りが大きく、アクションや構図もダイナミックです。その後のシーンでは通常のコマに戻るという緩急の付け方も「進撃の巨人」ならではの表現でおもしろいです。

進撃の巨人8話『咆哮』の感想・ネタバレ

進撃の巨人8話『咆哮』の感想動画

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