【進撃の巨人】第101話『戦鎚の巨人』考察・解説・感想【ネタバレ】

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進撃の巨人101話『戦鎚の巨人』のあらすじ

パラディ島の悪魔エレンが現れて、会場は騒然。
人々の波に押しつぶされて、戦士候補生のウド・ゾフィアは死んでしまう。

ヴィリーの妹は戦槌の巨人となり、エレンと交戦。マガト率いるマーレ軍も戦いに参加し始める。
戦槌の驚異的な攻撃を前に、防戦一方のエレンだったが、ミカサ達調査兵団が助太刀に現れる。
ミカサはエレンに対して「お願い帰ってきて」と語りかける。

一方、落とし穴に閉じ込められたピークとポルコは、ピークの鋭い読みと機転により窮地を脱する。

【時期】854年
【場所】マーレ国 レベリオ収容区

進撃の巨人101話『戦鎚の巨人』で発生した伏線・謎

Qミカサの発言「エレンお願い 帰ってきて」
(25巻101話)

A
(26巻105話)

Q
(25巻101話)

A
(巻話)

関連進撃全話の伏線・謎まとめ

残された謎

Q
(25巻101話)

A
(巻話)

進撃の巨人101話『戦鎚の巨人』で解決した伏線・謎

進撃の巨人101話『戦鎚の巨人』の表現・対比

進撃の巨人101話『戦鎚の巨人』の考察・解説

進撃の巨人101話『戦鎚の巨人』の考察・解説動画

サブタイトル『戦鎚の巨人』の意味

タイバー家の持つ知性巨人「戦槌の巨人」が登場。
※知性巨人名4回目
【変更】別マガ掲載時タイトルは「戦鎚」
(「知性巨人」名のタイトルに変更した)
関連進撃全話のサブタイトルの意味を考察

ポイント

レベリオ襲撃の謎

進撃の巨人ファイナルシーズン第100話「宣戦布告」は、物語の核心を突く重要回です。特にエレンの行動やヴィリー・タイバー、マガトの立ち位置、そしてガビ・ファルコの心情変化に注目が集まります。ここではその核心部分を詳しく掘り下げてみましょう。


エレンの行動の謎:ヴィリーを食べる意味と右側へのダイブ

エレンがヴィリー・タイバーを「食べる」描写は非常に象徴的で謎めいています。実はこのシーン、戦鎚の巨人の能力者がヴィリーを捕食した可能性が高いと考えられます。つまり、エレン本人が直接食べたわけではないということです。

また、エレンが軍の幹部が集まっている右側にダイブする動きも意図的なものです。明らかに、エレンは幹部たちが一か所に集まっていることを把握した上で攻撃を仕掛けています。これはジークがマガトやヴィリーの会話を盗聴し、エレンに情報を伝えたからと考えられます。

興味深いのは、ヴィリーとマガトは裏で協力関係にあり、一方でエレンとジークも協力しているものの、エレンはヴィリーが戦鎚の巨人でないことを知らなかった点です。つまり、ヴィリーとエレンは協力関係ではなかった可能性が高いのです。

ジークはあえて軍の幹部たちを右側に集め、攻撃されることも織り込み済みであった節も見られます。これが裏の駆け引きの一端といえるでしょう。


ガビとエレンの重なる運命

ガビとエレンの物語は、深い共通点を持って描かれています。エレンは第1話で母親を守れず連れて行かれたトラウマがあります。ガビもコルトやウド、ゾフィアを目の前で失い、同じような痛みを経験しました。

その世界観はまさに「突然巨人が現れ、大切な人が次々と奪われていく」というものです。しかし、違いはファルコの存在です。ファルコはエレンの言葉を聞き、世界の複雑な事情を理解しています。ファルコはエレンに呼ばれ、ライナーとエレンの会話をも聞いています。彼は単なる敵ではなく、裏の事情を知る「別ルート」のキャラクターとして描かれているのです。

このため、ガビはエレンを「殺してやる」と決意しながらも、強くそれを言い切れない心情が浮き彫りになります。


ゾフィアの死:残酷な現実の象徴

ゾフィアはマーレ戦士候補生4人の中でも気配りができ利発なキャラクターでしたが、残念ながら戦いの中で命を落とします。

性別は服装のスカートから女性と推察されます。お祭りの日に普段とは違う装いで楽しみにしていたはずが、無情にも命を奪われる。これこそ『進撃の巨人』が描く残酷な世界の一例です。


マガトの冷静さとリーダーシップ

レベリオ襲撃時、周囲の兵士が動揺する中、マガトは終始冷静でした。彼は起こりうる事態を想定し、「豆鉄砲程度の攻撃」と位置付けています。

この冷静さは、後の元帥就任を見据えたリーダーシップの発露とも言えます。ヒストリアが父レイス卿を殺して女王として認められたのと同様に、マガトは部隊の指揮を執る覚悟を見せていました。


パンツァー隊とピークの複雑な人間関係

車力の巨人に乗るパンツァー隊のメンバーたちは魅力的なキャラクターが多く、ピークジャンへの想いも描かれています。

しかし、彼らの多くは後の戦闘で命を落とし、ピークが誰からも手を握られなかったという冷酷な描写もあります。これはピークの「オタサーの姫」的な一面を際立たせています。


マガトたちの武器と中東連合との関係性

マガトらが使用している武器は、対巨人戦の野戦砲とみられ、中東連合との戦いで手に入れたものではないかと推察されます。

今後、巨人の力に頼らない戦い方の象徴として描かれている点も興味深いです。


まとめ

  • エレンのヴィリーへの「食べる」行動は戦鎚の巨人の仕業であり、エレン自身は軍幹部のいる右側を狙っていた。

  • ジークの情報操作により、軍幹部が一箇所に集められており、そこを狙った作戦があった。

  • ガビとエレンは悲劇的に重なる運命を歩み、ファルコは複雑な事情を理解する「別ルート」の存在。

  • ゾフィアの死は進撃の巨人の残酷さを象徴する。

  • マガトの冷静な指揮はリーダー性の表れであり、パンツァー隊の悲劇的な運命も印象的。

  • 武器は中東連合との戦いの流れを汲み、巨人依存からの脱却を示唆している。

これらの要素を踏まえ、物語の深層を紐解くことで、進撃の巨人の壮大なテーマとキャラクターの葛藤がより鮮明になります。

進撃の巨人101話『戦鎚の巨人』の感想・ネタバレ

進撃の巨人101話『戦鎚の巨人』の感想動画

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