【進撃の巨人】第118話『騙し討ち』考察・解説・感想【ネタバレ】

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進撃の巨人118話『騙し討ち』のあらすじ

義勇兵オニャンコポンが、アルミン達を牢屋から出す。
104期生達は、エレンを信頼するか揉めた末に、助けることを決意。
104期生・ルイーゼなどの兵士達は一致団結して、マーレ軍の奇襲を迎え撃つ。
マーレ軍が優勢に場を支配する中で、獣の巨人が撃たれて、地に落ちる。

マーレ軍の戦士候補生コルトは、ガビと共にファルコを探す。
憲兵団ナイルは、危険を顧みずに、捕虜ファルコを敵のもとに返す。
戦場から避難したファルコは「エレンに協力した」罪と、ガビへの愛情を告白する。

【時期】854年
【場所】パラディ島

進撃の巨人118話『騙し討ち』で発生した伏線・謎

Qミカサはマフラーを巻くのをやめて、戦いに挑む
(29巻118話)

A
(34巻138話)
Qエレンの真意がわからない中、勘の良いアルミンが「海で佇むエレン」のことを思い出す
(29巻118話)

A
(31巻123話)
Qルイーゼがミカサが置いていったマフラーを意味ありげに見つめる
(29巻118話)

A
(31巻125話)
Qコルトがパラディ島奇襲時に「対巨人ライフル」を持ってくる
(29巻118話)

A
(30巻119話)

関連進撃全話の伏線・謎まとめ

残された謎

Q
(29巻118話)

A
(巻話)

進撃の巨人118話『騙し討ち』で解決した伏線・謎

進撃の巨人118話『騙し討ち』の表現・対比

進撃の巨人118話『騙し討ち』の考察・解説

進撃の巨人118話『騙し討ち』の考察・解説動画

アルミンの考え

アルミンはミカサから「何でそんなことをエレンは言うの?」と聞かれたときに「それは…」と言ってエレンが海を見て指を指しているシーンを思い出します。
これは22巻第90話「壁の向こう側へ」の「向こうにいる敵、全部殺せばオレ達自由になれるのか?」というエレンのセリフを思い出している描写です。
この時アルミンは地鳴らしの可能性も考えていたのではないでしょうか。しかし、その考えには蓋をしました。これがミカサに問われたときの「…まさか」の真意だと思います。

「悪魔」に気づくガビ

エルディア人を「悪魔」と決めつけて殺そうとするコルトに対して、ガビは「待って!」と言ってコルトを止めます。その結果、ファルコを助けることができました。
家屋で身を潜めるガビたちは、ガビとファルコの身を案ずるブラウス夫妻の会話を聞きます。しかし、直後に「どうしてお姉ちゃんを殺したやつのことなんか心配するの」「私は許せない」「殺してやりたい」という言葉も聞こえてしまいます。
ガビ自身もかつては、大事な人を殺した人を許せない、殺してやりたい、その感情が自然なことであり「許す」なんていう発想はありませんでした。カヤの気持ちも分かるというのが切ない部分です。
しかし、サシャの父親であるブラウスさんは娘を殺した自分を許し、さらに身を案じてくれているのです。
ガビは涙ながらに「悪魔なんていなかった」「この島には人がいるだけ」「私たちは見たわけでもない人たちを全員悪魔だと決めつけてずっと同じことを繰り返している」と語ります。ガビが洗脳教育から解放されていく様子が分かります。

進撃の巨人においてはエルディア人、マーレ人、ユミルの民…などレッテル貼りをして差別したり、互いに憎しみを抱いたりする感情や教育が悲劇の始まりとなっています。そんな世界の中でもガビはこの連鎖から抜け出すことができたのです。

ファルコの布とガビの腕章の対比

ファルコの左腕にはジークの脊髄液を混入された印である「布」が巻いてあります。ガビがその布を取るシーンがあります。
27巻108話「正論」のファルコが「これ捨てといてやるから」と言ってガビの腕章を取るシーンと重なります。
これは「一歩踏み出すきっかけ」を最初はファルコがガビに与えて、今度はガビがファルコに与えたという描写だと思います。

イェレナの表情の謎

イェレナから兵長とハンジさんがジークに敗れた可能性を聞いたアルミンが「残念だけど仕方がない」「ジークとエレンが世界を救うためだ」と言います。そこで皆さんの大好きなイェレナの変顔描写の後、「エレンとジークを助けてください」「信じてますよアルミン」と笑顔で言うシーンがあります。
この表情の真意については、3つほど考えられます。
1つ目、「残念だけど仕方がない」の部分に対して、残念とは何事だ!ジークが無事で良かっただろう、神を冒涜するな、という意味。
2つ目は「ジークとエレンが世界を救うためだ」に対して、信じてないだろ!という怒り。
そうであれば、116話「天地」のイェレナとアルミンの1回目の会話の時点で既にアルミンの「感動…致しました」の演技に気づいていたことになります。
そして3つ目は嘘だったら承知しない!という脅しの表情だった可能性もあります。

とはいえ、イェレナは104期生に安楽死計画を告げたので、エレンとは敵対しないように仲間にしたいのは事実でしょう。今回のアルミンへの表情も表面的には協力しなければいけないが、「嘘だったらただじゃおかない」という牽制の部分があると思います。

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ポイント

この時のそれぞれの思惑は何かというと、大体3つの思惑を持った人々がいます。1つ目が地鳴らしを抑止力として使いたいという多くの人々です、パラディ島の大勢の9割方の人がこのように考えています。そのためにジークとエレンを接触させようと。ただ中で2人だけです、暗落し計画を獲得していたのがジークとイェレナです。なのでこの2人もジークとエレンを接触させて暗落し計画を発動させる人の力を使おうと考えています。さらに実は
一人だけ考えが違ったのがエレンです。地鳴らしを強行するぞと。安楽死計画に、地鳴らし抑止力に賛同したふりをして、安楽死計画に裏で賛同したふりをして、地鳴らしを強行するぞとエレンは一人だけ考えていたのです。なのでこの3つの思惑があったよところを抑えると、分かるです。エレンとジークが何をやるかというところは、安楽死やるのか、地鳴らし抑止力やるのかところで難しい話ではありますが、エレンとジークを失ってしまったら、もうどうしようもないので、みんな一致団結して戦っているという状況です。次、アルミンの考えです。アルミンが、エレンはなんであんなことしたの?とミカサに聞かれたときに、それはと言って、エレンが海を見て指を指しているシーンを思い出します。このシーンは、22話であった、海の向こうの連中を殺せば、俺たち自由になれるのかというエレンのセリフ、これを思い出しています。この時言っていたのはこのセリフです。まさかとアルミンは言って、そのまま戦いに行くわけですが、この時アルミンは地鳴らしの可能性を考えていたと。しかしその考えは、エレンがことするはずがないと思って、蓋をしたのがこのまさかという発言だったと、31話を読んで今更ながら思います。次、悪魔に気づくガビ。ガビの心境の変化が、この辺りから徐々に明らかになってくるのですが、悪魔とコルト、ファルコのお兄ちゃんに、コルト待ってと言って、敵を信じるのです。悪魔と決めつけた、コルトを止めた結果、ファルコは助かったわけです。自分が悪魔と罵っていて、殺されかけたサシャの父親達の家族です。サシャの父親は許してくれたが、カヤは、どうしてお姉ちゃんを殺した奴のことなんか心配するの、私は許せない、殺してやりたいと語ります。もうまさに、カヤの気持ちというのも、ガビは分かってしまうのが切ないです。自分も大事な人を殺した人を許せない、殺してやりたいと考えていた。それが当たり前のことであり自然なことである。許すなんていう発想はなかったし、もんだと思っていた、自分がいた。それが昔のガビと同じカヤです。ただその姿を、さらにサシャの父親が許してくれたことを知って、悪魔なんていなかった、この島には人がいるだけと語るのです。私たちは見たわけでもない人たちを、全員悪魔だと決めつけて、ずっと同じことを繰り返している、と言って、改心をしていくわけです。このあたりが、この進撃の巨人という大きな物語における、悲劇の始まり、悪魔と相手を言ったり、マーレ人は悪いです、エルディア人は悪い、ユミルの民はダメだ、のようなものでレッテル貼りをした、教育が受け継がれていったのですが、それが一種、小さな世界においては、ガビの周りにおけては、解けたところが、見て取れるというシーンです。最終的にファルコの布を、取って外に向かうのです。ジークの脊髄液を、混入されてしまっている人物を表した布ですが、この描写パラディ島に来た、ガビとファルコが、ガビが持っているマーレ人の腕章です。を、これ捨てといてやるからと言って、取ったのと重なる描写です。ガビが今度はファルコのその腕章というか、布を取るところで一歩踏み出すきっかけは、最初ファルコがガビに与えて、今度ガビがファルコに与えたという、描写です。次、イェレナがアルミンに見せた表情です。皆さん大好き、このイェレナの、なんとも言えない表情ですが、エレンとジークを助けてください、信じてますよアルミンという、この表情の後に、笑顔で言うようなシーンがありました。イェレナとアルミンの、ちゃんとした2回目の会話です。1回目の会話は、捕まった104期生たちに、安楽死計画を告げるシーンです。さきほども言ったのですが、アルミンは笑いをごまかすように、泣いて感動したふりをしている。イェレナは、アルミンの感情に気づいている。2回目がこのマーレ軍が攻めてきて、104期生の仲間たちに、アルミンが語るシーンです。残念だけど仕方がない、ジークとエレンが世界を救うためだ、彼らを助けよう、みたいに言います。に、恐怖の顔をするが、イェレナだったのですが、これ何かというと、リヴァイとかハンジさんが敗れて、残念だけど仕方ない、というこの残念に反応した、というのもありそうです。残念とは何事だ、ジークが無事でよかっただろう、お前ジーク信者じゃないのか、みたいなところです。世界を救うためだ、に、お前は世界を救うということを信じていないのに、ことを口から出まかせで、表面上だけ言うんじゃない、という怒りの顔なのではないです。この場合は、1回目の会話の時にも、アルミンの真意に気づいていた、というところで重なっていきます。世界を救うためだって、1回言ったんだから、嘘だったら承知しないぞ、という脅しの顔かもしれないですし、ここら辺の詳細は、アニメ化とかされた時に、もう少し真相わかるかな、という感じがしますけど、とはいえ、104期生に、わざわざ安楽死計画を告げたので、104期生たちを仲間にしたい、エレンと敵対しないように、エレンの心を動かすとしたら、104期生意味で、彼らに告げた、という感じもします。今回のアルミンへの表情というのも、嘘だったら、ただじゃおかないよ、という、表面上は協力しなきゃいけないので、協力してくださいよと、その代わり、裏切ったら、ただじゃおかないぞ、という表情だったのかな、という感じがします。最後、小ネタは3つです。このイェレナのポーズ、見開きというか、1ページだったのですが、少尉くんの空に、という映画かなと、激しい雨の中、主人公が自由を勝ち取った、名場面がありますが、そのシーンを、多分、使っているのではないかな。次、マフラーの伏線。ミカサ大好き少女のルイーゼ、が、ミカサがマフラーを置いていくのを、全力で眼見をしていますが、これも、マフラーをルイーゼが持っていく、フラグです。ミカサがこの時、マフラーを置いていったのは、エレンからの自立とか、自分の意思で動、という、エレンを頼らない、という、意志です。最後、ナイルとファルコ、という話で、子供がいるナイル、が、ファルコにこんなことを語ります。「だが、君の帰りを待つ家族は、いるのだろう。この木を逃したら、一生帰れないぞ。俺はもう、妻や娘たちには、会えないだろう。ジークが一声叫ぶだけで、化け物になる。娘たちには伝えたいことが、まだまだあったのにな」と語るのです。この後、巨人になって、ナイル巨人は、ガビに殺されてしまうわけですが、ナイルは、子供が来る場所じゃない、家に帰るのだと言って、ファルコを助けてあげたのに、それなのに、ガビに、殺されてしまうという、悲惨な、最後を遂げるわけですが、ファルコはガビに、お前が好きだと告白します。俺は巨人になっちまうかもしれないから、もう言い残すことはねえと言って告白をするのですが、このナイルの言葉が、影響していたと。娘たちには伝えたいことが、まだまだあったのにな。もう俺は化け物になる。という話です。を聞いて、俺は巨人になっちまうかもしれないから、もう言い残すことはねえと言ってガビに告白をした、という感じがします。ナイルとファルコの話でした

進撃の巨人118話『騙し討ち』の感想・ネタバレ

進撃の巨人118話『騙し討ち』の感想動画

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