【進撃の巨人】第138話『長い夢』考察・解説・感想【ネタバレ】

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進撃の巨人138話『長い夢』のあらすじ

地鳴らし4日目(世界の様子)

地鳴らし巨人から逃げ惑う人々がつないだ「赤子の命」は助かった。

地鳴らし4日目(スラトア要塞)

地鳴らしは止まったが、エレン巨人、そして光るムカデは健在だった。
マーレ戦士は家族と再会し、涙を流す。
ミュラー長官は、エルディア人とマーレ人の垣根を超えて、アニの父親と握手をする。

光るムカデは、ガスを噴射し、レベリオから来たエルディア人、さらにはジャン・コニー・ガビを巨人化する。
知性巨人所持者達は、無垢の巨人、エレン巨人、光るムカデを相手に防戦を続ける。

そんな中、ミカサの頭痛が再発。
「道の世界」でエレンと過ごし、エレンを殺す覚悟を決める。
リヴァイが雷槍を打ち込んで出来た隙間から、ミカサはエレン巨人の口内に突入。
生身のエレンの目を見つめながらエレンの首を切り、キスをする。

その光景を、始祖ユミルは微笑んで見ていた。

【時期】854年
【場所】スラトア要塞

進撃の巨人138話『長い夢』で発生した伏線・謎

Q
(34巻138話)

A
(巻話)

関連進撃全話の伏線・謎まとめ

残された謎

Q
(34巻138話)

A
(巻話)

進撃の巨人138話『長い夢』で解決した伏線・謎

進撃の巨人138話『長い夢』の表現・対比

進撃の巨人138話『長い夢』の考察・解説

進撃の巨人138話『長い夢』の考察・解説動画

サブタイトル『長い夢』の意味

ミカサとエレンが見た「長い夢」。

関連進撃全話のサブタイトルの意味を考察

ポイント

①地ならしは完全に停止でよさそうかな? 地味に骨も消えている。137話では動いていたから超大型の爆風で物理的に倒したのかな。

②光るムカデは爆風でもライナータックルでも死なない。ユミルと精神的につながっていて、ユミルの未練解消で消えるか?あるいはエレン死亡で力の大元が消える?

③ミカサの頭痛は、レストランでの圧迫面談(4者)以来かな。ジャンの「エレンを殺そう」という台詞のときには出ていなかった。エレンが死にかけている光景を見て発生?

④アッカーマンと頭痛は無関係だとジーク兄が言っていた。ケニー・リヴァイも頭痛描写なし。ケニーの記憶改ざん時も頭痛はない。

⑤ミカサの頭痛はなにか?

  • (A)将軍家側の力…ありえる。パラディ島逗留と関係する「力」がある
  • (B)エレン進撃の影響…始祖と進撃のハイブリットエレンが自分以外の人に記憶を送るとかある?
  • (C)エレン始祖の影響…ケニー考えると無さそう
  • (D)それ以外?

⑥コニーはストレートな発言をする役目。ラガコ村の兼にいち早く気づく立ち位置。なるほど。

⑦アニパパに会いに行くアニの笑顔切ない。カリナ憑依抜けた感。ライナーと会えないのか。ピークの言葉遣いもいつもと違う(父と会って子供の一面?)

⑧状況を「悪夢」と何度も表現されている。なにかある?

⑨ミュラー長官とアニ父の話は予想通りだけど、そこから別れは衝撃。そしてエルディア人は巨人になれる事実からは抗えない。本能的な恐怖。

⑩ファルコの叫びは、無垢の巨人化とは無関係。時差もあるし、家族・好きな人を失う悲しさ。

⑪ジャンとコニー肩を組む。

⑫アニと父は唯一抱擁できない。

⑬入団式の夜って言ってるけど「解散式の夜」かな?どっちか忘れてしまった…

⑭最後までエレンvs超大型、無垢の巨人怖い、人間が巨人化するのも怖い…を描く凄さ。

⑮「了解だ、ミカサ」の信頼は女型の巨人戦のエルヴィンへの一言や、指示される側のミカサの成長を感じる。通過儀礼。

⑯エレンが60m級になる謎。地味にアルミンに硬質化パンチ。

⑰エレンの首を切るミカサの顔は進撃の巨人史上一番美しい絵な気がする。泣いた。

⑱にっこりユミル。ユミルの未練は性愛だったのか?122話の「男女のキス」を羨ましげに見ていた。光景を再び見られれば満足なの?エレンに自己投影?

 

ミカサの謎(いってらっしゃい、涙)

進撃の巨人138話の一番の謎。ミカサが見た光景はなにか?結論としては、エレンがこの時に「道に呼び出した」というものでしょう。

ネームによると「ミカサの理想を描く(35P)」と書かれている。これは35Pだけの話?あるいはこのIFルート的なもの全体が「理想」なのか。

ミカサが選ばなかった「IF世界の記憶」でもあります。123話で「オレはお前の何だ?」に対して「あなたは家族」と答えなかったルート。「あなたは大事な人。二人だけで生きよう」とミカサが言った。マーレの戦争が終わって2ヶ月=中東連合との戦争。ヴィリーの演説でパラディ島を攻めることは避けられない。

エレンが見ていたのは、敵が攻撃してきてパラディ島が滅ぼされる未来だった?そう考えると「敵に滅ぼされる未来」と「地ならしで滅ぼす未来」の両方をエレンは見ていた可能性もある?

何れにせよ、頭痛によって「選ばなかった記憶(世界線)をミカサが垣間見た」→「ミカサの覚悟」はあり得る。

また、アドベンチャーゲーム的な感じでもあります。

「BAD END」→決断できずパラディ島滅ぼされる
「GOOD END」→ミカサと逃避行
「GOOD END」→地ならしで世界滅ぶ・みんな死ぬ
「TRUE END」→地鳴らし止まり、人類滅亡回避

TRUE ENDに至るためには別のENDを見る必要あり。ありえた世界線の記憶をミカサは見た?

 

エレンはミカサに殺されて死亡

137話でアルミン(超大型巨人)は、光るムカデ・骨巨人・エレンの頭を攻撃。「さよならエレン」と発言していましたが。この時点ではまだ生きているでしょうが、地ならしをやったことも踏まえて考えると、最後に死ぬ可能性高そうです。

 

エレンの肉体は戦槌の巨人の能力でパラディ島?地鳴らし再開?

一方でエレンの「肉体」の方はどうなるでしょうか?

Youtubeの考察コメントでよく頂くのが下記の意見です

「ヴィリータイバーの妹のように戦槌の巨人の能力を使っている」

「エレン本体はパラディ島にいて、アルミンが倒したのは戦鎚の能力で作った偽物」

「エレンはヒストリアの子供(王家&獣継承)と接触して地ならしを再開」

一度は止まったように見えた「地鳴らし」が再び再開する展開は面白い(と同時に怖い)。

ただ、本当にエレン本体がパラディ島にいるのかは微妙な所。戦鎚の有線ケーブル(うどんっぽい線)がそんなに長く伸びるのか?というのが気になります。

そして何よりも光るムカデ(有機生物の起源・ハルキゲニア)が「エレンの頭」めがけて飛んでいきましたよね。

更にはジャンの覚悟、アルミンの「さよならエレン」という発言の重みも考えると、私はエレン本体は、エレン巨人の「頭」の部分にいると思っています。ってことで地鳴らし再開は無さそう。

 

ヒストリアの赤子は「獣の巨人」を継承するか?

地鳴らしが世界中で起きて人々が逃げ回っています。この状況の中でおそらく唯一出産しているのが「ヒストリア」でしょう。

135話ではヒストリアの赤子が生まれそうな描写がありましたね。137話のジーク死亡との時系列は不明ですが、「獣の巨人の力」がそちらに継承されていくのは、この状況なら自然な気がします。

そうなるとヒストリアの子供は生まれながらに「13年で死ぬ運命(ユミルの呪い)」に縛られてしまいます。

この状況を打開するには、やはりユミルの呪いが消える=巨人の力が消える展開になるのではないか?とついつい期待してしまいます。

 

光るムカデ死亡で「巨人の力」は消えるのか?

物語の最後で「巨人化」の力そのものが消えるのでしょうか?

巨人化の力が消えるとするなら

  • 光るムカデ死亡で道自体の消滅
  • 道で巨人コネコネする人がいない

のどちらかが必要かと思います。

「血液検査(エルディア人か判別する仕組み)」の設定があるので、光るムカデ死亡で道自体が消える=巨人化の力そのものが消えるがありそう。

道にエレンが一人取り残される…みたいな展開も切なくてありえそうだなとも思うのですが。本当に残り2話で終わるのか?ってくらい可能性が色々ありますね。

 

ライナーの硬質化能力は?さよならいなーフラグ?

パラディ島の壁巨人を動かすために、一度は解除された硬質化能力。ライナーの硬質化能力は果たして今なお機能するのでしょうか?

現状では「硬質化」は使えている感じがしますが、光るムカデ死亡で巨人化能力が無くなるとしたら…?そこが一番怖い点ですね。

ここまで死亡フラグが立つたびに乗り越えてきた「英雄ライナー」はここにきて、帰らぬ人となってしまうのか…。

 

始祖ユミルの「未練」とはなにか?

ジークの推理によると始祖ユミルは「未練」を持っているようです。アルミンは「つながり」じゃないか?と思っていたので、おそらくその方向性でしょう。

進撃の巨人30巻122話の「男女が祝福されている様子」を見ていたコマが再び出てきたということは、やはり男女の恋愛的な方向性でしょうか?

抽象化していくとこんな違いがあるかなと思います

  1. 男女のキス
  2. 結婚(絆)
  3. 男女の恋愛
  4. 血縁のない人間同士の愛
  5. 人同士のつながり
  6. 恋愛ができる普通の暮らし

意外と「男女の恋愛」以外の方向性もあるのではないかな?と個人的には推測しています。

※詳しくはまたYoutubeで考えていきます。

【進撃の巨人137話】ジークとリヴァイの●●は?アルミンの対話とユミルの未練

 

スラトア要塞のミュラー長官 vs アニ父の戦いは?

争いは起こらずにふたりとも無事だと思います。137話で書いたままです。

再び対立したエルディア人とマーレ人。アニの父親とミュラー長官はお互いに「戦いはもうやめよう」と考えているはず。前回放たれた4発の銃声は、戦いの終わり(ミュラー長官の銃弾がゼロになること)を示唆している気がします。

あれだけ「過ちは繰り返さない」と語っていたミュラーがここにきて戦いを始めたら「これだから進撃の巨人は…」となりそれはそれで面白いのですが、残り3話ですから無いかな〜と。

エレンの地鳴らしが止まった後、パラディ島が攻められないためにも、ミュラー長官(マーレ国の代表としての声)が必要なはずです。

【進撃の巨人】第137話『巨人』考察・解説・感想【ネタバレ】

 

進撃の巨人「残り」の伏線・気になる所

  1. エレンは生きる?死ぬ?
  2. エレンが見ていた「あの景色」と考えは?
  3. ライナーは無事?
  4. 巨人の力は消える?
  5. ユミルの未練・救いは?
  6. 1話の「いってらっしゃい」の回収は?
  7. ミカサの頭痛の意味は?
  8. アニとアニ父は会える?
  9. ミュラー長官とアニ父の対立は?
  10. 地鳴らし後のパラディ島への憎悪はどうなる?
  11. キヨミ様とイェレナの漂流生活大丈夫?

 

ポイント

進撃の巨人138話『長い夢』の感想・ネタバレ

進撃の巨人138話『長い夢』の感想動画

関連記事

135話『天と地の戦い』
136話『心臓を捧げよ』
137話『巨人』
138話『長い夢』
139話『あの丘の木に向かって』

18 COMMENTS

エレン帰ってきて

アニメ6話のミカサの目?瞳孔?が、ゆっくりとこちら側から見て時計回り(ミカサから見て反時計回り)にゆっくり回ってるのってなんか意味ありそうですかね( ᷇࿀ ᷆ )
アッカーマンの覚醒の演出かなあ?

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匿名

すみません。よくわからないのですが32巻の130話6ページ目の3コマ目の男性はだれなのですか?初心者なのでわからないのです教えていただけると幸いです。あと、カモメが気になるんですが、あれがエレンではないですよね。

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結局、エレンの目的は、なんだったのか。地ならしはじめるときは、パラディ島を守るとか言ってたけど、アルミンから巨人のちからを取り上げなかったり、止めたいのなら俺を殺せとか、どれがエレンのやりたいことなのか、ユミルにしたがっているだけならエレンはそのまましたがう(奴隷)人なのか、闇落ち主人公やりたいことがわからないて感じだなと思う。

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匿名

傍観者でエレンが言った「特別な父親の息子だった」に呼応する言葉がありそうな気がします。全てはユミルとエレンとの邂逅に導かれるための道程ではなかったかと。
最初はタイムループなのかなと思いました。エレンはグリシャに壁を破壊される日を伝えることができた。経験したことを伝えることができるのであればこれ以降のことをグリシャに伝えて壁を破壊される前に始祖の巨人を手に入れてやってくるダイナ巨人を待っていれば座標に行くことも可能となりますよね。やはり座標の破壊が目的なのかな。すべてのユミルの民はあそこでつながっているということは逆に言えば束縛されているということになりそうだし。
あと、進撃の巨人についてマーレでは認識されていたのでしょうか。グリシャも知らなかったみたいだし、ライナーたちも知らなかったですよね。あの紙芝居でも八つの巨人と言っているけど始祖が含まれていないということですか?わからないことだらけで面白いです。

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のりたま

どっがで見た考察
単行本のこのシーンに書かれてる13とその後に書かれてる845を繋げると13845
138話の45ページを見るとこのシーンに繋がる
https://i.imgur.com/2MDXK7w.jpg
これすごくね?

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いお

どっかで見た考察
単行本のこのシーンに書かれてる13とその後に書かれてる845を繋げると13845
138話の45ページを見るとこのシーンに繋がる
https://i.imgur.com/8izn6mj.jpg
これすごくね?

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bo

これは自由を知りたかった男の子と愛を知りたかった女の子のお話しなのか。

愛されたくて、エルディア王に尽くし、死後もなお、自らの血を引く者を使って、王の血に連なる者たちに尽くし続ける。

一方で、いくら尽くしても愛される事はなく、開放されたいという気持ちを秘める。その気持ちが呼び寄せたのがエレン。彼は誰よりも不自由な彼女を解放すべく、自らの身に光るムカデを寄生させ、それを仲間たちに討たせる。自らの夢を達成させたいという願望とそれは心のどこかで微妙に交差する。

討ったのは彼を愛するミカサ。多くを犠牲にしても、仲間のため、自らの願望のために進む苦しみから彼を解放するために。

愛する人を殺すことで苦しみから解放する究極の愛の姿を見守るユミル。彼を大木の元に戻すのは彼女なのか。

次号で描かれるものがなんなのか。この作品が描きたかったテーマが明らかになる。

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おとおと

138話を読んで思うところがあり、今年1月に私が観たことを含め初めて記す。

将軍家の能力は、九つの巨人の継承者を探し出すことができる。
だからこそヒィズルはエルディアと同盟を結ぶことができたのではないか。
〔行方不明の継承者(赤子等)を探し出せるから。〕
そして138話で、ミカサが「エレンは口の中にいる」とわかったのも、
将軍家の真の能力に目覚めたから。

関連して、将軍家には九つの巨人の継承者(又はユミルの民)の、魂の行き先
〔東洋思想でよく言われる輪廻転生〕をも知ることができる。
ミカサが、アッカーマンと東洋人(将軍家)の子供でありながら、
道の世界に行くことが出来たのも、この将軍家の能力があるからなのでは。
そして138話の場面での、「いってらっしゃい、エレン」とは、
ヒストリアの子供として生まれ変わることを示唆していると思われる。

以下は私の願望。
エルディア人(ユミルの民)は巨人化から解放され、世界には平和が訪れた。
10年後、アルミンは約束を叶えるために、旅に出かけようとする。
それはエレン(ヒストリアの子供)と一緒に、まだ見たことのない世界、
炎の水や、氷の大地を見るために。
そして旅立ちの日、ヒストリアやミカサをはじめ、多くの人に見送られるが、
その中にミカサのマフラーをした、ミカサの娘がエレンに声をかける。
「いってらっしゃい、エレン」と。
エレンは「いってくる、ユミル」と言い、
アルミンとともに、オニャンコポンとファルコの操縦する飛行機に乗り、
まだ知らない未知の世界へと旅立つ。

残酷な世界が終わるのなら、こんな希望くらいあっていいと思う。

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T

ミカサがエレンの首を刎ねてたけど、戦鎚持ってるんだから
結晶で防御できたはずだし、アルミンをヌルマゴして調略
させてみたり、手抜いてる感が凄い気がする。

「王手飛車はかけた方が負ける」みたいな感じで、
エレンを殺害すると逆にストッパーズが詰むのかも。

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T

エレンが結晶化して防御してないのはぬる過ぎるので、
首を刎ねられるのは読み筋通りなのでは?

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きみあん

ダイナ巨人にはグリシャの家の場所を教えただけだと思いたい。ベルトルドの蹴り飛ばした破片が家に落ちていなければカルラは避難出来ていて、それに賭けたのかも。
仇討ち(憎しみの連鎖)の動機は物語の途中からエレンからは消えていると思うので。
あと、宣戦布告の時のエレン、ガビに破片が落ちてもかまわないと思ってた?

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