【進撃の巨人】第127話『終末の夜』考察・解説・感想【ネタバレ】

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進撃の巨人127話『終末の夜』のあらすじ

地鳴らし1日目夜(パラディ島シガンシナ区)

ハンジはジャン・ミカサに密会する。
ハンジは「虐殺はダメだ」と語り、エレンを止めるのに協力してほしいと頼む。
ジャン・ミカサも決意を固め、調査兵団としてエレンを止めるために動き始める。

地鳴らし2日目夜(パラディ島ウォール・マリア南の巨大樹の森付近)

エレンを止めるために集まった調査兵団とマーレ残党、そして義勇兵。
メンバーは
調査兵団:ハンジ、リヴァイ、アルミン、ミカサ、ジャン、コニー
マーレ残党:マガト、ライナー、アニ、ピーク、ファルコ、ガビ
義勇兵:イェレナ、オニャンコポン

お互いに敵を殺し合ってきた彼らは、言い争い、簡単には団結できない。
話し合いを進める中、ジャンはライナーへの怒りを抑えきれずに殴りかかる。
ガビはライナーをかばい、ジャンの蹴りを食らってしまう。
それでもなお、ガビは調査兵団メンバーに謝罪し、「地鳴らしを一緒に止めてほしい」と懇願する。

地鳴らし3日目朝(パラディ島ウォール・マリア南の巨大樹の森付近)

翌朝、ジャンはガビに謝罪し、協力することを伝える。
一同は、アズマビト家が持ってきた飛行艇を使うために、パラディ島南にある港を目指す。
しかし、先回りしたイェーガー派が港を占拠。対巨人用装備の兵士が戦闘態勢で待機していた。

【時期】854年
【場所】パラディ島

進撃の巨人127話『終末の夜』で発生した伏線・謎

Q
(32巻127話)

A
(巻話)

関連進撃全話の伏線・謎まとめ

残された謎

Q
(32巻127話)

A
(巻話)

進撃の巨人127話『終末の夜』で解決した伏線・謎

進撃の巨人127話『終末の夜』の表現・対比

進撃の巨人127話『終末の夜』の考察・解説

進撃の巨人127話『終末の夜』の考察・解説動画

サブタイトル『終末の夜』の意味

地鳴らしで世界が終焉に向かう日の夜。
パラディ勢力とマーレ勢力の対立の終焉。
【時間経過】夕焼け(125)→終末の夜(127)→人類の夜明け(130)
関連進撃全話のサブタイトルの意味を考察

進撃の巨人127話『終末の夜』の勢力図

進撃の巨人勢力図127話時点

ジャンの妄想相手はミカサ?

ジャンが妄想するシーンから127話は始まります。126話でフロックからイェレナ・オニャンコポンを車力の巨人が誘拐する前夜。ジャンとミカサはハンジと話して「エレンを止めるために動く」ことを決断。ここで注目なのがジャンの妄想相手の特徴

  • 頬の傷
  • 黒髪
  • ジャンはミカサが好き

おそらくは、ミカサですよね。セントラルでの幸せな結婚生活を思い浮かべているので「行くな、考えるな、このままじっとしていれば良い暮らしだ」と自分に語りかけているのが切ないです。

 

骨の燃えカスが許してくれない=「マルコ」

マルコはエレンたち104期生の同期。アニ、ライナー、ベルトルトに殺されて早々に物語から退場した。一番のポイントは、ジャンと仲が良かったこと。今回の話では、そんなマルコのことをジャンは思い出した。126話で「骨の燃えカスが許してくれない」と言っていたのはマルコのことです。

 

イェレナの整理

イェレナは「みんな人殺しの罪を背負っている」ことを語ります。整理すると

  • アニ、ライナーたち →パラディ島の兵士を殺した&マルコを殺した
  • アルミン、コニー、ミカサたち →レベリオ収容区でマーレ兵を殺した
  • ガビ →サシャを殺した

という感じで、みんなで世界を救うことに酔いしれているけど、お前ら罪忘れてないか?と問いかけています。

 

マルコの死が告白される

ライナーが、104期生のマルコを殺害したと語りました。その中で、マルコの最後の言葉「話し合っていないじゃないか」という言葉が響いてきますね。マルコは最後まで話し合おうとしていた。

そしてこのセリフが巡り巡って、話し合いの場が生まれたのが今回の感動ポイント。ちなみにこのセリフはベルトルトの心理にも強く影響していまいた。

参考動画「ベルトルトの徹底解説

 

ジャンの妄想と窓

進撃の巨人では「窓」が妄想と現実の境目(境界線)になっている。理想の世界は「理想的な世界」が窓の内側に描かれている。今回も、ジャンは窓の外(建物の外)に出ていって、現実と向き合う。実はこれ、過去にも同様の描写があります。巨人の力を制御できず、夢の中にいたエレンをアルミンが起こすシーンですね。

 

また、ハンジの言葉をきっかけにジャンやミカサに亡霊を見えたシーンにおいても、窓は割れ、外と内の区別がなくなりました。つまり、窓を介した

  • 内側:理想
  • 外側:現実

状態だったが、窓が割れ、侵入してきたということかもしれません。

 

「シチュー」のシーンに隠された秘密

諫山先生が漫画を書くにあたって影響を受けている「フード理論」を知っていますか?福田里香さんが提唱した 「フード(食事)を通じて、作品が分かる」という理論です。

フード理論3原則は以下の通り。

  1. 善人はフードを美味しそうに食べる
  2. 正体不明者はフードを食べない
  3. 悪人はフードを粗末に扱う

 

さらに、「仲間は同じ釜の飯を食う」という話もあります。同じ釜の飯を食うとは、毒物が入っていない ・腹の底を見せ合うという意味につながり、信頼関係を示しています。マガトたちも仲間になったという意味ですね

 

腹の底を見せないイェレナ

フード理論では、「正体不明者はフードを食べない」という話もあります。今回、実はマーレ人だったことが判明したイェレナ。食卓を囲んでいるけれども、腹の底は見せていません。みんな器を手にとっているけど、イェレナだけ手を付けようとしていないんですね(読み返してみてください)これは「正体不明者」であり、「同じ志を共にする仲間ではない」という意味です。

その他、フード理論的な描写としては、

  • ジャンがシチューをこぼしていない(善人)
  • 人に先に与えるハンジ(聖人)
  • ジャンのおかわり(生きるエネルギー?)

などが見受けられます。気になった方はYoutube動画をチェックしてみてくださいね。

フード理論に関しては、下記の書籍をどうぞ

 

マガトがガビに手を触れられない理由

実はマガトはガビを大切に思っています。パラディ島に上陸した時に、ガビを抱きしめるシーンがありました。そのときに注目なのは呼び方です。ガビと呼ぶ時は

  • 感情的
  • 一人間として接している
  • 親子のような愛情

という感じ。

 

一方でブラウンと呼ぶときは、

  • 理性的
  • 上司と部下として接している
  • 悪魔の末裔とマーレ人の線引き

という違いがあります。

 

幼少期から見てきていて、自身の子供のような存在&人間と知っている。 一方で、マーレ人とエルディア人(悪魔の末裔)という関係で接する必要性があることもマガトは把握しています。

それでは、今回マガトがガビに手を触れない理由はなにか?何故手を伸ばせなかったのか?何を考えていたのか?

 

3つほど理由があるかなと思います。

1つ目は、ガビがパラディ島で過ごしたことで、島の悪魔に対する感情が変わったことに驚いている。

2つ目は自分の行動を振り返る 「悪魔・正義」「敵・味方」みたいな言い争いをしてきた自分と、ガビを対象的に見ている。心の声を代弁するなら「オレは何をやっていたんだ、オレは正しいのか…」という感じ。

3つ目は自分には資格がないと思っている。悪魔打倒、さらには自分たちの利益のために、何も知らない子供を育てて利用してきたのはマガト自身。

「ガビが殴られたのは自分たち大人の責任でもある」

「なんて言葉をかけるべきなのだろう」

「自分はどちら側の立場で声かけるのだろう」

そんなモノローグが聞こえてきそうです。

 

裁いてほしいライナー

ライナーの罪の告白のシーン。

「マルコを殺したのはオレだ」と語り始めますが、ここでのちょっとおかしな点が2つあります。

1つ目は妙に詳細に語る点。「マルコに会話を聞かれたから殺した」とだけ語ればいいのに、「オレは空中でマルコを屋根に叩きつけ動けないよう押さえつけている間に…」 「マルコはその場から動けないまま…背後から来た巨人に食われた」と詳細に語ります。

 

2つ目は話が一段落した後も語る点。ライナーの発言後に、ジャン、ハンジが「そうだ、話し合いをしよう!」と言って話が一旦終わりかけます。ここで話を終わらせられたのに、その後もライナーは語り続けます。

それは何故か?進撃の巨人23巻99話の「自殺した開拓地のおじさん」の心境だと思うのです。つまり、「許してほしいのではなく、裁いてほしい」という気持ち。このライナーの気持ちに注目するとこの告白がより一層深く感じられます。

ポイント

1つ目が、ジャンとハンジと理想論調査兵団として世界を救うこと、エレンを止めることをみんなで決意したわけですが、最初、どっちにしようか迷っているジャンの姿から物語始まりました。ジャンというキャラクターですが、元々は104期生で憲兵団に入りたかった、ミカサのことが好きなキャラクターでした。しかし125話のこのフロックの発言によって、迷っちゃうわけです。お前は憲兵になって内地で快適に暮らしたかったんだろうと、昔のジャンに戻れよと言われたのです。ジャンとしてはこのままイェーガー派になれば内地で快適に暮らせるのですが、調査兵団として最後まで戦うことを選んでいました。このジャンが迷った時の妄想が見どころがあるです。ジャンの妄想の中では、ジャンは結婚してすでに子供がいるような状況でした。この女性誰かという話ですが、黒髪、さらには頬の傷のようなものがあるので、ミカサで確定です。ミカサの髪が今と違って長いあたりもジャンの妄想が投影されています。元々はミカサのこの長い黒髪が好きだったのですが、エレンがこの髪長すぎはしねえかとミカサは髪を切ったりしていました。きっかけでエレンのことを恨んだりもしてました。このミカサを妄想相手に選んでいますが、もう一個注目なのが、女性の顔がしっかり描かれていないです。よく見ると、これはジャンにとっての心境です。自分の都合の良い妄想に対するの引け目というか、いい暮らしを享受するか迷ってしまったところへの引け目というのもあるのだ。だからこそ現実に引き戻された後にミカサと会った時の表情は何とも言えない感じです。考えすぎかもしれませんが、このミカサを見る目線のジャンの気持ちが込められている気もします。このジャンとミカサとハンジさんですが、亡霊を見るのです。それぞれの人に亡霊が見えました。元々は最初エルヴィンがこの調査兵団の兵士達の亡霊が見えるという話をリヴァイにしていたのですが、これと同じようなものが見えていました。このエルヴィンにとっては、亡霊は監視とか役割を果たせという、メッセージだった感じがするのですが、ハンジさんから見るとまた違いました。エルヴィン、ミケ、モブリットが微笑んだりもしている監視というよりは、医師を託したぞという、笑みにも見えます。ジャンとかミカサから見た亡霊は、ジャンから見えたのはマルコで、ミカサから見えたのはイアンだと、彼らの気持ちをジャンたちも汲み取っている。結果的には、このハンジさんもジャンも調査兵団の医師を受け継いで行動していくわけです。現在の状況としては、従来の兵団組織は壊滅しているとザックレー、総統ナイル、ピクシスが死亡してしまって、イェーガー派が実権を握る中では、このハンジさんの命令を聞く理由は、本来はジャンにはないですが、それでもハンジさんは、自分は調査兵団14団の隊長だし、君たちにお願いをしたいと言います。組織的な与えられた立場ではなくて、精神的な調査兵団の精神を受け継いでいる。実現可能性が低くても、人類の理想の世界、このために動き続けるところが、調査兵団の一つの気持ちです。人類の自由のために心臓を捧げた仲間が見ているような気がすると言っていました。この人類の定義というのも、当時は、壁の中の人々だけが人類だと思っていたのですが、実際は外の世界にも人がいた定義とか範囲は変わっているが、人類全体のためという気持ちは変わっていないです。壁の中だけじゃなくて、壁の外を含めた、文字通り壁のない人類、壁のない世界にの話をしています。この観点で見ると、個人的な解釈強めですが、魔導ところも、一つ注目です。例えば、このジャンの妄想と魔導ですが、魔導が、現実と理想のの境目、境界線になっている感じもします。過去にも同様の描写があって、エレンが、巨人の力を制御できずに、単行本4話の時に、夢の中にいた時に、アルミンが、外から、起こそうとしていました。理想の中に閉じこもっていたいが、現実が呼びかけてくるという、これと同じような描写が今回あった感じです。このジャンの心象風景ですが、ハンジさんのところに行ってです、会話をしていました。この時にはまだ、室内で会話をしていたのですが、ハンジさんのこの島だけに自由をもたらせばそれでいい、ことを言うケチな仲間はいないだろうというセリフで、調査兵団の亡霊が見えていました。この時の注目は、この心象風景だと思いますが、壁が、なくなって窓も割れて、それで亡霊たちが見えるところでこれは外と内の区別がなくなったということを示しているのです。窓が割れて、理想が現実を侵食するそういう表現です。結果的には、壁の長い世界というのも、一つポイントかなと思っていて、この状況です、ハンジさんが、この島だけに自由をもたらせばそれでいい、こと言う奴はいないだろうという発言をしていたのですが、パラディ島に逃げ込んだ145代フリッツ王は、島の中にだけ楽園を築きたいと言っていましたし、フロックたちは、島の中で新生エルディア帝国が復活すればいいと、世界もパラディ島だけは絶対に滅ぼすと言っていました。自分たちだけが幸せならいいというか、外と内を区別する考え方です。ハンジさんはそれを否定していきます。ケチなことを言う仲間はいないだろうと言っていました。〇〇人は、いいとか、〇〇人はダメなど、あの人たちはいいなど、私たちだけは助かればいいなど、考え方は、境界を設けてです、こちらが良ければあちらがどうなってもいいという考え方ですが、果たしてそれでいいのかという、一つの問題提起に思います。理想論だけど、内と外を隔てる壁がない世界の実現、これを目指していたのかなと思いました。ジャンとハンジの理想論です。次、シチューを囲む会話の深掘りですが、みんなで、ハンジさんお手製のシチューを食べながら打ち合わせという感じだったのですが、しんどい会話たくさんありました。例えば、まずジャンとマガトの会話です。地なら島で追い詰めたのはお前らだろうが、今さら歴史の話をしようって言うのかそういうどっちが悪いみたいな話を延々としていたわけですが、マガトの方は歴史の話で自分たちは被害者と言っていて、一方でジャンの方は、歴史とか全体の話というよりは、自分たちにとっての話をしています。元はといえばエレンの母親が食い殺されたことそういう話をしていました。この光景どこかで見たことありますが、ガビとカヤのシーンです。ガビはエルディア人の罪、過去の歴史の話をしていて、カヤは母親が食べられた自分達の話をしていた、このシーンのまた再現です。だからこそ、この話をしている時にガビが抜の悪そうな顔をしていますが、ファルコもガビの方を見ていますし、ガビからすると、自分、ガビとカヤと同じような会話をこの大人たちがしてるなぁというそういう思いで見ていたのです。次、ミカサとアニの会話ですが、アニが、エレンを殺せるのとかなり直接的に言っていました。地鳴らしの阻止のためにエレンを止められるのか、交渉が無理なら殺せるのかという、問いかけです。この殺せるのかというところは、ずっとみんなが避けていた考えです。ハンジがジャンとかミカサを支えに行く時にも、エレンを止めると言っています。殺すではなくて止めるがポイントです。アニがそれを質問するは、読者の気持ちの代弁でもありますし、この止めると殺すの違いというところ、ここが今後の物語の一つ注目ポイントになっていくです。イェレナが、思い出してみませんかと言って、みんな人殺しの罪背負ってますかなり嫌な話をします。アニとかライナーたちはパラディ島の兵士とマルクを殺したし、アルミン、コニー、ミカサたちは、レベリオ収容区でマーレヘンを殺したと、カビはサシャを殺したし、ジャンは車力とファルコを、殺してはいないけれども殺しかけたというシーンがありました。世界を救うという、甘美な言葉を語るが、全員の異婚をあえて表出たせるところで前回のこの世界を救いにということが本当にこれ正しかったのと、つい思ってしまうような。このイェレナの存在は、キリスト教で言われてる、人間を誘惑するものというか、惑わすものとしての悪魔という、感じの存在です。読者の代弁。中でライナーとジャンがやり取りをするわけです。ライナーが罪を告白して、マルコを殺したのは俺だと語り始めていました。ここでのおかしな点が2つあります。1つ目が、妙に詳細に語るマルコに会話を聞かれたから、殺したとだけ語ればいいのに、俺は空中でマルコを屋根に叩きつけ、動けないを抑えつけてる間に、アニに立体起動装置を外させたと言います。妙に詳細ですと。さらには、話が一段落した後も、怒りに身を任せてその巨人を殺したよくもマルコと言いながらという、凄い詳細に語るのです。え?とハンジさんも驚いていました。話を終わらせられたのに、あえて話し続けたというところがおかしな点です。なぜかというと、この自殺した開拓士のおじさん話ありましたが、ライナーは、裁いてほしかったと。許してほしいのではなくて、裁いてほしかったからこそ、詳細に言った気もします。結果的に、ジャンが、もうやめろと言ったのに話し続ける、ライナーに我慢できなくなって、ボコボコにするわけです。仲直りはさすがに都合良すぎるとは思っていたのですが、ここに来て、あのそういうわだかまりをこんな形で解くのです。みんな仲良しという話ではなくて、ボコボコにして、結果的には、お前を許せないと言っていました。こんな着地方法ですが意外でした。犯した罪は消えないが、それに対する、憎しみは消えていくという話かな。このシーンですが、ミカサの方がリアクションが早かったのを気づきましたかね。このライナーの動きにミカサが、これで反応しています。ただ結果的には、ミカサは、止めには入らずにジャンが殴るのを見ていたという最初感じだったのですが、止めたのはアルミンとコニーでした。ミカサはその判断しなかったところも一つ見どころです。このライナーが殴られたことによって、アニとライナーの関係性も変わってきました。ライナーたちが104期生と、戯れている時に、アニは、王との侵入で死にそうになっていたりして、私ばかりに責任を負わせやがってという気持ちがあります。アニからライナーへの恨みです。だからこそ吐きそう顔を近づけないでくれるなど、いう風に言っていたのですが、マルコの死は自分が原因だと、アニを、かばうようにライナーは言っていました。アニのライナーへの、和田ファミリーところも解けたと思います。ライナーの痛みは、自分の痛みでもあるので、ライナーを、看病する姿というのもありました。ライナーへの同情とか申し訳ないという気持ちが、アニの中にも湧いてきたと思います。ライナーとジャンのやり取りですが、もう一人です、関係してきました。ガビです。ガビが、ズズズしいことはわかってますが、皆さんの助けが必要ですって、私に力を貸してくださいと、蹴られながらも反撃をせずに、土下座をして言います。ね悪魔と憎んでいたガビのパラディ・トーミーへの心変わり、親戚であるライナーの苦しみをさしてです、様々なこのガビの変遷があった上で、こんな状況になっている。本当に子供にこんなことさせるのかという、しんどさ、しんどさがありました。それを聞いてです、ジャンが、泣いているシーンもありました。どうすればいいんだと言っていたのですが、このジャンの姿というのも、どこかに行こうとしている、森から出ようとしているようにも見えました。サシャの父親が語っていた、森から出ようと試み続ける、ジャンの心境ところもあるのだと。マガトの心理とガビに触れない理由ですが、マガトの基本的な考えに復習しようと思います。マガトはマーレ国の軍人です。マーレ国の教育に色濃く影響されている。マーレを救うためにパラディ島の資源を、ゲットしようとしたり、ユミルの民は悪魔の末裔だ、パラディ島を攻めていました。さらには、レベリオを襲撃されたことの恨みなのか、もあるので、様々な状況から、パラディ島の悪魔と敵対的なところから始まっていました。島の悪魔のものの楽園と言っていたのですが、マガトがこう考えるのも仕方ないところはあるです。ただ、このハンジさんの、なんでことするのかって、こんなの絶対パラディ島民にとっては、このハンジさんたちにとっては、得がないのにしてるところを聞いてです、考えるところがある、「…」というそういうモノローグがありました。マガトがガビに触れなかったのですが、この土下座をしているガビに、マガトが、手を出しかけて、触れませんでした。このマガトの心境を、表している、細かい、小回りでした。なぜかというと、一つ目がガビの変化に驚いているところです。ガビがパラディ島で、1ヶ月以上過ごしたことによって、島の悪魔に対する感情が大きく変化していること、これに、驚いているが1つ目。2つ目が、自分の行動を振り返ったのです。悪魔、正義とか敵、味方みたいな話を、ジャンと言い争いしていましたが、ガビは対照的に、見ていると、さらっと流してです、助けてくださいと言っています。俺は何をやっているのだを、思ったのです。さらには自分には資格がないとも思ってそうです。悪魔、打倒とか、さらには、この自分達の利益のために、ガビとかファルコたちを、育てて、来たというところがあるので、それらを考えるとマガトの心境としては、ガビが殴られたのは自分たち大人の責任だと、なんで言葉をかけるべき、自分はどちら側の立場で、声をかけるべきなんだ、マガトは思っていたと思います。このマガトのガビへの気持ちというところで言うと、ガビのことを凄い大切に思います。この時もガビと言いかけて、手を出せなかったのはガビのことを思っていたからこそかなと、資格がないみたいなところもあるでしょうし。このマガトの呼び方ところも実は注目ポイントです。パラディ島に上陸した時に、やってガビを抱きしめる時には、ガビと呼んでいました。それ以外の、場面では、ブラウンって、苗字で呼んでいます。ガビと呼ぶ時には、感情的で、一人の人間としてしている、親子のような、愛情がありそうです。一方でこのブラウンって呼ぶ時は、理性的で上司と部下という関係で接しています。悪魔の末裔と、マーレ人という線引きをしているのだと。ただマガトは幼少期から、この戦士候補生たちを見ているので、子供のような存在、彼らが悪魔じゃなくて人間だと知っています。一方で、このマーレの軍人としては、マーレ人とエルディア人という関係性で、接する必要があるという、絶妙な立場ですが、この一言に、ガビという一言に、このマガトの気持ちというところが現れているです。イェレナの真実が発覚という話ですが、イェレナ、マーレ人だったということが判明しました。ごく一般的なマーレ人の環境だったのですが、この反マーレ派義勇兵を組織した元々別の国の人間だと思っていたし、祖国を奪ったマーレを憎む、その代表だったのかなと思っていました。このイェレナがジークを侵攻したシーンあたりを見ても、これは実際こんなことがあって、イェレナは、ジークのことを侵攻したのかなと思っていたのですが、読者含めて、みんな完全に騙されたと。の私欲と言いますか、何か自分の日常を変えてくれる存在としての、ジークを、慕っていたのかなと尊敬プラス、の恋心みたいなところもあったかもしれないです。フッ。マガトがイェレナを連れてきたのは、エレンの行方を知ってそうだからという話ですが、知ってるかと聞かれて、「…」、知るわけないと言っていました。この後実際に、イェレナが知っていることを判明するのですが、この時も、知っていながらも、また嘘をつき続けると。最後、フード理論で読み解く食事シーンですが、諫山先生が漫画を書くにあたって影響を受けている、この動画、こちらのチャンネルでも何度か言っているフード理論です。善人はフードを美味しそうに食べるし、正体不明者はフードを食べない、悪人はフードを粗末に扱うと、その観点で、諫山先生、意識して書いているです。その様に言うとです、このフード理論の中の一つで、仲間は同じ釜の飯を食うがあります。まさに今回これです、みんなで、刺身を食べ合っていました。腹を見せ合うというか、毒物が入っていないからこそ、他人が出したものを食べるというところ、信頼関係があります。カンパニーの語源は、一つのパンを分け合う仲間など、のもあったりするのですが、このみんなで食べるは、の信頼の証です。だからこそです、正体不明者はフードを食べない、実はマーレ人だったことが判明したイェレナですが、一人だけです、やって食べ物に手を付けていないです。イェレナだけが、正体不明者であり、同じ志を、まだ共にする仲間ではないを、表してると思います。うがった見方かもしれませんが、ジャンが起こったシーンなんかでも、ジャンはこうやってシチューをこぼさずに、殴りかかっている食べ物が結果的に粗末にならなかったので、ジャンの善人性も、表してるかなとか、こじつけに近いことは色々と言えます。例えば、そのハンジさんは、自分が食べる先に与えたので、成人的だったりだとか、あとは、ジャンのおかわりは生きるユミルルギーとか、イェレナの死の話を終わらせて、生の話に切り替えようとしてるなど、イェレナのこれまでの遺憾を亡き者にして、喉に流し込むは、食事シーンと重なるなど、色々言えるのですが、基本的には、仲間は同じ釜の飯を食うし、正体不明者はフードを食べないを、意識していたと思います。次、小ネタです。サクサクいきます。一つ目が、弱さを見せる人々126話と127話。こちらで描かれていたのは何かというと、それぞれのキャラクターの弱さとか、葛藤とか、迷いです。コニーは独断で行動しましたし、アルミンは逃避、ジャンは妄想、ハンジさんは逃げていました。この辺りの32話までは心理描写と、群蔵劇が面白い。次、マルコの死がもたらすものですが、マルコの最後の言葉、この19話のベルトルトの回想でお伝えします。
あったように、まだちゃんと話し合ってないじゃないかという言葉でした。マルコは最後まで話しようとしていたと。それが、巡り巡って今回、話し合いの場が生まれたというところの感動が一つあります。以前ベルトルトの解説動画でも語ったのですが、ベルトルトの気持ちにも深く影響しているところもあったりします。マルコですが、死んだ時この顔が半分だけなくなっていたのですが、この理由も明らかになりました。マルコを食べた巨人を殺したのはなんとライナーだったおいなんでマルコが食われてると気づいたライナーは、戦士から兵士モードになって、マルコを助けに行ったのです。だからこそ、この完全に食べられる前に、顔が半分の段話でライナー、巨人を倒したのです。その姿を見てしまうと、あのアニもベルトルトも何も言えなかっただろうなと、ライナー完全に、狂ってしまったなと気づいたと思います。次、アニの私は?という質問ですが、この私はって、ジャンがお前を許せないライナーがわかってると言ったときに私はと言ったのですが、触れられないまま物語進んでいきました。最後、今回の擬音ですが、ミカサとアニが一触即発のシーンで、ミカサが立ち上がって、ザッという音がしました。アニがパチンと、指輪を弾いたのですが、その後の擬音が、オニャンコポンのこのカバディです。立ち上がるおぼとしてのカバディと、リヴァイ兵長もグーッと寝ていて、どんな感情で、このシリアス回、諫山先生描いてるのだという感じするのですが、この辺りのバランスが、面白かったです

 

進撃の巨人127話『終末の夜』の感想・ネタバレ

進撃の巨人127話『終末の夜』の感想動画

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