『進撃の巨人』作者の諫山創先生に影響を与えた作品をまとめました。
進撃の巨人のルーツを探りたい方、進撃の巨人みたいな作品を探している方は参考にどうぞ。
※こちらで紹介した映画を順番に見ていくだけでも、進撃の巨人の理解度が深まる気もします
この記事の目次
【進撃の巨人】諫山創に影響を与えた映画
ミスト
進撃の巨人のラストは、映画「ミスト」のような方向性を考えていたのは、進撃ファンの間では有名な話。
初期衝動としてはトラウマを与える系だったんですけど。例えば、「ミスト」って映画は、見ている人全員道連れで殺してやるみたいなところがあるんですけど、そういうことがやりたい気持ちがあったんですが、今は、アニメを経て結構な層の方々にご支持をいただいて、さすがにそんな犯罪的なこと、悪意のこもったことはできないというか、そもそもそれが本当に自分のやりたいことだったとは思えなくなってきているところがあります。
引用元:white-screen.jp
また、諫山先生のブログの「ミスト感想」記事を読むと、漫画家としての影響がうかがえます。進撃の巨人における残酷描写は、この感覚に近いのかも知れません。
たぶん作る側としては、見る側に比べたら全然心は痛まないと思う
むしろ、さぞかし爽快だろう、
良かろうが悪かろうが観る者の心にどでかい衝撃を与える、自分も話作り端くれとして、とにかくでかい力に憧れる、紙に描いた
線と活字にもきっと不可能ではない、映画で人を失神させたり、ショック死させてしまったりってことがある、
実利的に被害を与えちゃうのはどうかと思うけど……
そんなことが実際に可能な映画の力は正直すごいいつか自分も、失神やショック死は無理でも
人にオシッコちびらせるぐらいの漫画が描きたいな引用元:諫山先生のミスト感想
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー1 & 2(remix)
進撃の巨人完結前に、最後の締めくくり方について考えていた時期のインタビューがあります(別冊少年マガジン2017年8月号)
当初は「ミスト」でしたが、今はピースフルな「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のような方向性になったというか。それはバッドエンドかハッピーエンドかということではなくて、作り手としての姿勢だったり、楽しませ方の種類の違いとしてですね。
引用元:マガポケ
諫山先生はブログの中でも熱く語っていました。かなり気に入ったようです。
ギャグが冴えててすっごい楽しい映画です、こんなお金かかってそうな映画で
そんなハズしギャグやる!?っていうのがとても新鮮でしたあと、キャラクターがそれぞれ立ちまくってる!
漫画家が見習うべき魅力と基礎が詰まってる!主人公らは基本(グルート以外)ワルなんですが
それぞれが、悲しい過去を持つ負け犬であり
弱い人の立場でもある設定が効いているので自分のことしか考えてない奴らが、どのようにしてヒーローになるか、
その過程が凄く上手くできています
ちなみに、マーベル映画(アベンジャーズシリーズ)です。ただし、単体で完結しているため、他の作品を事前に見る必要はありません。
余談ですが、続編のガーディアンズ・オブ・ギャラクシーリミックス(Vol2)についてもブログで言及しています。
風の谷のナウシカ
「諫山先生に力を与えた20の名作達(参考)」の一つ。ジブリ映画「風の谷のナウシカ」オープニングのタペストリーが、単行本のカバー裏のイメージの元ネタです。
また、物語後半の「地鳴らし」における大量の巨人が攻めてくる描写は、ナウシカの巨神兵からきているかもしれません。
※諫山先生に力を与えた20の名作たちは現在無料公開されています(参考)。元々は、進撃の巨人ファンブック「進撃の巨人 OUTSIDE 攻」に掲載されていました。他の情報も気になる方はお買い求めください。
ジュラシックパーク
「諫山先生に力を与えた20の名作達(参考)」の一つ。人間を襲う怪物という点で共通しています。また、3m級巨人などの半端なサイズが出ているのは、当映画のディノニクスなど小さなサイズの恐竜のほうが怖かったのがきっかけのようです。
サンダ対ガイラ
「諫山先生に力を与えた20の名作達(参考)」の一つ。詳細は「漫画家、映画を語る」という書籍の中のインタビューにて語られています。
曰く「大きい毛むくじゃらの怪物が山で戦う姿に強いインパクトを受けた」とのこと。諫山先生の映画体験が気になる方は書籍を御覧ください。
ゴジラvsビオランテ
「諫山先生に力を与えた20の名作達(参考)」の一つ。こちらも詳細は不明。先程同様に、進撃の巨人34巻138話「長い夢」のエレン巨人 vs アルミン巨人の元ネタか…?
ウォッチメン
「諫山先生に力を与えた20の名作達(参考)」の一つ。「何かを変えられるのはこういうヤツらだ」という意味で、リヴァイとエルヴィンが影響を受けたそうです。
リヴァイの元ネタは、映画「ウォッチメン」の主人公「ロールシャッハ」。小柄だが、強気で、何かを変えるために諦めない人物です。難解な映画ですが、リヴァイファンは必見です。
ちなみに映画の原作(マンガ)もあり、こちらはアメコミヒーローものの中でも最高傑作と言われています。普通の漫画よりも高額ですが、面白いです。財布に余裕がある方はオススメ。
ブログの中でも、ウォッチメンとの登場キャラがエルヴィンの元ネタという話もあります。
エルヴィン元ネタ エルヴィン・スミスのモデルはアメコミ原作の方の 「オジマンディアス 」であり 「パリス・ヒルトンを大統領に」のPVのSPの真ん中の男
引用元: エルヴィンのモデル
参考: 本人のTwitter画像
七人の侍
進撃の巨人スピンオフ作品「悔いなき選択」の中で「リヴァイは七人の侍の久蔵に影響を受けている」と諫山先生が語っていました。ちっちゃいおっさんが一番強いというイメージとのこと。
ジーザス・キャンプ
もう一つリヴァイの元ネタ関係の映画をもう一つ。ブログにて下記のように公言しています。
リヴァイ兵士長の名前の由来は、こちらの番組で一番目に紹介された 「ジーザス・キャンプ」より、立派なキリスト教福音派の牧師を目指す リヴァイ少年からとりました、いい名前だと思ったので
引用元: おすすめ作業用BGM
プライベート・ライアン
「諫山先生に力を与えた20の名作達(参考)」の一つ。詳細は、町山智浩さんとの対談で詳しく語られています。
町山 『プライベート・ライアン』はご覧になりましたか?
諫山 はい。
町山 あの映画に出て来る気弱な兵士のアパムをどう思われますか?
諫山 もうちょっと頑張れよ!みたいな感想がありますけど、もどかしいって言うか。けれど自分なら行けないかなって。田舎で川に飛び込む度胸試しがあったんですけど、僕は行けない派でした(笑)。こんなの飛べても何も偉くない! みたいに思っていたんです。今となっては行けなかったことに後悔してて、あの時やってたらもっといい大人になってたんじゃないかと思います。
町山 でも、その時、行けてたらそのこと忘れてますよ。あの時自分を守ろうとしてしまった屈辱があるから、今度そういうことがあったら迷わず行くぞ!って。僕もそうですよ。子どもの頃闘えなかったことが原罪となって、「意地でも負けないぞ!」って心に誓う。『進撃の巨人』にはそういうヒリヒリした感じがある。みんな何の疑問もなく闘うんじゃなくて、本当は闘いたくない。無理やり闘志を起こして闘ってるじゃないですか。そのヒリヒリした感じが他の漫画にない良さですよ。
諫山 リア充じゃなくてよかった(笑)。引用元: https://tomomachi.hatenadiary.org/entry/20110420
他にも、プライベート・ライアン冒頭の戦争シーンは、マーレ編最初の「マーレ vs 中東連合」の戦いを描くときに参考にしていると思います。見るのがシンドい映画ですが、名作には違いないので、興味ある方は御覧ください。
この世界の片隅に
ブログの中で絶賛していました。
「今年観た映画で一番良かったのは何?」って質問を年末によく聞きます。
同業者はホントよく映画を観るので。
果たして、この映画を今年の年始に見ていても同じ評価になっていたかはわかりませんが、今年の一位は「この世界の片隅に」です!
・・・嘘だろ!? オープニングクレジットで
なぜかもう泣きそうなんだけど!?幼いすずさんが広島で迷子になってる時の
首の角度がもう切ない
いやここは音楽の力が凄まじいのでしょうかこうやって順番にシーンを抜き出していったら
本当にきりがないのですが
何がそんなに良かったのかまとめるとしたら
その何がそんなに良かったのかがまとまらない
のがこの映画特有の「何か」だと思います引用元: 「この世界の片隅に」
他のインタビューでも、差別表現の書き方などに影響を受けたと語っていました(出典は忘れました…)
第9地区
地球にやってきたエイリアンの駆除をする業者が、自身もエイリアンになって、迫害されるという話です。諫山先生もブログで熱量高い感想を書いています。
最高でした!
話の展開がずっとトップスピードでアトラクション的な爽快感がありました、
クライマックスあたりではずっと「おおぅ!….」とか「いいよぉ….!!」
とか唸ってました(中略)
戦闘シーンの無骨さに脳汁が溢れまくった!
ヴィカスの普段のテンションの勢いのまんま、使いこなせるわけのない異星人の兵器を、
勢いで操作して、人類の現行兵器と正面衝突するさまとか……涎が垂れる、漫画で心底描きたいと思ったのは↑のような戦闘シーン、
決して華麗ではなく!かっこよくなく!ダサくて汚くて非効率で泥臭くてとことん熱い!!
原始的な闘争本能を刺激させるような最高にかっこいい戦闘シーン!この戦闘シーンが今回の収穫でした、
引用:第9地区観ました
進撃の巨人マーレ編での視点変化の元ネタの一つでしょう。今まで敵だと思っていた「壁の外の人間」目線を描く、構成はここからきているかも。
アバター
ブログにて、女性キャラを描くときにパクると公言しています。
あと、町山さんが激しく反応してた、女兵士がやっぱりよかった!
ナチュラルに自分を曲げない感じ、自分に基づく正義に自然に従い、
敵の物量に関わらず、「私、自分の信じる物の為なら余裕で死ぬんですけど?」
って感じで、強がりが無くてどんな状況でも余裕がある、とにかく強すぎる、
このキャラはいただきだ!パクりたいと思ってます、引用元: 基本は映画のはなし
「具体的に誰か」と考えると難しいですが、アニの感じでしょうか?あるいはピーク?
21ジャンプストリート / トワイライト
影響というか、元ネタ。進撃の巨人23巻の嘘予告のスクールカーストで触れられています。アルミンが「一緒に21ジャンプストリート観ようよ」、ミカサが「トワイライト全部観よう」とエレンを誘っています。
ちなみに、スクールカーストの発想はこちらの作品の影響が強いようです。
もし、進撃の世界がアメリカンハイスクール的世界だったら
という妄想から描いてみたんですが
これを考えるのが楽しかったなぜアメリカのスクールカーストなのか?ですが
この二つに影響を受けたからですライフイズストレンジ
21ジャンプストリート引用元 : 進撃のスクールカースト
ブレックファスト・クラブ
こちらも影響というか、元ネタ。「別冊少年マガジン」2018年10月号の表紙がブレックファスト・クラブそのままです。
また、諌山先生が監修「進撃のスクールカースト」のドラマCDでほぼ完コピなパロディネタをやっています。映画を見た上で聞くと2倍面白いです
――その日、生徒たちは気づかされた。
階級に支配される無意味さを。
図書室に囚われる理不尽さを――■あらすじ
850年──ではない、いつかのどこか。
多感な時期を過ごす若者の多くは、アメリカンな『タイタン・ハイスクール』に通学していた。
校内には、ティーンエージャー特有ともいえる生徒間の上下関係、ピラミッド型のヒエラルキーが存在した ──引用 https://shingeki.tv/news/archives/4384
ただし入手は困難。TVアニメ「進撃の巨人」 Season 3 第1巻 (初回限定版)の特典です。ファン向けです。
レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで
ブログ記事を読むと、ケニーの台詞「なにかに酔っ払ってねぇとやってらんなかったんだ」というのはこの映画から来ていそうです。
何だか人生を達観したような気分になれます、
人は基本、何かの幻想に酔っぱらい続けていたい生き物だと名言されてます、
それは、「意識する」のと「無意識でいる」のとでは、
全然ちがう人生になりそうな気がします引用元 : オススメ作業用BGM
トロールハンター
ブログ記事より。獣の巨人が毛だらけなのはこの映画の影響でしょうか。
トロールみたいに毛むくじゃらの方が巨人より恐いかも… やっぱりね、「でかい人型の怪物」はゾンビや吸血鬼にも負けないぐらい 魅力的なモンスターだと思いますね
http://blog.livedoor.jp/isayamahazime/archives/4591605.html
ヘルボーイ / ゴールデンアーミー
これは過去に雑誌でアニメ化の際のイメージについて触れていた作品です。「この映画の緑の巨人みたいなやつが良かった、ゆっくり動いているようで、近づいてみると、実はものすごい速い。あれはすごい巨人感」と言っていました。
【おまけ】諫山先生の年間映画ベスト10
諫山先生のブログを見ると、その年に見た映画ベスト10が載っています!連載に明らかに影響を与えているはず、映画を見て、進撃を読んで関連性を見出したら、ぜひコメントで教えてください!
【進撃の巨人】諫山創に影響を与えたドラマ
ゲーム・オブ・スローンズ
諫山先生のブログ記事にも度々登場する海外ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」。日本では知名度が低いですが、世界的には超有名作。非常に長いですが、完成度が高い。R18な感じの性描写や残酷描写があるのでご注意ください。ただし、進撃好きには絶対楽しめる作品だと思います。
シーズン3まで見たんですが・・・
気が狂うかと思うくらいショックがでかくてとにかく人間描写がすごい!
(中略)
入口のハードルはやや高めですが
そこを超えれば、正直
飲まず、食わず、寝ず、の状態ですゲーム・オブ・スローンズ
もちろんオススメなんですが
自己責任でひとつ…
進撃の巨人は後半になるに連れて、群像劇の色合いがより濃くなっていきますが、本作品の影響は強いと思います。ちなみにゲーム・オブ・スローンズの中盤で、ラムジーという信じられないくらい酷い人間が出てきます。このキャラが、マーレ編でエレンが会った難民少年「ラムジー」の名前の元ネタな気がします(性格は全然違いますよ!)
ブレイキング・バッド
こちらも海外ドラマの名作中の名作。主人公の冴えない科学教師が、薬の製造・販売に手を染めて、悪の方向へ道を踏み外す(Breaking Bad = 道を踏み外す)という話。本作の主人公と、エレン・イェーガーの最後は重ねて考えてみると非常に興味深いです。
進撃本編へのわかりやすい影響でいうと、キャラクター設定です。例えば、ジェシー・ピンクマンという相棒キャラクターは、マーレ編のファルコ・グライスの元ネタです。
ブレイキング・バッドも同じくらい大好きで
ファルコはジェシー・ピンクマンに影響を受けたキャラです
引用元 : http://blog.livedoor.jp/isayamahazime/archives/9607152.html
また、ブレイキング・バッドに出てくる悪徳弁護士ソウル・グッドマンの姿が、地鳴らし発生後の無垢巨人の中に小ネタとして描かれています。諫山先生が進撃の後半を描く際に、かなりハマっていた作品と推測されます。
【進撃の巨人】諫山創に影響を与えたマンガ
ARMS
「諫山先生に力を与えた20の名作達(参考)」の一つ。中学生の頃に読んで、マンガの素晴らしさを教えてもらった作品であり、マンガ家を志したきっかけにもなったらしいです。
かなり純度の高い少年漫画なので、少年漫画好きにはオススメです!
ちなみに、諫山先生はARMS作者の皆川亮二先生と共作で読み切り作品「the Killing Pawn(ザ・キリング・ポーン)」を書いています。気になる方は「転送者 皆川亮二短編集」を買えば読むことが出来ます。かなり変わった作品です。
ベルセルク
「諫山先生に力を与えた20の名作達(参考)」の一つ。ヒロインのキャスカとグリフィス(ラスボス)の出会いの場面が心に強く残っていて、進撃にも似たようなシーンがあるとのこと。
私の想像ですが、進撃2巻のミカサ回想における「少年エレンが、少女ミカサを強盗から助けたシーン」のことでしょう。諫山先生が言う出会いのシーンはベルセルク6巻に描かれています。「ヒロインが貴族に襲われそうになったときに、初対面の男性に助けられる。ヒロイン自身も剣を取り、敵を刺す。その後、毛布を被せてもらう」という流れです。
進撃に照らし合わせると「ヒロイン(ミカサ)が強盗に襲われそうになったときに、初対面の男性(エレン)に助けられる。ヒロイン(ミカサ)自身も剣を取り、敵を倒す。その後、毛布を被せてもらう(マフラーを巻いてもらう)」といえそうです。その他、憎めない仲間キャラがジャンの原型っぽかったり、様々な影響を感じ取れます。
諫山先生が、ベルセルク映画化の際のインタビューも必見です。
読者にショックを与えることがうれしいみたいな、作り手としてはそういうところはあると思いますね。こう感じるのは自分だけかもしれないですけど(笑)。自分は、どっちかっていうとグリフィスに感情移入して読んでたんです。ノリに乗ってたのにやらかしちゃって再起不能にまでなって、自力で死ぬこともできなくて、散々いじめられっぱなしだったじゃないですか。だから「蝕」のパートに入った瞬間は、「祭りだ!キターーー!」って。
引用 : https://natalie.mu/comic/pp/berserk_kourin/page/2
ベルセルクは映画化もされた「蝕」までの話が特にオススメです(それ以降はファンタジー寄りになり、進撃の巨人好き向けとはちょっと違う印象…)。気になる方は、アニメ「ベルセルク 黄金時代篇」から入るのがとっつきやすいと思います!
ヒメアノ~ル
マンガ「ヒメアノ~ル」に関しては、犯人の生まれながらの「悲しさ」に感銘を受けたらしいです(どこかでいっていたはず)
エレンのキャラクター形成にも恐らく関係しているはず。ブログ記事では映画について触れていますので、漫画を読んだ後、ぜひブログもご覧になってください。
僕が原作漫画ヒメアノ~ルが
生涯ベストかと申しますと、この漫画のテーマが
「反社会性人格障害者の悲哀」を描いた作品だからです(中略)
それまでは、実際こういう殺人鬼をニュースで見かけても
「こんな奴死刑になればいい」程度の感想しか思いませんでした
「何でこんなクズのために人の人生が奪われたり
残された家族が不幸にならなければならないんだと」それは誰しもが「普通」にそう思う所だと思います
ただ、この漫画はその「普通」の尊さを訴える一方で「なんでお前ら「普通の人」は人の痛みや悲しみに共感できるか
わかるか?」「なんでお前ら「普通の人」は人を殺して性的な興奮を
覚えないかわかるか?」「それはたまたまだよ、運がよかったからだよ」
そんな叫びのようなものを古谷先生の作品から感じたんです
引用元 : 映画「ヒメアノ~ル」なんですが
地獄先生ぬ~べ~
「諫山先生に力を与えた20の名作達(参考)」の一つ。巨人の怖さは、ぬ〜べ〜の「モナリザ」の怖さという話とのこと。
テニスの王子様
「ライムスター宇多丸のウイークエンドシャッフル(タマフル) 2014/4/26」にゲスト出演した際に、マンガの中のギャグについて質問された際、こちらの作品を紹介していました。話は派生してギャグ理論について語っていました。
「自分の中では、テニスの王子様は10年後の主流ギャグ漫画だと思っていて、4年前くらいから色んな人に言っている、同業者とかに。そのイズムと言いますか…」
「作り手は少なくとも笑わせようとはしてないんじゃないか。でもこれは映画でよくあるかも知れないです。笑っていいのか何なのかって」
「ツッコミというか、絵をデフォルメしてここはギャグですよってわかりやすくするのはマンガのオーソドックスなスタイルだと思うんですけど。ギャグですよ!ここ面白いですよ!って言うと、いや面白くないよって言われるかも知れない」
「ツッコミが入るとここは明確にギャグをやったんですよ、これが僕が考えたオモシロイと思っていることですよ、ってところが、自信なかったりバレたり受けなかったりすると恥ずかしい。だから、ギャグなつもりもないんだけど、っていうにごしかも知れないです」
ザ・ワールド・イズ・マイン
連載中にこのマンガを読んで、エレンの造形や、地鳴らしを描くことに繋がったのかな…という印象を受けます。以下、ブログ記事の言及です。
作中では、主人公が子供を無意味に殺したりする描写があります、
何故、主人公はそんな残虐なことをするのか?
何故、作者はそんな残虐な描写を描いたのか?疑問に思った方は是非、この作品を読んでいただきたいです、
この作品の感想を書くには、多大な時間と度胸が必要になると思うので多くは語れませんが、
少しだけ書きますと、結構怖くなった部分がありまして、
それは僕が、トシにちょっと共感してしまったことです、
自分の中にはトシの要素があるかもしれないと…http://blog.livedoor.jp/isayamahazime/archives/3412079.html
その他
その他にも町山智浩さん(クサヴァーさんのモデル)との対談で色々と名前が出た作品も紹介しておきます。
【進撃の巨人】諫山創に影響を与えた小説
坂の上の雲
「諫山先生に力を与えた20の名作達(参考)」の一つ。「追い詰められた国で、誰がどう立ち回って聞きを脱出するか」という話。まさに進撃の巨人ですね。
また、ピクシス指令やミカサ・アッカーマンの着想もここからだとブログを読むとわかります。
この漫画を作る上でとても参考になる作品でした、あと好古のキャラはすばらしすぎるので絶対パクろうと思ってます、あとミカサの名前の由来も戦艦「三笠」からです。
http://blog.livedoor.jp/isayamahazime/archives/1794801.html
ゼロの使い魔
「諫山先生に力を与えた20の名作達(参考)」の一つ。ラノベの一時代を築いた作品。諫山先生も釘宮病だったのか…?
【進撃の巨人】諫山創に影響を与えた音楽
ももいろクローバーZ
諫山先生はももクロ好き。執筆中もよく流しているようです。
ももクロ主演の映画「幕が上がる」についてもブログで熱く語られています。
参考幕が上がる感想
神聖かまってちゃん
進撃に多大な影響を与えているアーティストです。例えば下記のように公言されています。
進撃の巨人は初期より神聖かまってちゃん聴きながら
描いた漫画です世代的なスタンスを含め、同じ戦い方をしている者同士
といいますか、自分のような輩がどうすれば戦えるのか
その戦い方を先に示したのが神聖かまってちゃんなんですhttp://blog.livedoor.jp/isayamahazime/archives/9524211.html
アニメ2期のED曲「夕暮れの鳥」は「神聖かまってちゃん」の曲です。諫山先生が元々ファンで、縁が生まれたとのこと。アニメFinalSeasonの「僕の戦争」も凄い曲でしたね。
豆知識ですが、各キャラクターのキャラソンとして、
- 死にたい季節(ベルトルト)
- 男はロマンだぜ たけだ君っ(エレン)
という神聖かまってちゃんの曲がイメージに合っていると過去に語っています。
参考対談記事
RHYMESTER(ライムスター)
ヒップホップグループ「RHYMESTER」の宇多丸さんに多大な影響を受けています。諫山先生自らラジオ出演もしていますし、宇多丸さんの映画評論を聞いて、様々な発想を作劇に取り入れたようです。
※「ライムスター宇多丸のウイークエンドシャッフル」(通称タマフル)の2014/4/26放送に出演した際、「タマフルなくして進撃なし」と言質も取られています。
また、宇多丸さんの曲にも影響を受けているとブログの中で語っています。それぞれのキャラソンのイメージもあるとのこと。
- K.U.F.U(アルミン)
- The Choise Is Yours(マルロ) / Youtubeあり
- サイレン・ナイト(エルヴィン)
K.U.F.U、The Choise Is Yoursも入っているこのベストアルバムがRHYMESTER入門にはオススメ。
参考サイレン・ナイト
ちなみに、もう一つ余談ですが、「進撃の巨人」6巻の嘘予告の元ネタなのはご存知でしょうか?「ウィークエンド・シャッフル」の企画『ババァ、ノックしろよ!』が元となって、ジャンとジャンの母親との例のシーンが生まれています。
【進撃の巨人】諫山創に影響を与えたゲーム
マブラヴオルタネイティヴ
「諫山先生に力を与えた20の名作達(参考)」の一つ。ここまで色々な作品を紹介しましたが、影響度でいうとトップクラスだと思います。
諫山先生は「マブラヴオルタネイティヴ」を遊んだことがきっかけで進、撃の巨人に通じる物語を考え始めた、「人類の追い詰められ方」に衝撃を受けたと語っています。
ちなみに「なぜかエレンが泣いている1話目」はマブラヴがインスパイア元。ゲームをやると色々と発見がありますよ。
今からこのゲームをやるならPC版ではなく、移植版の方が良いですね。また「マブラヴオルタネイティヴ」は「マブラヴ」の続編なので、順番にやるのが理想です(ただし、マブラヴは恋愛シミュレーションゲームなので、人を選びます)
ロックマンDASH 鋼の冒険心
「諫山先生に力を与えた20の名作達(参考)」の一つ。ロックマンシリーズの隠れた名作「ロックマンDASH 鋼の冒険心」です。1,2ともに面白いのでオススメ。私も大好きです。
モンスターハンター
「諫山先生に力を与えた20の名作達(参考)」の一つ。マンガ執筆の合間にやっていそうですね。
余談ですが、情熱大陸出演時、スプラトゥーンを息抜きにやっていました。実況動画もあります。
【進撃の巨人】諫山創に影響を与えた人物
クエンティン・タランティーノ
ここまで諫山先生が影響を受けた作品を語ってきました。しかし、そもそも「見た作品を、自分の作品に取り入れる」スタイルは、クエンティン・タランティーノの影響があったようです(参考)
町山智浩
映画評論家の町山智浩さん。映画執筆、作品作りにかなり影響を与えていて、対談もしています。
クサヴァーさんのモデルにもなっています。また、劇場版の進撃の巨人で、町山智浩さんに脚本を依頼したのは諫山先生です。
町山智浩さんの評論だと、この本から始めるのが良いです。映画の見方が変わる一冊です。超オススメ。
宇多丸 / ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル
先程も書いた通り、RHYMESTERの宇多丸さんの影響も大きいです。連載前から「ウィークエンド・シャッフル」を聞いているとのこと。
「ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル」の
シネマハスラーってコーナーがあります、ラッパーの宇多丸さんが映画の評論をするコーナーです、
すばらしい映画は何故すばらしいか、
つまらない映画は何故つまらないか、を、
ものすごく的確に評論するコーナーです、これを聴いた人が
口を揃えて言うことが、「この人は思ったことを言葉に変えるのがうまい」
ってことです、国語力って言うんでしょうか、
感じたことを言語に変換する能力がすごいです、
人より左脳が肥大してるんだと思うこのシネマハスラーが話を作るうえで、どう役に立つのかと言うと、
ストーリーの最高峰の評論がここにはあると思うからですhttp://blog.livedoor.jp/isayamahazime/archives/1492696.html
宇多丸さんのラジオ番組に複数回、ゲスト出演しています。その際、宇多丸さんからの誘導に酔って「進撃の巨人にこの番組が影響与えています」「タマフルなくして進撃なし」「アトロクなくして進撃なし」と言質をとっています。
※今は、ウィークエンドシャッフルから番組は変わりまして、TBSラジオのアフター6ジャンクション(アトロク)という番組になっています。
福田里香
諌山さんは、福田里香さんの「フード理論」に大きな影響を受けていると公言しています。福田先生も、進撃の巨人を「フードで読み解く」というイベントを開催しています。また、上記の本では二人の対談が載っているのでファンは必見です。
ちなみに私もフード理論の観点からいくつか動画を出しています。
参考 進撃の巨人とフード理論
その他
世界史フラッシュは、Flash黄金時代に2チャンネル世界史版で製作された歴史を題材としたフラッシュアニメ。1本おおむね10分から20分程度の長さの動画。ニコニコで見られます。
「世界史フラッシュ」でググるんだ!
http://blog.livedoor.jp/isayamahazime/archives/2338287.html
「大きい猿が小さい猿が食ってる動画」(動画URLは見つからず…)
残虐的な描写で役に立ったのは、以前ネットで、
「大きい猿が小さい猿が食ってる動画」を見た経験ですかね….食べられてる小さい猿は、以外と殆んど血が出なくて、
見た感じですが、スーパーで売ってるような鶏肉みたいな質感で、
手で綺麗に裂ける感じの肉質みたいでした、
大きい猿は、仲間と小さい猿だったものを無邪気に引っ張り会ったりしてて、
血も出さずに、肉がスイーっと裂けてた所とかが、
以外な驚きと言うか、印象的でした、..こんな事を淡々と書いてるとヤバイ人みたいに思われるかもしれませんが……
見てる時は、何か…本能に響くような恐怖がありました、http://blog.livedoor.jp/isayamahazime/archives/3165401.html
諫山先生は、映画を見るとき、日本語字幕、英語字幕、吹き替えのどれで観ているのか過去に言っていましたか?