この記事の目次
プロフィール
名前 |
モーゼス・ブラウン
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性別 | 男性 |
人種 | パラディ島エルディア人 |
所属 |
調査兵団
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身長 | 187cm |
体重 | 88kg |
生年月日 | 12月18日 |
声優 | 増元拓也 |
初登場 |
第1話
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モーゼス・ブラウンとは?
調査兵団に所属する兵士。物語冒頭で巨人に真っ先に斬りかかっていた。戦いの結果は省略されたが、母親とキースシャーディス(団長)の会話で、戦死していることが判明。母親の元には右腕しか戻らなかった。
モーゼスは実力者と推測される。冒頭でハンジやエルヴィンと並走し、3人の真ん中に躍り出て馬を走らせていた。更に、巨人に斬りかかる瞬間には、調査兵団の一部しか使えない「回転斬り」をしていた。
階級は不明だが、分隊長クラスと思われる(エルヴィンはこの当時分隊長だった)
モーゼス・ブラウンと「ブラウン家」の謎を考察
漫画とアニメで呼び方が違うのは何故?
漫画原作では「ブラウン」と呼ばれ、アニメでは「モーゼス」と呼ばれています。
これは「漫画は諫山先生のミスで、アニメで修正した。フルネームはモーゼス・ブラウン」と担当編集者のバックさんが答えていました。
※auスマートパスのテキストコメンタリーにて
モーゼス・ブラウンとライナー・ブラウンの関係は?
ファンブック含めて、一切明らかになっていません。
モーゼス・ブラウンと鎧の巨人の継承者であるライナー・ブラウンは同じ苗字です。
ライナー以外のブラウン家は、マーレ編で登場したガビ・ブラウンも存在します。ブラウンという名字は、田中・佐藤・鈴木のように、エルディア帝国時代に多かった名字かもしれません。
結論としては、モーゼス・ブラウンはエルディア人であり、ライナーの遠い血族であったのは間違いないでしょう。
ちなみにライナーの父親はマーレ人であり、名字も「ブラウン」ではありません。あくまでも母方のカリナ・ブラウンとその弟一家(ガビの家族)が、「ブラウン親族」です。
145代カールフリッツ王がパラディ島に引っ越してくる際に、ブラウン家の分家が移り住んだと考えられます。
ヨロイ・ブラウンの小瓶は?
王政編でロッド・レイスが持っていた小瓶には「ヨロイ・ブラウン」と書かれていました。これを飲んで、エレンは硬質化能力を得ています。
33巻でアニが「能力を発現するために、色々飲まされた」と言っていることから、昔から巨人の能力を、他巨人で使うための実験はされていたのでしょう。
そうなると、エルディア帝国時代から、硬質化能力を得るための「ヨロイ・ブラウン」瓶は量産されていた可能性がありますね。レイス家が持ち込んだ小瓶シリーズの中にあったのも、そういう道理なのでしょう。
ここまでの話を整理すると、
- ライナー・ブラウンとモーゼス・ブラウンは遠い親戚
- マーレ国に残ったブラウン家と、パラディ島に移り住んだブラウン家がいる
- エルディア帝国時代に「ヨロイ・ブラウン」瓶が作られた
これらの情報から、エルディア帝国時代の話についても、新たな可能性が出てきます。
エルディア帝国時代はブラウン家が鎧の巨人を保持していたのでは?
巨人大戦が起きる前は、それぞれの家が「巨人」を保持・継承していたと推測されます。タイバー家のような名家がいくつかあったのでしょう。
そして、その中の一つが「鎧の巨人」を保持するブラウン家だったと推測します。始祖を保持するフリッツ王家に「脊髄液入りの小瓶」を献上するのが通例だったのでしょう。ヨロイ・ブラウン小瓶は、その時代に作られたものです。
巨人大戦での勝者は「タイバー家とマーレ国」であり、元々巨人を管理していた名家は解体させられたと考えられます。力を持ちすぎた財閥のように、マーレ国がこれから国の主権を握る上では邪魔だったのでしょう。
そして、その解体させられた名家の一つがブラウン家だった。いわば、ヒィズル国の「本家と分家」みたいな感じです。
他にも巨人大戦で分断された血筋と言えばフリッツ王家ですよね。ダイナ・フリッツの一家は、マーレ国に残された。直系のフリッツ王家は、パラディ島に移り住んだ。
そこと相似関係を作るのであれば、マーレ国に残されたライナーやガビの先祖ではなく、パラディ島に移り住んだモーゼスの祖先が「直系」であり「鎧の巨人継承者と親しい者」だったのでしょう。
ブラウン一家のパラディ島ヘイトが強すぎる理由は?
マーレ戦士の家族の中でも、ひときわパラディ島へのヘイトが強いのは、ブラウン一家です。
先程の話を背景とするならば、彼らの憎しみの理由がわかります。マーレ国に残されたカリナ・ブラウン一家は、パラディ島に行ったブラウン家を憎み、そマーレ国への忠誠を強く誓う一族になったのです。
エルディア復権派になった裏切り者のグライス一家のように、そうすることが、当時のブラウン一家を守るための合理的な振る舞いだったのでしょう。
しかし100年の時が経ち、当時の背景は失われ、無根拠な憎しみと崇拝の感情だけが色濃く残った。それがブラウン一家だったのでしょう。
「一族から二人も戦士を授かるなんて…」とカリナは喜んでいましたが、ブラウン一家が巨人継承の家系であった過去は、アッカーマン家同様に忘れ去られていたのかもしれません。