進撃の巨人3〜4巻の「トロスト区奪還戦」編で、人類の初勝利に使った「大岩」。
- 何故あの場所に大岩があった?
- 本当に偶然だったのか?
- 進撃の巨人継承者が関係しているのでは?
今回は、こちらの大岩について考察します。
この記事の目次
進撃の巨人3巻に登場した大岩とパラディ島の歴史
実はこの大岩の右下には看板があります。
解読すると「街が出来る前からここにある大岩である」と書かれています。
パラディ島の歴史は以下の通り。
- ?年 大岩が置かれる
- ?年 パラディ島の住民が街を作る
- 745年(前後) フリッツ王が3重の壁を築く
- 845年 超大型巨人襲来
745年(前後)に145代フリッツ王はパラディ島にエルディア人を連れてきて、3重の壁を築き、記憶を改竄しました。
ただし、街ができたのはそれより前でしょう。壁を築く前からそこには人々が住んでいて、街があったはず。
そして、件の大岩は、街ができるよりも更に前に存在しています。
大岩があったのは自然?誰かの差し金?
岩石は基本的には、マグマが冷え固まって結晶化することで生まれます。パラディ島も、長い歴史の中で大岩が各所にあったはずです。
トロスト区にも無数の大岩があった。そして、街を発展させる際、この大岩だけは人間の力では避けることができなかった。
この大岩の周りにも、一回り小さな岩がいくつか散らばっています。この領土だけはそのままにしておいたのかもしれません。
我々の世界でも、石や岩の神秘性を大事にして「巨石信仰」を行うことがありますし、大岩は邪魔なものではなく、大事にされていた可能性もあります。
また、パラディ島の居住区内の他の場所にも、大岩が置いているかもしれません。
誰か(巨人)が大岩を運んできた?
大岩があるのは良いとして、「たまたまトロスト区が攻められた時に、たまたま扉の近くに大岩がある」のは流石に都合良すぎないか?という気もします。
偶然ではなく必然。誰かの差し金かもしれない。そう考えると、よりロマンが広がります。
「過去に誰か(というか巨人)が、大岩をあの場所に運んできた」
「その誰かはトロスト区が攻められることを知っていた」
という可能性について考えてみます。
その場合、実行できる人間は、進撃の巨人の継承者以外にはありえません。
まず、普通の人間では不可能なので、知性巨人継承者である必要があります。
145代フリッツ王が用意したのかな、とも一瞬考えましたが、始祖の巨人継承者は未来を見ることができません。また、敵の侵攻を良しとする思想がある(145代フリッツ王の平和思想)ので、除外されます。
「進撃の巨人継承者が、未来の記憶に従って、街ができる前(745年より更に前)に大岩を運んだ」という可能性を考えてみましょう。
進撃の巨人継承者はパラディ島にいつ来ていた?
まず、パラディ島には、145代フリッツ王が来る以前から人々が住み、文明があった証拠がいくつもあります。
一番わかりやすいのは27巻のキヨミ・アズマビトの発言「100年以上前、ヒィズル国の将軍家はフリッツ王家と懇意にしており、パラディ島に逗留していた。その後、巨人大戦が発生して将軍家は行方不明になった」です。逗留(旅先にとどまること)ができる程度に発展していたということがわかります。
またウトガルド城の存在も、パラディ島にはフリッツ王が住み着く以前から、コミュニティがあったことを表しています。
※フリッツ王以外の「島の王がいた」と考えても面白いです
このことから、745年の巨人大戦以前より前にパラディ島には人が住んでいて、フリッツ王家も何度も来ていたことがわかります。
更に昔のことを考えると、パラディ島の開拓のことが気になります。初代ユミル巨人が田畑を耕したように、パラディ島の開拓においても、始祖の巨人ならびに知性巨人が活躍していたのではないでしょうか?いや、始祖の巨人の命令のもと、知性巨人が働かせられたと考えたほうが自然です。
そして、その知性巨人の中に進撃の巨人がいてもおかしくはありません。
「進撃の巨人継承者は、ウォール・ローゼ南方の開拓担当だった。そして、未来の記憶に基づき、大岩をあえて一つだけ残した」という風に考えるとロマンがあります。